大学生の感想より

大学生の感想より

多くの依頼の中には、大学生に向けた講義もよくあります。立教大学の濁川先生や奇二先生とのご縁で、コロナ禍のオンライン講義もなんどかやらせてもらっています。
下記はウェルネス福祉論という講義でもらった感想の一部です。(84人の学生一人ひとりが一生懸命書いてくれていました)

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★離れていても、同じ時間を過ごしているということ気持ちが繋がっていることを本当に伝えてくれるものは、自然でしか表現できないのだと感じました。高橋さんが最後に宇宙の紹介をしてくださった時、不思議と今の不安なことや辛く思うことが浄化されて考えない時間がありました。自然というものは言葉で何か伝えなくても伝わってくるものがあります。それは私たちが自然と繋がっていることが背景にあると考えました。
欲しい未来は自分でつくり、欲しい未来を形成するキッカケは過去の自分が教えてくれるという高橋さんの考え方から、今を全力で、自分で選択して生きていくことが大切であると学ぶことが出来ました。
本日はとても心動かされる授業でした。自分の興味あることや気になっている課題を自分なりに見つけ出して、誰かの笑顔を想いアクションしていくことのできる人になりたいと思います。そのために、自分と見つめ合う時間をつくり自分が自分という内側を認めていくことが大前提として大切になると思いました。
★印象に残ったことは、プラネタリウムを見ている子供達の顔です。私は約5年前に親友を白血病で失いました。彼女は13歳という若さで学校も毎日行くことが出来ず、殺風景な病院で約2年ほど暮らしていました。私は彼女の精神的にも苦しんでいる姿を目の前で見て、真っ白な殺風景な病院から離れて、空を見て、生きているということを実感してほしいと思っていました。しかし、医者からは絶対に外出はしてはいけないと言われるばかりで彼女にもう一度生きている間に外に一緒に出て、一緒に空を見るということが出来ませんでした。それが私の後悔の一つでした。そのため、今回高橋さんが病院で暮らす子供たちにプラネタリウムを見せ、夜空や街の明かりを思い出させれくれる活動を行なっていることを知り、とても印象に残った上、とても興味を持ちました。また、高橋さんが見せて下さった動画内に出てくるプラネタリウムを見ている障害を持つ子供たちの顔がとても印象に残り、私も高橋さんの様に病気を持つ子供たちのためになる様な活動をして行きたいと思いました。
★最後のプラネタリウムの映像を見て、何故だかわからないが涙が止まらなかった。広大な宇宙の中の、ほんの小さな一部である地球。その小さな星の中を生きる私。自分はちっぽけな存在なんだと感じるとともに、この世に存在するすべてのものとの繋がりを意識し、私という存在を再認識することができた。これまで何度も悩み、人と衝突して辛くて何もかも嫌になったことが何度もあるし、今も就職活動を始めるにあたり、未来が不透明であることにいら立ちや不安を幾度となく感じる日々だ。しかし、今日の講義を聞いて、自分を否定するばかりではなく、好きなところを見つけようという気持ちになることができた。
 最後に空を、星空を見上げたのはいつだろう。携帯の小さな画面だけにとらわれ、いつも下を向いている自分に気づかされた。空を見上げれば、こんなに広い空間が世界中とつながっている。生きる勇気を与えてくれた、今日の講義を受講できて本当に良かったと思う。ありがとうございました。
★本日、高橋さんが授業の冒頭で話していた「どんな人にも必ず上には星がある。」という言葉は、星は大地と自分、他者と自分を、感情を通じて繋げてくれるものであるということをとても感じることのできた言葉でした。星を見るということは上を向くということであり、落ち込んで下を向いている時であっても星を見れば自分の悩みがちっぽけに思えたり自然と力が湧いてきたりすることがある。自然と力が湧いてくる星という存在を病院の現場に取り入れることはとても素敵なことだと思いました。病気で星空が見られない人へのプラネタリウムについて紹介する動画を観て辛い中でいつも強がっている子供が、星をお母さんと見ることによって無邪気な子供の姿に戻り幸せそうな顔を浮かべている姿がとても心に刺さりました。辛い一面が解けて幸せの共有をできるフライングプラネタリウムの活動はとても魅力的でありこの活動について詳しく知り、携わりたいと思いました。
★今日の講義で最も印象に残ったことは『”知らない”ということが差別や偏見を生んでしまう』という言葉です。世の中には多くの差別や偏見が存在します。私自身も、それらが悪いことだということも、傷つく誰かがいるということも分かってはいるけれど何かしらの偏見を無意識のうちに抱いてしまっています。しかし、大学に入学して多くの学問に触れる中で新たな知識を得て、物事に対する見方が変わったように感じます。そして実際に、自分の思い込みで決めつけていた偏った考えなどに少しづつ気づくことが出来ています。あることについて”知らない”が故に、周囲から聞いた情報や思い込みによって生まれる偏見や差別の理不尽さが自らの経験から分かるのでより印象に残りました。これからは多くのことに対して受け身の姿勢を持つのではなく、主体的に学ぶ姿勢をとって少しでも自分の中にある偏った考えに気づいていきたいと改めて感じました。
★星と自分と大地を結ぶ縦軸と、他者と自分を結ぶ横軸の、両方をもつべきであるということがとても印象的でした。星と自分と大地を結ぶには自分と、他者と、社会とつながることが必要だと知りました。そのためにはやはりまず最初に、自分なりの生きがいを見つけることが大事だと考えました。自分の生きがい観について考えることで、自分自身を知り、つながり、自分の好きなことで他者と関わり、それによって自分の価値を見つけることができると思います。そうすれば、星と自分と大地を結ぶ縦軸と、他者と自分を結ぶ横軸を見つけることができると思います。
★幸せかどうか決められるのは自分自身だけであり、自分の現在の状況が受け入れられるかどうかが重要であるという話が非常に印象に残った。私も生きていく上で自分が本当にしたいことやなりたい職業がわからなく、悩むことがすごく多いが今回の講義を受けて焦らなくても自分が真剣に考えて決めたことを大切にし後悔せずに生きていくことが何より大切であるということを学ぶことができたと思う。高橋さんの人との関わりを大切にしながら仕事をしている姿勢がとても印象的であり、周囲の人々や環境などからたくさんの刺激を受け自分自身に活かしているように感じた。大学生時代には、様々な興味のある分野に時間を割き可能性を広げていたということを知り、私自身も今何ができるのかということや行動することの大切さを学ぶことができた。
★「宇宙から地球を俯瞰的に見ると、国境は見えない、私たちは元をたどれば同じ誕生日」という言葉がとても印象に残りました。大きな地球の膨大な人口の中の一人というと、自分の存在価値はとても小さいように思えてしまうときもあるけれど、逆に、これだけたくさんの人がいる中でその中でも一人ひとり違いをもって生まれてきたことは素晴らしいことだと思う。地球にいる人みんなが手を取り合って生きることは難しいかもしれないが、せめて自分の隣にいる人くらいは大切にできるようにしたいと思った。
★今、幸せですか?と質問された時、私は素直に幸せですと答えることができませんでした。家族がいて、食事も毎日取れ、大学にも通え何一つ不自由のない生活をしている、しかし果たして自分は幸せな状態にいるのか、幸せとは何か分かりませんでした。
 幸せの定義として高橋真理子さんは、自分を肯定できること、他者を信頼できること、自分が何か社会に役立っていると感じれること、自らが生命の一つとして生きている感覚を持つことを挙げていました。今回の講演を通じて、よりよく幸せに生きるには、自分のことだけを見るのではなく、他者や社会、自然、宇宙のつながりまで感じることが大切になってくると理解できました。そして、悲しいことや辛いことにぶつかった時に自分の心を閉じていくのでなく、大きな視点で見ていくという思考に変えていこうと思うきっかけとなりました。
★今日SDGsが話題となっている中、星の寺子屋というイベントはとても考えさせられるお話でした。宗教や肌の色、文化などの多様性を認め合い、共に生きていくことを現代は目指していますが、実際に私は障害を抱える方々がどのような暮らしをしているか、肌の色が異なることでどんな障壁が生まれるのかを知りません。これには、私自身がこの世に存在する差別や偏見に見て見ぬふりをし、知ろうとしてこなかったことに原因があると思います。今回の講演により、今の私たちに何が求められているかを認識し、今からでもできることを一つ一つ調べ、行動に移していきたいと思いました。
★手に届かない星、夜にしか見れない星、見上げないと見れない星。この星の力を感じた気がする。都心に住む私たちは、星を見る環境と時間はあるだろうか。夜の街を照らす光が煌々と輝き星を消し、混沌とした中で上を見上げることを忘れてしまっている気がする。星を見ることで、非日常感を味わえ、逆に生を感じられる。地球の広大さ、尊さ、自然の美しさ、強さ。私達を忙しい現実から逃避し、本当に大切なものに気づかせてくれる自然の偉大さに気づかなればいけないと思った。大切なものは失ってから気づくというが、地球の自然だけは失っていけない。
★私は自分のやりたいことが今も見つけられておらず、このウエルネス福祉論の授業を通してずっと考えていました。しかし、今回の話の中で、どんな状況、状態の自分が好きなのかを考えることが自分のやりたいことに繋がるのだと知りました。今まで難しく考えていたことが、すごく身近なものに感じ、自分の将来について前向きに考えることができそうです。
★私は、障害をもつ子供に対して、我々健常者が支援していかなければいけないことだと思っていました。しかし、障害をもつ人からも私たちは、様々なことを学び、助けられて生きることができているのだと、気づくことができました。数人の人の努力で、多くの大人や子供を救い、それがいつかは大きな力となるということを感じました。また、私は、先生のように思ったことを、中々行動に移すことができません。先生の話を聞き、まず、「自分にはできる」と前向きな思考をもち、少しずつ自分の意見を周りに広げられるように頑張っていきたいです。