珠洲市立直小学校にて

5月7日(水)午前は、珠洲市の直(ただ)小学校にて、7mドームプラネタリウムを実施しました。全国各地から村人が集まり5日間にわたって石川県内を巡った、能登ツアーの2日目です。
参加村人は高橋、跡部、高木、ちひろ、すばる星人、浮森、野寺、まさじぃ、そらり、ひでりん、りゅう、ほしむすび、大策と
おなかの保健室の根石さん
レポートは、そらりさんとりゅうさんです。まずはそらりさん。
初日のプラネ終了後、のと里山空港仮設飲食店街で夕食を食べて、能登町、天文台のある満天星コテージに移動しました。雨が降り出しましたが、足元は真っ暗。その夜は温泉に行ったり、日本うんこ文化学会榊原さんやおなかの保健室根石さん交えて、村人の交流会が行われたりしました。
そして、次の日、直小学校に向かいました。2回の投影で全学年がプラネに入りました。太陽も顔を出し太陽黒点観察やバルーンアートが加わりました。低学年のプラネタリウムは元気なカウントダウンのあと、子供たちは大歓声。
この小学校の教科書は光村図書で、真理子さんが6年生11人に、1時間の授業をされ、私も授業見学させていただきました。一人の人の生命の誕生の過去にはたくさんの命があったこと、太陽の位置で時間を知ることが出来る事、目の見えない人とも星を共有出来る事などを真理子さんは話され、みんなとても深く集中して授業に参加していました。特に夏の大三角点字資料を手で触る場面はみんなとても楽しそうでした。
校長先生に見送ってもらい、午後の会場に向かいました。車から見える景色は益々深刻な被害の跡が残っていました。
輪島では家のない空き地の隅っこに芝桜が咲き、小さな庭を世話する女性に出会いました。珠洲では、共同で夏野菜を植える80代の方々の姿がありました。猫は仮設を嫌がって家に帰るとのお話を伺いました。珠洲は市役所や社協や保健所の連携が素晴らしいとお聞きし、日頃の活動の大切さを学びました。今後に向けて、とても貴重な体験となりました。 ありがとうございました。
続いて、りゅうさんのレポートです。
GW明けの最初の日、普通に授業があったのですが、星つむぎのプラネタリウムを特別授業にしていただけたようです。
全校生徒は60数人。まずは1年生から3年生までが元気な挨拶とともに体育館に集合。むちゃくちゃ久しぶりに「前にならえ」を生で見て、わちゃわちゃしたその姿は、もう腰が砕けるほどかわいく、癒しパワーをまともに受けたおじさんはへろへろになりました。おや?こちらが支援して癒すほうだったのでは?でもそんなことはどうでもよいのです。とにかく一緒に星空を楽しめばそれで。
りょっぴぃの案内で始まったプラネタリウム。カウントダウン後の満天の星空に、ドームの外にあふれまくる「ぎゃー、やばい!やばい!」の歓声。「宇宙のゴミがたくさんだー!」なんて声も聴こえました(笑)。火星ヨイショも大盛り上がりでしたね。賑やかなドームの外で、私は紙ヒコーキ職人となり、人数分の機体を猛スピードで折っていました。プラネが終わるまでに何とか用意でき、一人ひとつずつ渡すことができました。子どもは遊びの天才で、力任せに投げているようで、ものすごく飛ばす子がいたり、感心しきり。とにかく、きゃーきゃーと楽しんでくれて、本当に嬉しく思いました。おや?また立場が逆転している?まあそんなことはどうでもよいのです。
他の村人たちは、せっせせっせと星座カードの作成。こちらは全校生徒のカードを作って、あとで先生経由で子ども達へ届けるものです。60数人なのに、なんといて座が15人もいたとか!?ちひろさんはお得意のバルーンアートで星や動物を作っていました。これは1、2年生に届けます。また、前日村人たちで夜なべをして作った星ストラップは、なんとか3、4、5、6年生分を用意することが出来てこちらもプレゼント。喜んで受け取ってもらえたかな?
低学年に引き続いて4年生から6年生。さっきよりちょっと大人しい感じで集合。6年生は真理子さんの特別授業を受けてからの、真理子さんによるプラネタリウムだったので、他の学年とは違った印象を持ったかもしれませんね。プラネのあいだはまた、高学年用の紙ヒコーキの作成。のでりんや大策さんにも手伝ってもらい、ぎりぎりで30数機体用意できました。
珠洲市というのは震災で初めて耳にした地名。今回初めて訪れて、能登のこんなに先っぽにあるのか、と知りました。私は半日しか現地におらず、子ども達と触れ合った時間も短く、現地の人から話を聴く時間もなかったので、今いったいどういう状況なのかを肌で感じることはできませんでした。子ども達の暮らしがどうなっているのか、どんなことを思っているのかなんてことはもちろん全く分からず。でも、少なくとも直(ただ)小学校の子供たちは元気に学校へ行っているように見えました。今回の訪問が少しでも心に残って、人生のどこかのタイミングでふと思い出してもらえれば嬉しいです。