星つむぎの村通信 -No86- 2022.12.8発行

星つむぎの村通信 -No86- 2022.12.8発行

先日、東京の写真美術館で開催されている「星野道夫展」に行ってきました。
どの作品も 自然のスケールの大きさや生き物の躍動感や魂(ソウル)を感じられるものでした。
彼が10代の時に見た写真集にあったアラスカの村の村長に送った一通の手紙が、その後の彼に多くのことをもたらしました。
その村にとって、彼は全くの見ず知らずの人。それを受け入れてくれたのは、きっと、彼のことばが村のみなさんに届いたのだろう。彼の手紙、村長さんの返事の実物を眺めながら、そんなことを考えたとても良い時間でした。
それでは、星つむぎの村通信 86号をお届けいたします。今回も、お楽しみください~

(仲道正恭)

<星空俳句>

  十日月 星三昧の 冬はじめ

あれだけ暑い日が続いた夏も、どこへやら、気がつけば師走。何かとせわしないこのごろです。
12月に入り、寒くなりました。あたりの空気が引き締まってピーンとした感じがします。

いよいよ星がクリアに見えるシーズン到来です。11月8日の皆既月食と天王星食の日はとてもよく晴れ、世紀の天文ショーを見られた方も多かったのではないでしょうか。
ただ、しし座流星群のほうはこちら(山梨県北杜市)ではほとんど見えませんでした。皆さんはいかがでしたか?
次はふたご座流星群ですね。

昨夜は、野辺山・清里で星空案内をしておりました。気温は2℃くらい、月明かりがありましたが、星は良く見え、ひさびさに星空を楽しむことができました。
12月1日に最接近した火星も大きく輝き、木星、土星はじめ多くの星が輝いておりました。そんな情景です。

2022.12.4 (青りんご こと 齋藤泰文)

===========目次===========
1. 今月の星空紹介
2. 宇宙小話
3. 活動報告 -星クリエイトー
4. 村人投稿
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1.今月の星空紹介

「今年もあっという間だったね~!」が、合い言葉の12月がやってきました。
お山たちが、雪化粧して白くなったり、溶けたり…を繰り返しながら、麓にも雪が降るのが待ち遠しい毎日です。

冬の夜空…寒~いけれど、空気が澄んで、星たちの輝きが美しい季節です。長い夜に様々な天体ショーを楽しむことができますよ♪

☆ふたご座流星群☆
12/14に極大を迎えます。
観望するなら月が高く昇る前の21時~真夜中0時頃がおすすめ。しっかり防寒して楽しみたいですね!
私は星見のブレイクタイムに熱々の甘酒を飲んで身体を温めています(^∇^)

☆地球の兄弟惑星たち
12/1に地球に再接近した火星ですが、12/8の満月(コールドムーン)のそばには、赤く明るく輝く火星の姿が見られます。
その明るさはマイナス2等星!
一晩中その輝きを観ることができるでしょう。

宵の空には木星、土星が輝き、みなみのうお座の1等星フォーマルハウトと繋ぐと
…今だけ限定 “秋の大さんかく” ができあがります△
望遠鏡をのぞく機会があれば、やはり “土星のわっか” にテンション上がりますよ♪
年末には木星、土星がそれぞれ細いお月さまに接近するのを観ることができます。

☆夜空に願い事を
いよいよ冬の星座たちが東の空から登場してきます。その中でも早く上がってくる “ぎょしゃ座”
カペラという黄色っぽい1等星をもつ五角形の星座は、神社の絵馬のようにも見えます。
そんな夜空に浮かぶ絵馬にお願い事をしてみてはいかがでしょうか?
流れ星の速さには、なかなか間に合わないお願い事もゆっくり唱えることができるかな(*´∇`*)

夜半には冬の星座の代表、オリオン座をはじめ、キラキラな1等星を持つ星座たちが私たちを楽しませてくれます。

同じ空の下、みんな繋がっていることに喜びを感じながら、健やかに年末年始を過ごせますように…☆☆

(立岩 優子)

2.宇宙小話

松本の町を見下ろす静かな丘に登ってソロキャンプ。

日が沈むと眼下に広がる光の粒。その中のひとつ、あの辺りにある粒が我が家。
そこで泣き、そこで笑い、そこで怒り、そこで悲しみながら生活してんだなぁ。
どの光の粒もひとつひとつそれぞれの家族の色で光ってる。
さらに粒と粒がつながって物語を紡いでる。

夜が更けてくると空には星。
ひとつひとつがその星の彩りで輝き、つながり、物語を創ってる。

星を見上げること。
自分のいまを見下ろすこと。

ふたつの景色を抱きつつ焚火の前で傾けるホットウィスキーのなんと美味いこと!

この町で2日前、光の海の右の方にある文化ホールの粒の中で、指揮者の小澤征爾さんが車椅子の上から世界に、そしてISS “きぼう” にいる若田光一さんに向けメッセージをオーケストラの演奏に乗せて直接送っていました。
JAXAとSKO(サイトウ・キネン・オーケストラ)の共同企画「ONE EARTH MISSION」のライブ演奏です。

*下記URLは公式動画(18分42秒)です。
冒頭と終了部に若田光一さん、毛利衛さんのメッセージも入ってます。
87歳になられてなお指揮をする小澤さんの心意気に打たれました。
https://youtu.be/weKk6412F24

【小澤征爾さんのメッセージ】
「音楽は、言葉も宗教も政治も超えて、人と人のこころをつなげることができる――音楽を通して、僕らは同じ星に住む、同じ人間であることを感じて、みんなでひとつになれることを願っています」

【ライブ演奏を聴き終えた若田光一さん】
「小澤征爾さんが力強く指揮をされている姿は地球全体をひとつにしてしまうエネルギーがあるようにも感じました。」

宇宙まで行くのはなかなか難しいですが、ちょっと離れた場所から我が町を俯瞰しつつ顧みたり、星空を見上げて遠い宇宙から地球を眺めるのも良いものですね。
焚火とホットなお飲み物があればなおGOOD!?

追記
・・・いい気になってウィスキーをカプカプ。薪をじゃんじゃんくべてたら煙モウモウ。
風にあおられた煙を避けようと仰け反ったらスッテンコロリン!
手首を軽く捻挫してジタバタしてました。(泣)
もうすぐXmasにお正月。
飲み過ぎには注意しましょう。(^0^)

(Kei こと 田中敬吉)

3.活動紹介 -星クリエイトー

こんにちは
星クリエイトの小野敬示です。

2023年度版カレンダーが完成しました。

今回も沢山の村人が制作に携わってくれました。

星野美穂さんが暖かく優しい絵を描いてくれて
大澤貴代子さんがそれに詩を添えてくれました。
星の寺子屋の子どもたちと
北野さんの教え子の中学生たちも個性豊かな絵を描いてくれて
星海航さんもファンタジーな詩を書き下ろしてくれました。

裏面の編集・制作は毎年、今福さん
コラム「太陽系の仲間たち」を書いてくれたメンバーは
小川由佳さん
菱田光さん
清水美来さん
石川貴之さん
それぞれの興味深い解説文を楽しんでいただきたいです。

来年も星つむぎの村カレンダーと共に
どうぞ良い年をお過ごしください。

(小野敬示)

4.村人投稿

今回も写真特集で~す。 存分にお楽しみください!

「旅の終わりに…」 2022.10.25 夕焼け時 羽田空港上空 甲府市 Chie.H

「ながれぼしとんだ」 2022.11.19 山梨県北杜市 まさじぃ

「薄明光線(光芒)」 2022.11.24 中央道 上野原あたり 高橋真理子

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