星の寺子屋(9月11日)レポート

星の寺子屋(9月11日)レポート

星の寺子屋は、さまざまな子どもたちが交流・学びあう場です。9月11日に行った寺子屋のレポートは、村人の大澤さんが担当してくれました。 子どもたちは16名(後半、時間がなくてさよならの子たちが何人か)、大人は10名参加。

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13時から2時間あまり、子どもたちとの和気あいあいとした時間が流れました。
最初に自己紹介から始まります。名前、住んでいる場所、誕生日星座と好きな星座(星)、今はまっていること、をそれぞれ発表します。「はまっていること」の発表の際に、例えば、「このゲームに今はまっている」とひとりの子ども言うと、「私もそれ持ってる、今度一緒に遊ぼう!」という声がけがあったりします。はまっていることが「学校」だったりするのもほほえましく、それぞれの日常が垣間見える楽しいひとときです。

また、今日は9月のお誕生日の子どもたちを「ハッピーバースデー」の歌でみんなで歌ってお祝いをする日でした。手話の動画をもとにみんなで歌います。この手話は歌詞の「直訳」ではないのもいいな、と思います。例えば、「ハッピーバスデー、トゥ∸ユー」の「トゥーユー」のところは「直訳」だと「あなたへ」になるのですが、手話を教えてくださる杉山さんはこのところを「あなたと私が会えたことに感謝します」という手話で表現しておられます。このようなやさしい表現に包まれていると、子どもたちもほっとした気持ちになれるのでは、とうれしくなります。そして、「星の寺子屋」ならでは、の高橋真理子さんのそれぞれの「誕生日の夜の星空」の紹介もあります。誕生日を祝ってもらっている子どもも、そして、それをお祝いするみんなも、それぞれひとりひとりが大切にされていることを実感する大事なひとときだと感じていました。

次は絵本の時間です。9月はお月見の月でもあるとのことで「おつきさまこんばんは」と、そして、星空のもとでのふくろうぼうやとお母さんのやりとりが穏やかに描かれた温かい絵本「しりたがりやのふくろうぼうや」を読みました。

休憩時間もまた楽しいのです。みんなそれぞれが見せたいものを見せ合いっこします。先の自己紹介の時に、ある大人の方が千葉のマスコットキャラクターのチーバくんを見せていたのですが、「見て見て」とある子どもが休憩時間に自分の家にあるチーバくんのぬいぐるみを見せてくれたり、と、子どもたちが何気なく思えることもきちんと心にとらえて表現しているのに心動かされます。自分の描いた絵や、お気に入りのぬいぐるみなども、自由に見せてくれる子どもたちの顔が生き生きしています。また、この時、村人の一人古賀和子さんが外出先から「トカゲの親子」の動画と「クモが巣を張る様子」の動画を見せてくださったのも、新鮮で興味深かったのでした。

休憩後はお待ちかねの工作の時間。今日は「光の万華鏡」を作ります。村人の石川貴之さんが先生です。あらかじめ子どもたちに組み立てやすいようにキット化した万華鏡の材料が各家に送られており、それを今日、みんなでわいわいと組み立てるのです。オンラインですが、みんなの気持ちがひとつになって、それぞれ頑張って作っているのが感じられ、いい時間でした。
説明に添って作っていくのですが、一区切りの「ここまでしよう」というところまで、終えているかどうかひとりずつに「○○ちゃん、できてるね、大丈夫だね」「○○ちゃんオッケーだね」と声掛けがあります。それぞれ出来上がっていることを画面で確認してから次に進んでいる・・・、みんなができるまで待って、次に行く、という心の姿勢もとても温かです。お母さんお父さんが手伝っていたり、自分自身で作ったり、さまざまですが、みんな一生懸命なのが伝わってきます。オンラインなので「ここはこうだよ」と直接手伝うことができなくても、子どもたちが、完成をイメージしながら自分の頭で考えて、言葉のアドバイスをもとに対処している風景もいいですね。
キットは、きめ細かく配慮されていて作りやすくなっているのを感じます。また、光の万華鏡の核となる穴を空ける部分など、自分たちで工夫できる余地が残してあるのも、創造的で楽しいな、と思いました。出来上がった万華鏡は、それぞれ光にかざしたりしながら、みんな夢中でした。
子どもたちがのびのびと自分たちの時間を楽しみ、大人たちも、それと気づかせることなく子どもたちを思って優しい心で見守る、そんな温かさが感じられる「星の寺子屋」です。
かかわり、参加している大人たちまで元気と笑顔がもらえるのは、「ひとりひとりを大切に思う」という真心が伝わってくるからかもしれない、と思います。
2時間たっぷり、楽しい時間でした。