星つむぎの村通信 -No88- 2023.2.6発行

星つむぎの村通信 -No88- 2023.2.6発行

先日、久しぶりに ゆっくりと夜空を見渡してみました。
とっても澄んだ空で、冬の星座たち、火星、木星などが美しく輝いていました。
久しぶりに見上げたことが、とてももったいなく感じたのでした。

星つむぎの村通信 88号をお届けいたします。
今回も、楽しい記事満載です♬

(仲道正恭)

<星空俳句>

凍天や こぐま座を航(ゆ)く ほうき星

寒い日が続きます。
この大寒波で日本列島は鉄道や道路などいろいろトラブルがありました。
みなさまお元気でお過ごしでしょうか?
先日、長野県の菅平では気温が-27℃まで下がったとか。野辺山では-18℃くらいです。

今、彗星(ZTF:ズィーティーエフ)が近付いています。
みなさまご覧になりましたでしょうか?
わたしも昨日朝、やっと双眼鏡で捉えることができました。
こぐま座のあたりにあります。
どんどんスピードアップしています。
昨夜思い切って300ミリの望遠レンズで狙ってみたら、入りましたので写真を送ります。

このたびは、この彗星の情景を詠みました。

2023.1.30 (青りんご こと 齋藤泰文)

*写真は、1月29日23:00頃、ZTF彗星は300mmで撮ったものです。

===========目次===========
1.今月の星空紹介
2.宇宙小話
3.活動報告 -星つむぎの村 合宿レポート(速報)ー
4.村人投稿
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1.今月の星空紹介

皆さん、こんばんわ。
新年あけまして・・・という挨拶をしていたと思ったら、 あっという間に2月になってしまいました。

新しい年になると、誰しもまた一つ歳を取るわけですが、 還暦クラスになると、これ以上取っていいものなのか、 もう要らないものなのか、微妙な感じになるのは私だけ?

そこで今回は「自分の星」というテーマで、 各世代にお勧めの星をご紹介したいと思います。
ちょうど今頃の星空で見つかるものばかりですので、 是非、ご自分の星を見つけて、楽しく歳を重ねましょう。
「じぃばぁ星」とか、「ひまご星」など、 ご家族一人ひとりの星を名付けて見比べても面白いと思いますよ。

※今回は2月中旬20時の星空を想定してください。
おおよそ、国立天文台サイトの「ほしぞら情報2月」の星図になります。
また、星空の「正確性」を追求されている方は、今回もどうぞご容赦願います。

さて、星情報は、以下の順で並べました。
対象世代: 星の名前《その意味》 地球からの距離(光年) 星座名

一桁代 : シリウス《焼き焦がすもの》 8.6光年 おおいぬ座
10代 : プロキオン《犬の前に》 11.5光年 こいぬ座
30代 : ポルックス(弟の名前) 34光年 ふたご座
40代 : カペラ《小さなメス山羊》 43光年 ぎょしゃ座
50代 : カストル(兄の名前) 51光年 ふたご座
60代 : アルデバラン《後に続くもの》 67光年 おうし座
70代 : レグルス《小さな王》 79光年 しし座
80代 : ミザール《腰おび》 86光年 おおぐま座
それ以上: ベテルギウス《ジャウザーの手》640光年 オリオン座
: リゲル《巨人の足》 850光年 オリオン座

いかがでしょうか。 特に(光年)と同じ歳の方は「当たり年」です。
ご自身が生まれた年に発した光がリアルに見えているということですので、 なんともありがたい星にしたいところですね。

お気づきの方も多いと思いますが、 20代の星は、2月の20時では適当なものがありませんでした。
是非、朝の3時に起きて、北東の空を探してみてくださいね。

20代 : ベガ《落ちる鷲》 25光年 こと座

ではまた次回。

※参考コンテンツ
ステラナビゲーター11(アストロアーツ社)
天文年鑑

(和田直彦)

2.宇宙小話

今年2023年から2025年くらいまで、プラネタリウム100周年の年です!
なぜそんなに期間にひらきがあるのか?(笑)というと、プラネタリウム第一号機がドイツのカールツァイス社で試験投影されたのが1923年10月21日で、その後ドイツ博物館で常設・公開されたのが1925年5月7日のことなので、だいたいそれらの100年後の期間をプラネタリウム100周年として、記念事業を色々やってお祝いして、プラネタリウムの魅力をもっと知ってもらおうねー!という世界的な企画です。
ぜひこの期間はたくさんお近くのプラネタリウムに足を運んでみていただければと思います!

投影機の歴史の話もとっても面白いので、色々調べていただくのもおすすめなのですが、投影機が100年ということは、投影機とともに、プラネタリウムをナビゲートしてきたプラネタリウム解説者という仕事が生まれてからも、100周年ということになりますよね。

プラネタリウムの解説って奥が深いです。観るのも、やるのも楽しいです。
星空を語るということは、宇宙を語るということ、宇宙を語るということは、自分自身の宇宙観を語るようなもので、解説する人の人柄や人生観…生き様?みたいなものを感じ取れるような気がしながら、私はいつも人の解説を観て聴いています。
優しい人の解説は優しいんですよねー。

そんな”宙の解説”をやってみたことがない!という方はぜひプラネタリウム100周年の今年!チャレンジしてみませんか!?
村の活動や”宙つなぎ”などで、チャンスは色々あると思います!
きっと楽しいと思います!!

P.S.今年2023年は私、高木がプラネタリウム解説者デビューして10周年の年でもあるので、今年は初心にかえって、気合い入れて頑張ろうと思っています!(笑)

(高木良輔)

3.活動紹介 -星つむぎの村 合宿レポート(速報)ー

2023年1/28,29に、久しぶりに星つむぎの村の合宿がおこなわれました。
内容は非常に濃かったので すべては語りきれないのですが、ここでその一片をご紹介いたします!

山梨県北杜市にある「あおぞら共和国」に、北は北海道から西は岡山から、全国あちこちから「村人」が54名集いました。
4歳から70代まで、すべての世代がまんべんなく。
電動くるまいすユーザーも、バギーユーザーも、おソラからの参加も、オンラインでの参加も、オリヒメ参加も。家族参加もひとり参加も。

顧問の覚さん、丸尾さんのポエトリックオペラ、みんなで星つむぎの歌の手話合唱、連詩ワークショップ、地元の素材にこだわった心づくしの料理、みんなで星見、小2のゆいちゃんと家族のコラボプラネ(ゆいビュー)、若手グループによるコンテンツの試写、さまざまなテーマにわかれてのWS・・
会いたい気持ちをずっと募らせてきて、ほんとうに集って、同じ時間を無事に過ごせたこと、ソラを見上げて、感謝します。
子どもたちに託したいミニ社会がここにあります。
同じ星空の下、社会がほんとうにこうなっていけたらいいな。

(「星つむぎの村 facebook」より抜粋)

4 村人投稿

楽しく美しい写真の数々をお楽しみください!

タイトル:「大寒! 二十八日のお月さま」
撮影日:2023.1.20 撮影場所:兵庫県宝塚市 撮影者:大澤貴代子

タイトル:「梅 -春の足音ー」
撮影日 2023.1.21 撮影場所 神奈川県川崎市 撮影者 小川由佳

タイトル:「名古屋駅ビル群に沈む夕日」
撮影日:2023.1.21 撮影場所:名古屋市北区 撮影者:すばる星人 こと 内海市郎

タイトル:「洗濯物取り込む手がとまった…幻日」
撮影日2023.1.6 撮影場所:埼玉県川口市 撮影者:くみちん

タイトル:「今日も良天な朝の西空」
ー 月とビーナスベルトと地球影 ー
撮影日2023.1.11早朝 撮影場所:埼玉県川口市 撮影者:くみちん

タイトル:「エメラルドの燈を見つめてZTF彗星」
撮影日:2023.1.31 撮影場所:山梨県北杜市 撮影者:マエゴロウ こと 前田悟郎

タイトル:「iPhoneで撮れた!南極老人星2023」
撮影日:2023.1.20 撮影場所:山梨県北杜市 撮影者:マエゴロウ こと 前田悟郎

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