岩手ツアー#4 釜石Plus One Happinessにて

6月18~23日の岩手ツアー。
4日目の22日は、いわてこどもホスピス主催 釜石のPlus One Happinessさんに行きました。
TOOTHFAIRYチャレンジキッズプロジェクトの一環です。
会場は、根浜シーサイドレストハウスです。
参加した村人は高橋、跡部、藤田優子さん、あいさん、うきちゃん、いわてこどもホスピスの工藤美穂さん、工藤裕之さん夫妻です。
高橋のレポートです。
ーーー
今回は、釜石までくることができました。 星つむぎの村の前身である「星の語り部」として、2011年の震災以降、岩手・宮城の沿岸部には何度もお邪魔しました。 けれども、釜石でのプラネタリウムはやったことがありませんでした。しっかりと海岸まで足を踏み入れることも…。
今回来させていただき、釜石はまた特別な場所になりました。
去年、いわてこどもホスピスさんと、「畑多楽」さんが協力して開催したプラネタリウムに、釜石からわざわざ見に来てくださったご家族がいらっしゃいました。 佐々木さんご一家です。
佐々木さんは、そのときから、私たちを釜石に呼びたい!!と強く思い、願い、動き、今回のイベントが実現しました。 佐々木さん一家、震災を機に、釜石にうつりすんでしまった佐藤さん一家、Plus one happinessの理事長の横沢さんご一家、ピアノを披露してくださったしのさんご一家・・誰が誰の子どもなのかわからないぐらいの「拡大家族」ぶりは、すでにその場の雰囲気を十二分に温かいものにしていました。
バギーっ子や、ダウンちゃんたち、地域の方々。
4回投影で120名の方々がいらしたそうです!
お部屋いっぱいに、みんなが寝ころぶ姿は、なんだかとても胸が熱くなる光景でした。きっと生まれてはじめてのプラネタリウム、だった方も多かったと思います。
横沢さんは、毎回、Plus One Happinessの理念として、障害あるなし関係なく、子どもたちにとって遊びがとても大切なこと、そしてそれをみんなで一緒にやりたい、ということを伝えておられました。
4回のうちの1回は、グリーフの会でした。
運営するみなさんも、この会については逡巡されたかもしれません。直前まで、申し込みは少なく、リクエストはほとんどありませんでした。
ですが、広報をみてきてくださった女性は、震災の日の星空をリクエストしてくださいました。他、だいぶ前に、お子さんをソラに返した方も、孫や甥っ子さんをソラに返した方も。
たくさんのあたたかい涙にあふれた会になりました。
3月11日の星空をリクエストしてくださった方は、「すべての言葉が、腑に落ちました。きてほんとうによかった」とおっしゃってくださいました。

ーーー
会場となった根浜シーサイドレストハウスのある場所の奥には広いオートキャンプ場が広がっていましたが、震災前は住宅のあった場所。 そこに少しでも木々を、とお庭がつくられていました。
低めの防波堤を超えていくと、そこには、美しい砂浜が広がっています。
Plus One Happinessでは、ここでユニバーサルビーチを展開。
「防波堤の上からと、砂浜におりたときでは、風が全然違うんです」と佐々木さん。
ほんとうにその通りでした。
たくさんの命を奪った海とともに生きるみなさん。 海を見ながら、感じながら、毎日を過ごすことは、震災と向き合うこと。そしていのちと向き合うことなのだろうと感じます。
新月のころ、砂浜にねころがってみる満天の星は、もうたまらない、と、今回の企画をご一緒したかなこさん。
バギーであろうが、車いすであろうが、一緒に海を感じる。一緒に満天の星を見る。
みんなと生きる。という気持ちにあふれたみなさんが、とてもきらきらしていました。
必ずまた来たいと思います。ありがとうございました!

