兵庫県医療的ケア家族会にて

10月12日(日)に丹波篠山市民センターでの、兵庫県医療的ケア家族会にて7mドームで4回投影とワークショップを行いました。
TOOTHFAIRYチャレンジキッズプロジェクトの一環です。
星つむぎの村からは、跡部さん、りょっぴぃ。ひろみさん、ゆなち、りゅうさん、ゆきちゃん、大澤さん。
レポートは大澤さんです。
丹波篠山といえば黒豆が有名。その「黒豆解禁日」後初めての日曜日とあって、「黒豆渋滞」が発生。車チームは苦戦された模様ですが、電車とバスで参加のゆきちゃんと私は結果的に余裕で到着。歩行者天国になっている道をそぞろ歩きしながら、黒豆ソフトまでいただいてしまいました。投影は、当初の予定になかったスタッフ向けのショートバージョンが最初にありました。マットに寝転んで見られる方も多く、ショートバージョンながら伝えたいことはぎゅっと詰まった内容で、楽しんでいただけていたようでした。
ワークショップはりゅうさんが紙ひこうきを。主に、ゆきちゃんと私は星座カードと地球ゴマを担当。星座カートにはいつものカードサイズの他にA4サイズの大きなものが登場していて、バギーの方などにもお勧めしやすくなっていました。家族みんなで取り組まれる方も多く、その日の思い出にと描かれているのが伝わってきました。あるご家族の小さなお子さんは、鼻から栄養を送っているチューブをつけておられ、お母さんが抱っこしておられました。お母さんも抱っこしながらカード描きを楽しまれましたし、その上のお姉ちゃんはメッセージに「これからも元気でいてね」と書かれていて。「お母さんが抱っこしているお子さんのことなんだね」、と聞くと「うん」とにっこりしていました。バギーの方にはお母さんなどに、大きなメッセージカードでご一緒に書けますよ、とご案内すると、やってみます、という方も多いのでした。ペンを取り、その子の目の前で色を見せて「この色でいい?」と目の表情で確かめておられました。手をとって、そのお子さんのサインをメッセージに書いたり、星型を書いたりしておられました。普段から子どもさんの気持ちを大切にされているんだな、ということがわかる優しく大きなお心の姿を感じていました。
お声をかけたものの、大きなカードのその星座がないものがあり・・・跡部さんに相談すると、跡部さんが近くのコンビニに走って拡大のカラーコピーをしてこられる、という一幕もありました。お待ちになっている間に投影をご覧になり、その後、無事書いていただくことができたのでした。ご本人は投影後で星のイメージあったためか、マジックで楽しそうに点々を打っておられました。
地球ゴマはお父さんも興味を持ってご自身で作られる方もいらっしゃいました。単純なつくりなのに、地球が見えたりするのは魅力なようで、楽しんでおられました。りゅうさんの紙ひこうきも、子どもたちが広い会場で生き生きと楽しんでいるのが伝わってきました。全体に温かい空気に満ちていて、ご両親も、子どもたちも穏やかにそしてのびのび楽しんでおられました。ゆうなちゃんも、小さなお子さんたちと追いかけごっこをして楽しそうでした。今回の投影はりょっぴいでした。ショートバージョン含め4回してくださいました。初回と4回目の回に中に入って聞くことができました。4回目は、車椅子で入られた方が4名とそのご家族、そしてもう1名はバギーから降りて、マットの上で横になって楽しまれました。お父さんがついておられました。見守っていると、お父さんはお子さんの首の後ろに支えをするものを入れたりしながら、見やすいように工夫しておられ、そして、ずっと「見えているかな、楽しんでいるかな」と気にしておられるのが伝わってきました。ご自身も時折空を見上げておられましたが、耳で聞きながらお子さんのお顔、目を見ておられることが多いように感じていました。後で、お声をおかけした時、そのお子さんがとてもおだやかなお顔をしていたのが印象的でした。星に包まれ、気持ちの温かさに包まれていた時間を味わっておられたことが感じられました。
りょっぴいの語りを生で聴くのは初めてでした。真理子さんの世界をそのまま受け継ぎながらも、ご自身のメッセージをうまく含めておられました。宇宙の果てまで行き、帰ってきて天の川銀河が見えるところ、そして地球が見えるところは、見せてくださるタイミングが絶妙なためか、「戻ってきた」というなつかしさを銀河や地球の映像に感じたのでした。そして、地球に戻る時、メッセージの後の「ずっとあなたを待っていました」と地球が発しているような言葉が優しく心に残りました。遠くへ旅し、再び帰ってきた地球に対する懐かしい気持ちに対して「おかえり」という気持ちを。また、宇宙への旅により、自分の内面が動いて少し変わってきたそんな気持ちになっている本来の自分を「待っていてくれたんだな」という気持ちにもなりました。命のリレーの果てに今ある自分のことを「待って」くれていたのだな、という意味にもとれ、深く、素敵な言葉が、いいタイミングで発せられていらっしゃることに心動きました。投影が終わり、あと片付けもスムーズに終了しました。
このたび、スタッフの方たちが私たちに、たくさんのお菓子やお茶のおもてなしをしてくださったり、そして、丹波の黒豆の枝豆をゆがいて差し入れしてくださった方もいらっしゃり、あたたかなお気持ちが嬉しかったのでした。また、協力的に、いろいろと助けていただきました。お世話になりました。帰り道、すっかり人通りが少なくなってしまった歩行者天国を歩きながら、締めの黒豆ソフトもいただいてしまった私たちです。丹波篠山のお手伝い、楽しませていただきました。



