9月の片桐プロジェクト

9月の片桐プロジェクト

9月の「片桐PJ巡回プロジェクト」は、東佐賀病院、菊池病院(熊本)、東名古屋病院でした。他、有償枠として、富山病院、あきた病院があります。まだ感想がこれからな施設もありますが、これまでにいただいたものをご紹介します。

<菊池病院>
・光の方を指さし笑顔になる方、顔の表情が柔らかくなる方、自然と目を閉じられてリラックスされる方など多くみられ、全体的に体全体のリラクセーができていました。強度行動障害の利用者様なので、機械に興味を持たれる方も多いのでその配慮に注意しました。また、てんかん発作の多い方で光刺激を強く受ける方に関しては、活動を残念ながら欠席しました。

<千葉東病院>(8月に1ヶ月行っていただきました)
・約半年ぶりのプラネタリウム上映を楽しみにされていた方が、大勢おられました。特に宇宙空間に飛び出す際のBGMを覚えておられたのか、曲調が変わると笑顔を見せたり声を出す方がいました。また、木星が近づいた際に、天上部に向かって手を伸ばす方もいました。
・ショートコンテンツについては、居室で行う際にとても、重宝しました。花火の音に反応して笑顔を見せたり、声を出す方もいました。また、ターミナルの関係で長時間の鑑賞ができない方にも時間的に丁度、よかったです。

<あきた病院>(文責は星つむぎの村)
今回、ライブ投影と、その後はたくさんの投影をされるということで、あきた病院さんにははじめてライブ投影をしました。そのときに集まってくださっていた方々のおなまえと誕生日をお聞きし、zoomで最初と最後に顔もあわせ、お名前を何度も呼びながらの投影を行いました。
スタッフさんたちが一緒にかけてくれる言葉もとてもよく聞こえて、やはりライブ投影の良さもあらためてかみしめました。まだまだしばらく、いろいろなコンテンツを楽しんでいただいている最中です。

※写真は千葉東病院提供

※片桐PJ巡回プログラムとは
今年4月から「すべての人に星空を―片桐PJ巡回プログラム」がはじまりました。国立病院の全国保育士協議会の会長をつとめられておられた片桐有佳さんが、去年末、突然、星になってしまいました。大きな衝撃と哀しみは続きますが、片桐さんに大きな影響を受けていた保育士のみなさんは、彼女の強い意志を継ぐ、ということを口々におっしゃっています。
星つむぎの村は「病院がプラネタリウム」がはじまった年から、片桐さんには、大変お世話になってきました。彼女のおかげで、病院内で療育環境にある方々との出逢いがたくさんひろがりました。
彼女がいつもソラから見守ってくれるように、そのことを、みんなが感じてくれるように、彼女の「人々が当たり前に見上げる夜空を、利用者さんも見上げてほしい」という思いを継げるように・・そんな願いを込めてこのプロジェクトを始動しました。