あけぼの支援学校にて
5月19日 フルーツパーク富士屋ホテルでの山梨県立あけぼの支援学校の修学旅行での様子を紹介します。
高等部3年生の医療的ケアが必要な生徒さんを含む3名の1泊2日の修学旅行の2日目の活動が4メートルドームでのプラネタリウム体験でした。高橋さん、跡部さん、岡森さん、森田の4名で参加しました。DRと保護者も同行していて、校長先生から、コロナ感染症が5類になったことで宿泊を伴うことができたというお話を伺って、世間の様子はどうあれ、純粋によかったという気持ちになりました。
4mドームの準備ができたところで、全員で写真撮影をして活動スタート。同行者全員は入れず、人数制限をしての鑑賞となりました。
まず、昼間の空から夕方になり、夜になると天の動きを見た後、目を閉じてカウントダウンからの満天の星空。初めて見た方々からは、やはり「おー」という声が上がりました。生徒さんも目をいっぱいに開き、口も大きく開けていました。驚いていることがよくわかりました。 ゆったりとした雰囲気の中で、3人の生徒さんの星座と生まれた年のその日の星空が映し出されました。私は、初めての体験で、とても感慨深いものがありました。子どもの親として、そこにいらっしゃった保護者の様々な想いを想像して、涙が出てきました。
そして、3人の生徒さんが宇宙飛行士となって宇宙に登場し、火星探検と木星探検に出かけました。子どもさんの顔がでてきたら、一緒にいた親御さんや先生がそれぞれ小さな声で話しかけて、指を指しながら、教えていました。火星が近づいてくるのを何回もみんなで手を伸ばして防ぎ、木星のそばを引き込もうとする風に気をつけながら通り、そして、広い広い宇宙空間にでました。小さなドームで少人数だからか、声を出す時も自然に合い、自然に手も伸びました。その一体感がなんとも言えず心地よかったです。
人間は、宇宙の星の爆発で生まれたこと、地球の周りの惑星とその銀河系、とても大きいと思うのに、広い宇宙の中では、本当に小さな小さな銀河系の小さな星である地球。その小さな星の中で生きている私たち。小さいけれどどの命もかけがえのない確かな存在であること。満天の星の中、高橋さんの語りで聴く、壮大な宇宙と私たち人間の命の話は、やはり感動しました。どの命もかけがえのない確かな存在。そして、懸命に生きている。聴く人に余韻を残しながら、無事に地球に生還しました。
医療的ケアをすることもなく、始まる前は発作が多かった生徒さんも落ち着き、ほっと一安心でした。 高橋さんのメッセージのように小さいけれどどの命もかけがえのない確かな命であること。そして、みんな懸命に生きていること。現役の頃から、星つむぎの村のイベントに参加するたびに命の尊さについて思います。 修学旅行に参加された生徒さん、お父さん、お母さん、そして先生方の今後に幸多きことを願います。
貴重な体験をありがとうございました。(文責: 森田)