八ヶ岳ユニバーサル研究会にて

3月8-10日 八ヶ岳ユニバーサル研究会が、長野県富士見町にある川崎市八ヶ岳少年自然の家にて開催されました。
「JPA関東プラネタリウムワーキンググループ」と「天文教育普及研究会中部支部」の合同開催を依頼し、JPA側の世話役の唐崎さん、天教側の野寺さんにさまざまご苦労いただき、プラネタリウムや天文教育に関わる方々が、42名集まりました。
テーマは、「星や宇宙を通して、誰に何を伝えますか?」
その中に、「インクルーシブ研修」の意味合いを入れ込みたく、目が見えなくなってから星空解説をはじめた木下真由さんをゲストに呼び、星つむぎの村や黒部市田科学館、Curascopiumの実践を共有しました。また、日本科学未来館の金子益巳さんが、電動車いすで参加してくれたこと、そして、村のワークショップ発表内で、彼の「困りごと」の共有をしてくれたことで、参加者の方々の「!」が増えたと実感しています。
真由さんの投影は天王寺動物園のときのものを再現していただき、最後には彼女の想いを。これから広がっていくといいなと思います。星つむぎの村からは、星つむぎの村の活動の一部を紹介する口頭発表(高橋)、プラネタリウム投影(高橋が20分バージョンやり、そのあと、宙先案内人の投影、として、唯ちゃんのねりまみんプラのときの録音、よーだのフラプラの録音、ライブで、にっち、りょっぴぃ、とすべて、地球に帰ってきたあとの語り部分をみなさんに聞いてもらった)、「インクルーシブなプラネタリウムや観望会を考える」ワークショップ(にっち、高橋)。そして、晃子さんが、「病室に届いた星空~「病院がプラネタリウム」が生み出す Awe と居場所」というタイトルで、ポスター発表しました。(これからの道を一つ示してくれる内容だと感じています)
黒部の科学館で番組制作を行っている、帯刀さんもいらしていて、番組(短く編集されたもの)を披露されていました。星座の触図を全員に配り、触りながら聞ける、字幕もついている、ストーリーもとても温かい番組でした。黒部の野寺さんのワークショップは、火星地形の3D模型を配布して、触りながらの地形解説やクイズで進行されていました。Curascopiumの番組は、今回も一部でしたが、ナレーション部分もあっての超新星爆発やブラックホール、ビッグバンなど含む20分ぐらいをドーム内で体験。
実は、会場の「川崎市八ヶ岳少年自然の家」は、星つむぎの村の前身である「星の語り部」時代の毎年の合宿場所でした。アストロハウスという素晴らしい天体観測場所があります。床暖房つき、クーデ式望遠鏡4台。100人の子どもたちが短い時間で一度に観望できるように考えられた施設で、若宮崇令先生という、川崎のプラネタリウムに長くいらして、JPAの前身のJPSの会長もやられた方が、アストロハウスをつくられたのでした。若宮先生、80歳を超え、脳梗塞も経験された体ですが、ご自身で運転し、2晩とも参加してくださいました。
夜は、1日目はすばらしい満天の星。2日目は雪。先生のアストロハウス導入のお話を聞き、星空の解説を、多くの人たちが聞いてくれたことが、とても嬉しくありがたいことでもありました。若宮先生が、JPA会長当時、「見てるだけではもったいない、もっとプラネタリウムを使おう」といって、子ども達にどんどんプラネタリウムをやらせたい、という思いをたくさん語っておられました。その考え方は、「星の語り部」誕生の基礎をつくってくれています。とても優しく、人格者である若宮先生が、星の話をしながら、「宇宙船地球号にいる私たちは戦争なんか絶対しちゃいけない、みんなで仲良くやろう」って言ってくださる言葉はほんとうに心に響きます。
星つむぎの村としては、だんだんと排外主義が台頭するこの世の中にあって、星空と宇宙を一緒に体験することで、少しでもインクルーシブで、平和な社会にしたい、という思いをもっています。
今回の研究会にご尽力くださった唐崎さん、野寺さん、他実行委員のみなさま、ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!














