5月の片桐PJ巡回プログラム

5月の片桐PJ巡回プログラム

今年4月から「すべての人に星空を―片桐PJ巡回プログラム」がはじまりました。国立病院の全国保育士協議会の会長をつとめられておられた片桐有佳さんが、去年末、突然、星になってしまいました。大きな衝撃と哀しみは続きますが、片桐さんに大きな影響を受けていた保育士のみなさんは、彼女の強い意志を継ぐ、ということを口々におっしゃっています。
星つむぎの村は「病院がプラネタリウム」がはじまった年から、片桐さんには、大変お世話になってきました。彼女のおかげで、病院内で療育環境にある方々との出逢いがたくさんひろがりました。
彼女がいつもソラから見守ってくれるように、そのことを、みんなが感じてくれるように、彼女の「人々が当たり前に見上げる夜空を、利用者さんも見上げてほしい」という思いを継げるように・・そんな願いを込めてこのプロジェクトを始動しました。

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5月は、東埼玉病院、南京都病院、兵庫あおの病院、西新潟病院で行われました。また有償枠で、福島病院、甲府病院も行っています。
それぞれの施設において、期間めいいっぱい使い、毎回100名ほどの方々がご覧くださっています。

まだレポートをいただいていないところもありますが、すでにいただいた感想を紹介します。

利用者各々がそれぞれの楽しみ方をしておりました。それがこのプログラムのとても優れている点だと改めて思いました。

(小児病棟) ・親子でおしゃべりしながら見ていた。 ・星などが動くとじっと見ていた。 ・「リラックスできて楽しめた」と言われた。 (通所) ・天井に映された映像をじっと見ていた。 ・時折職員の方を見て気持ちを共有しようとしている様子があった。 ・目の不自由な利用者の方も優しいナレーションを聴いて、喜んで笑っていた。
(重心病棟) ・星の動きをじっと見つめたり、指差ししたりしていた。 ・近づいてくる惑星に手を伸ばしている方がいた。 ・視覚障がいのある方も穏やかな表情が見られていた。 ・嬉しそうに見ている姿が印象的だった。星座の話に興味を持っている方がいた。

・高橋さんの声がとても心地良かった。ゆったりとした気持ちで観ることができた。 ・音楽と映像の吸い込まれてしまいそうな一体感。利用者と一緒に楽しませて頂いた。 ・手軽な設置で本格的なプラネタリウムを楽しめて良かった。 ・子どもと家族が笑顔になっていて、自分も嬉しくなった。 ・なかなかできない体験ができ、利用者も家族も喜んでいた。  ありがとうございました。

南京都病院では、環境設定として、テントをはって、夜空を眺めている気分になりながら、楽しんでくださったとのこと。
写真はそのときのようすです。

それぞれの施設の保育士のみなさんが、誠心誠意、活動に取り組み、利用者さんの気持ちを引き出してくださっていること
素晴らしいなあと感じいります。 ありがとうございます。