岩手県・奏楽のたねにて
9月28、29日は岩手県一関市の特定非営利活動法人 奏楽(そら)のたねに行ってきました。
「奏楽のたね」は、奏楽ちゃんがソラに旅だったあと、お母さんの和美さんが立ち上げた、放課後デイや訪問サービス。閉園した幼稚園が事業所になっています。和美さんが、はじめて私たちのプラネタリウムをみてくれたのは、去年、村人のあいさんが主催したイベントでのこと。
今回、村からは高橋、跡部に加えて、あいさんとほのかちゃん。
1日目は「奏楽のたね」の子ども達やご家族、地域のみなさんと。2日目はグリーフプラネタリウムでした。
レポートは高橋とあいさんです。
まずは高橋から。
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とても心に残る2日間でした。和美さんたちの想いのこもる会場づくりのことも、そこで出会ったみなさんとのことも、今、ともにいることを慈しむ、その空気に満ち溢れていたような。
娘さんがお星さまになったというお母さん。最後の長い入院生活の間、誰でもいいから一緒にいてくれる人がほしかった、と。
そして、お星さまになったあと、家でも泣く場所がなく、一人になれるときに何度も聞いていたのは「星つむぎの歌」だった、と聞いて、びっくりでした。その日のプラネタリウム、みなさんが入ってくるときにかけていたのは、「星つむぎの歌」。はいったときから号泣だった、とおっしゃってました。
終ったあと、空は真っ赤な夕焼け空になりました。ああ、おソラの人たち、やるなあ、っていう感じでした。2回のグリーフの回の際、みなさんからのエピソードをあいさんに読んでもらいました。
続いて、あいさんのレポートです。
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9月28、29日 ”宇宙(ソラ)に包まれて”で、
岩手県一関市でお空に旅立った奏楽(そら)ちゃんのママが医療的ケア児やそのご家族を支えたい想いで、ヘルパーステーション 奏楽のて、放課後等デイサービス そらのわを立ち上げた奏楽のたねへ行ってきました。2日目は岩手こどもホスピスとしても活動されている工藤裕之さんも加わり、届けてきました。
そらちゃんママは、今わたしが活動している空の輪〜lien〜で昨年8月に開催したプラネタリウムを初めて一緒に見てから、いつか星つむぎのプラネタリウムを奏楽のたねでやりたい!とずっとずっと温めてきていました。
プラネタリウム準備の時に真理子さんから
“グリーフの会のメッセージあいさん読んでみない?”と。
かけていただき、今回メッセージを読ませてもらうこととなりました。
涙もろいわたし。ちゃんと読めるだろうか?大丈夫だろうか?グリーフの会は最後の15時なのに、そんな心配といろいろ考えたら始まる前からひとりで一気に心臓バクバクしてました。
今回は7mドーム、
28日は①10:00②11:00③14:00④15:00の全4回、
29日 10:00 グリーフプラネタリウムでした。
28日の1回目、2回目は利用者さんと一般の方が、3回目は地域の幼稚園の子供たちとご家族、ボランティアのみなさんが、4回目はグリーフプラネタリウムで大切な方を亡くされた方限定で、それぞれプラネタリウムの時間を過ごしました。
わたしは1回目と最後のグリーフの会、29日にドーム内に入りました。
お子様がちょっと見るのが難しく、途中で退出された方もいらっしゃいましたが、見たあとに、
これはすごい!感動した!と感想をいただきました。28日の最後の会と
29日はそれぞれの大切な日の星空を一緒に見ました。
28日は3名、29日は7家族が参加されました。
残念ながら当日来られなかった方もいましたが、その方にも動画で届けたいと、その方の星空も見てメッセージも紹介しました。真理子さんの優しいあの声と星空に啜り泣く声。
みなさんがあの空間で一緒にお空のこどもを想う。
星がみんなを繋いでくれている。それを本当に感じた時間となりました。
メッセージは頑張って泣かずに読む、そう心に誓い、なんとか耐えながらみなさんのメッセージを読ませてもらいました。
今のわたしにもできることがあるんだと、こうして新たな挑戦させてもらえたことに感謝の日ともなりました。2日間に渡って、参加された方は
「星つむぎの歌にずっと支えられてきた、亡くなってからずっと心に蓋をしてきた、でも、星空を見て向き合えた感じがした、娘が亡くなって、どこに行ったのかもよくわからないし、星を見ても特にあんまり感じるものは今までなかったけど、でも、今日プラネタリウムを見て、娘はここにいるのかもしれないと初めて思えた」と言ってくださいました。本当に念願叶った奏楽のたねさんのプラネタリウムでした。
奏楽(そら)のたねさんのHPの記事もぜひご覧ください!