病院がプラネタリウム研修

病院がプラネタリウム研修

5月8日の午後、星つむぎの村で、「病院がプラネタリウム研修」行いました。このレポートを書いている今日は、「さちちゃん」がお星さまになってからちょうど1年。
研修では、さちちゃんのお母さんのお話、さちちゃんが闘病していた名大病院のCLSさんお二人からお話をしてもらいました。
チャイルドライフスペシャリスト(CLS)や病棟における保育士さんの役割、とっても大事なものだけど、いろいろな構造の中で、その数はおそらくまったく足りていないし、その認識も十分にはされていないのでしょう。

CLSさんの立場から、どんな仕事であるのか?  子どもたちはどんな状況にあるのか? のお話を聞かせてもらいました。名大は、もっとも大規模な「病院がプラネタリウム」をやらせていただいた場所でもあり、そこでの、子どもたちや親御さんの反応のこともお話してもらいました。
また、さちちゃんのお母さんからは、たくさんのお写真を見せてもらいながら、さちちゃんの「名言」の数々、前向きに生ききる姿をあらためて教えてもらいました。

今回は、大学生たちも数人参加。彼らの感想もふくめ、参加者からの感想紹介します。

<CLSさんのお話>
・「私に楽しくて悲しい思い出をくれてありがとう」という子どもの言葉が印象的でした。大切なおともだちの死も受け止めることができるのですね。CLSさんの活動が遊びを支えるだけでなく、グリーフケアの機会を提供していることに感銘を受けました。グリーフの過程でプラネタリウムに出会って、星になったおともだちへの思いが語られることは、星が子どもたちの最期の場面に寄り添うだけでなく、村人が子どもたちに寄り添っているからこそであると知りました。
・患者さんのQOLを向上させるために不可欠な存在としてCLSの皆さんがチーム医療を行う医療従事者の一人として活躍できたらいいなあと思います。
・自分の入院経験を思い出しながら伺っていました。CLSの方の存在が、入院中の子どもたちにとってどれだけ大切な存在であるのかを改めて感じる時間になりました。
・我が子が入院した際に面会制限やら、頑張ってる姿やら、きょうだいに起こった変化やら。。。実体験したのでついその日に連れ戻されたような感情になり涙腺が緩んでしまいました。辛かったけどたくさんの方が同じような思いをされているのも悔しいなと。 私は残念ながらCLSさんには出会えなかったけど、そのぶんスペシャルナースやスペシャルドクターなど寄り添い満載な病院のスタッフさんに出会えて有難かったですしお医者さんを目指そうとされている大学生が「その人の人生に寄り添うにはどうしたら?自分ができることって何?」と今回思ってくださったのがすごく嬉しかったし、これからもその気持ちは忘れないで欲しいなと思いました。
・親は本当にギリギリの精神状態 一人でも多く耳を傾けて支えてくれる人が必要なんです 非日常のなかに日常を運んでくれる人
・日常から引き離されるとはどんなことか、楽しい時間や違う世界がそこに入ることが希望につながるなど、萩原さんや佐々木さんのお話を聞いて、これからも病気を抱える子どもさんやその家族に思いをはせ続けていきたいと思いました。

<晃子さんのお話>
・「選ぶことが大切」「わたしはかわいそうじゃない」という言葉には、人生の主人公であり続けたさちちゃんなりのしなやかな覚悟と勇気が感じ取れ、本当に素敵だと思います。さちちゃん、今日、はじめて出会ってくれてありがとう!写真のなかのさちちゃん、ぜんぶ可愛かったよ!
・病気になった自分を悲観するのではなくてその中で楽しいことを見つけてリハビリでさえも楽しいイベントにしてしまうさちちゃんはすごいと思いました。さちちゃんの話を病気と闘っている他の患者さんやその家族がきいたらきっと前向きな気持ちになれるだろうと思います。さちちゃんのポジティブパワーをいろんな人に知ってもらいたいです。
・さちちゃんの前向きに生きる姿や、お母さんやみなさんの想いに涙が止まらなくなってきました。さちちゃんに会ったことも話したこともありませんでしたが、今日のこの時間に初めて会えたような気持ちになりました。
・さちちゃんを通して、病院やこどもたちのことを知ることができ、また、さちちゃんは特に積極的でとても前向きな人であるというCLSさんのコメントを受けて、さらに多くのこども達やご家族に思いをはせることもできたのではないかとありがたく思っています。
・さちちゃんもお母さんも きっと 頑張っただろうな 辛かっただろうな 耐えただろうあ 自分を奮い立たせたこともあっただろうな 何で。。。って思ったこともあっただろうな そんな中でも毎日を一生懸命に生き抜いたさちちゃんの様子を聞くことができて 貴重な時間となりました。
・鯉のぼりのバルーンアートを持って行った時には、晃子さんもさちちゃんも大歓迎してくださり、苦しい時だったと思うけれど、さちちゃんは私にもありがとうと何度も言ってくれました。コロナ禍でクラウンもなかなか病院には入りにくいのですが、クラウンが登場しなくてもさちちゃんが自らバルーンを作って他のお友達にプレゼントできてお友達もさちちゃんも嬉しかったでしょうし、私もとても嬉しかったです。
・さちちゃんが、最後に家で過ごしていた時に、お母さんに「だいすき」と口パクで言ってくれた、というところで涙涙でした。自分のことだけでなく、周りの方のことも考えての発言が知らず知らずのうちにできるさちちゃんのすごさを思いました。
・久しぶりにさちちゃんに会えて、たくさんさちちゃんのお話しを聞けてうれしかったです。さちちゃんの数々の名言や、今を一生懸命生きようとする姿勢ややさしさを感じることができ改めて力をもらいました。これからもさちちゃんのお話し、たくさん聞かせてください。
・スーパーポジティブなさちちゃんに支えられながら 支えつつ本当に濃い濃い時間を過ごせられたんだろうと深く胸に刺さるものがありました お話聞いてしめつけられそうにもなりましたが さちちゃんの嬉しそうな笑顔がいっぱいで 実際に触れる事はできないけれど ずっとご家族のそばにいるんだろうなと感じました