社会福祉法人いずみにて

7月26日は、社会福祉法人いずみさんの、ひまわりという建物2階での天井投影イベントでした。
参加した村人は跡部、藤田、樋口、林です。
レポートは林さんです。
5回のうち4回が子どもさん向け、1回が大人の方向け、語りはゆうこさん。夏祭りということで、スマイルのハッピや甚平を着た方がいらっしゃいました。
お迎えいただいたスタッフのナガセさん、とても珍しい漢字の組み合わせで中でも「俄」の部分、我は人なり、まさにその意味を体現していらっしゃるように思いました。またそこの職員で村人でもある京子さんには、事前のさまざまな手配や情報、そして最寄駅での待ち合わせ含め、たいへんお世話になりました。ゆうこさんの心のこもったメッセージが流れる中、目を一心に見開いて星空に見入る方、最初は暗さにとまどったのか見上げてくれなかったのに段々と引き込まれ、最後はずっと宇宙に没入していっている方、どなたか寝息をたてている方もいました。
続いて、樋口さんのレポートです。
社会福祉法人いずみは東村山市にある法人で、その昔、行き場のない障害児を持った親御さんたちが市に働きかけて立ち上げたと聞いています。半官半民の施設でしたが、その後、民間の法人として独立したとか。今は、病院併設の施設はキャパオーバー、長期入所も厳しい状況です。動けたり、少しの意思疎通が図れたりする医療的ケアが必要な方、ほとんど必要のない方、濃厚な医療が必要な方含め、在宅で年を重ねています。親御さんが高齢になっている方々もたくさんいます。そのような方々のために就学前、学籍児、成人期それぞれの施設を作って、運営しているのが、この法人です。「ひまわり」「スマイル」「あゆみの家」など、名称が混在しているのはそのためです。今回は、就学前と学籍児の部署の方が「納涼会」の企画で依頼したというわけです。林さんのレポートに出てくる「ナガセさん」は、以前の勤め先で、星つむぎの活動に関心を寄せていた人がいて、星つむぎを知っていたそうです。私は定年後に「あゆみの家」に就職して1年、入職時の自己紹介で星つむぎのボランティアをしていることを話したら、すぐに話しかけてくださいました。
今回は小さめの、天井投影に適したお部屋をセッティングし、開催となりました。参加した親子さんの様子は、林さんの書かれた感じでしたが、まだ小さいお子さんの親御さんは、心配そうに我が子を気遣い、ご自分も天井を見上げるまでに時間を要したりもしていました。じっとしていられないお子さんも多いから、ゆとりのあるフロアーマット上の天井投影でよかったと思います。すっかり大人になった成人部(私の所属部署)の方たちは、3組中2組が、ヘルパーさんといらしていました。親御さんを悩ませている元気で大きな声も響いていました。さえこさんの書かれた「寝息(というよりイビキ)」は、昼夜問わず高齢もしくは仕事で多忙な親御さんの代わりにケアをしているヘルパーさんの「リラックスの果ての休息に伴う」ものでしょう。そして皆さんにお伝えしたいのは、途中から職員が交代で鑑賞に入りましたが、一組目の親御さんが「職員も見るべき」と言ってくださって実現したそうです。ありがたいことだなあと思いました。ゆうこさんの語りは何度聞いても温かく、すてきな雰囲気です。プラネタリウムの内容も毎回感動します。見る人の心に、自分たちは宇宙から見れば小さな存在、うまくいかないこともあるけれど、そんなことは所詮、人として限りある時間の流れからみれば、ちょっとしたこと、と、視点を変えてくれると思います。実際、様々な悩みを抱え、心が折れてしまう職員も目にしていますから、フッと肩の力が抜け、少しでも心の中に光が宿ったらいいなと思いました。もちろん、無心に、今まで見たこともない星空を五感で感じるお子さん、障害「児」から「者」になった方たちの心地よい刺激も意義深いことですね。
