星つむぎの村通信 -No74- 2021.12.19 発行

星つむぎの村通信 -No74- 2021.12.19 発行

すっかり寒くなりました。
こたつにへばりつきたくなるのですが、今月は天体イベントが賑やかです!
ふたご座流星群は けっこう盛んで、多くの方が流れ星を目撃でできたのでは。
また、レナード彗星の話題もあります。
ただ、もう少し輝いてくれるともっと話題になったのでしょうが。
村通信を読みながら、そんな話題に思いをはせてはいかがでしょうか。
では、星つむぎの村通信 74号をお届けいたします。
どうぞ、お楽しみください。

(仲道正恭)

<星空俳句>

  黄昏(たそがれ)の 師走の空に 火球墜(お)つ

猛威を奮っていた新型コロナウィルスは、なぜか日本では落ち着いてきたような感じがしています。
師走にはいり、なんとなくせわしない、追いかけられるような気がするこの頃です。
気温が下がるとともに、空のほうもだんだん晴れる日が多くなりつつあります。
こんな中、12月10日の夕方、地元の有志が集まって星空観察をしておりましたら、夕方7:00頃、星を見ていると天頂から南西の地上に向かって大きな流れ星、いや火球と呼ぶべき光の塊が雲を越えて落ちてゆきました。
参加者の方はほとんどの方が見ておりました。
双子座流星群の先駆けかもしれません。
私も地上に近い頃の赤いところを見ました。
この時の情景です。

2021.12.13 (青りんご こと 齋藤泰文)

 

===========目次===========
1. 今月の星空紹介
2. 宇宙小話
3. 村人だより ー活動紹介(村人の井戸端会議 くっちゃべり広場)ー
4. 村人投稿 -この一枚!-
========================

 

1.今月の星空紹介

12月の満月はコールドムーン(寒月)・・・本格的な冬が訪れる時期なのでその名前通りです。
冬の夜の長さを表すようなロングナイトムーンとも呼ばれているそうで、星をみることが大好きな私たちにとって夜が長い冬はとっておきの季節。
夜が長いということは、いろんな季節に星を一晩で見ることができたりします。
クリスマスの頃、夜の8時くらいに西の空に沈んでいく「夏の大三角」が見えます。
織姫と彦星の間には大きな北十字があり、まるで教会にいるみたい。
そのころ天頂よりすこし西寄りには秋の四辺形、ぺガスス座が控えめに輝いています。
秋のひとつ星、フォーマルハウトも忘れずに見つけてみてください。
そして季節は冬・・・主役の冬の星座たちも次々に昇ってきます。
冬の星空はとってもゴージャス!キラキラな明るい星たちがた~くさんあります。
冬の大三角、冬のダイヤモンド・・星を結んで夜空に形を描いてみてください。
がんばって夜更かしをすると・・・おや?あれは春の星座?
そうなんです、夜が長いおかげで明け方に春の星たちにも会えるのです。
北斗七星からゆるやかなカーブ春の大曲線・・・
四季の星座を一晩で巡る旅・・・冬休みちょっと夜更かししてみてはいかがでしょうか?

★これからの星空トピックス
2022年1月に「しぶん座流星群」がやってきます☆彡
今はない星座なのでかつてあった場所(放射点)から流れ星が四方八方に流れます。
ピークの時期が短く、年によって数が変化しやすいのですが、年のはじめの運試しに観測してみてはいかがでしょうか?
見ごろは1/3~4夜明け:北東メインの全天です
気がつけば2021年もあとわずか、もうすぐ新しい年がやってきます。
今年はどんな場所で、どんな人と、どんな星をみましたか?
星空ゆく年くる年・・・それぞれの思い出す星空がみなさんの心の中に広がっていることと思います。
たくさんの星をみんなで見上げましょう☆

(安江美香)

2.宇宙小話

みなさん、満月を見たら何を思いますか?
私はエアドームを小学校の体育館に持ち込んで、4年生の星の授業でお話をしているのですが、満月を投映して「何か動物がいるよね」と問いかけています。
そして ウサギを紹介するのですが、どこに見えているか気付いていない児童が多いことに気付きました。
そこで、満月の写真とウサギの輪郭だけを書いた画像を交互に投映して紹介することにしました。
すると「あ!見つけたー」と嬉しそうな声が聞かれるようになりました。
一度知ってしまうと、まだ知らない人が、どこで悩んでいるか見えにくくなることがあります。
自分はアタリマエと思っている事も、いま一度振り返ってみると、何か発見があるかも知れません。

(移動式プラネタリウム解説員 唐崎健嗣)

 

3.村人だより -村人登場!-

――――――――――――
〇投稿者プロフィール
植村あゆみ
東京都多摩市在住(山梨県南アルプス市出身)
星の雑貨屋さんの店長してます
――――――――――――

おこんばんちは。山梨出身東京在住の植村あゆみです。
今回私は、星つむぎの村の外向けの活動(担当の「わくわくワーク」)ではなく、村人同士のワイワイをご紹介したいと思います。
星つむぎの村の村人は全国各地に散らばっていますので、普段はslackというオンラインのコミュニケーションツールを使ってやりとりしています。
Slackにはチャンネルと呼ばれる部屋が活動毎に作られており、各活動に関わる村人であーだーこーだー意見を交わしています。
そのチャンネルの一つに「くっちゃべり広場」があります。
くっちゃべり広場は、日常の中で誰かに話したいな~というちょっとしたことを誰でも書き込める場所です。「くっちゃべる」というのは、「おしゃべりする」という方言ですが、どちらかというと「あの人はずっとくっちゃべっていて、仕事が進まないじゃんね」というように、「余計なおしゃべりをしすぎている感」を含んで使います。
そんな、余計なおしゃべりもいいじゃないの♪という井戸端感を出したくて『くっちゃべり広場』と名付けています。
で、どんなことをくっちゃべっているかと言いますと、「虹が出てる~!」「夕焼けがきれい」「こんな新聞記事があったよ」「村人のこの人と会いました♪」などなど様々です。
最近では、「ふたご座流星群を見た人は報告し合おう~!」の呼びかけに、全国各地(山梨、東京、神奈川、埼玉、千葉、新潟、岐阜、大阪、兵庫、福岡など。抜けちゃった人ごめんなさい)から、「今、オリオン座のところで見えました~」とか「見えませ~ん。あとはよろしく~~。といっていたけど、諦めきれずに意を決して外へ!なんと2つ見えました~!」とかたくさんの報告が来ました。
さらには、どんな飲み物を用意して見たとか、こんな格好で見たとか、ヒューと流れたとか、コロンと流れたとか、気温は2℃だったとか、こんなお天気だったとか、目に浮かぶ景色がと~ってもにぎやかでした!
私が先日投稿したのは、スーパーで売っていた星型のお麩がとってもかわいかったという紹介。
そんな話にも「うちにもあるよ~」とか「探してみます♪」とかお返事が来たりします。
心がぽっとあったかくなるんですよね。みなさんありがとう♪
村人同士リアルに会うことはなかなかむずかしいのですが、こんな風におしゃべりしながら日常を楽しんでいます。
村人の皆さん、読むだけでも、リアクションボタンを押すだけでも、ぜひ、くっちゃべり広場にお越しください♪
もちろん書き込みも大歓迎です♪
村人でないみなさんも、くっちゃべりたい方、星つむぎの村の村人になりませんか(笑)

(植村あゆみ)

3.村人投稿 -この1枚-

今回は、現在注目されているレナード彗星です。
星空としての写真、彗星にフォーカスした写真、それぞれ見ごたえがありますね~
この彗星、5等星くらいの明るさにはなる、と言われていますが。。。。。

2021年12月  山梨県北杜市 アルクトゥルスをよぎるレナード彗星
写真:青りんご こと 齋藤泰文

2021年12月  山梨県北杜市 師走の空を駆け抜けるレナード彗星
写真:青りんご こと 齋藤泰文
*いずれの写真でも、レナード彗星は左上にあります。

12月5日 AM5持 栃木県那須塩原市  レナード彗星との朝
写真提供:石川貴之

12月5日 AM5持 栃木県那須塩原市  レナード彗星との朝
写真提供:石川貴之