第1回カフェ萌にてフライングプラネタリウム

第1回カフェ萌にてフライングプラネタリウム

【2020/9/6レスパイトケアサービス萌 萌カフェにフライングプラネタリウム】 レポート黒井ペコ
 レスパイトケアサービス萌さんを知って、15年近く経つ。 私が神奈川県立こども医療センターで医療保育士を始めた頃 病棟に毎週来てくださるボランティアさんがいて、このボランティアのきっかけを尋ねたら、「お子さんが、この病院でお世話になった」と教えて下さった。 その方は萌という事業所で働いていることも教えてくださった。萌さんは訪問看護のナースがヘルパーさんになって長時間預かりをして 医療ケアの必要なご家庭の拠り所になっている。 その時こどもの訪問看護というものがあることを初めて知った。 地域でこどもたちのためにやれることがまだまだあるんだな…。と思った事を覚えている。
今回萌カフェは、「難病のこども支援全国ネットワーク がんばれ共和国 あしがらキャンプ」でも お世話になっている 下河辺さんが萌に見せたい人がいると、何ヵ月も前から企画準備してくださった。 下河辺さんとのお話の中で、 「お母さんはこどもが成長して重たいと言ってもいい、 だけど、介助者は お金を頂いているのだし、大きくなって欲しいと小さい頃から祈って成長して大きくなった方に対して、重たい(から大変)って失礼でしょ!」 そう教えて下さった。 最もだと思った。下河辺さんは 愛に溢れている。ご家族と共に生きているからこそ、出てくる言葉だなと思った。
 ズームの画面で顔を合わせた皆さんは コロナ禍以前から感染予防をしてきたであろうご家族だ。 コロナ禍となり、外出が命取りになりかねない方がご家族の中にいる。行動はますます制限されたであろう中36人のお子様と、ご家族が集まった。
画面は、集まれた嬉しさがいっぱいだった。 「あなたのお名前は?」でお名前を呼びかける みんながお一人お一人に注目する。 「キラキラ星」をみんなで歌う 「みんなの夢が叶うといいな…」 歌詞が村人のゆいちゃんの声、優子さんのピアノで優しく伝えられ、プラネタリウムをみんなで観る気持ちが高まる。 広ーい宇宙に浮かぶお子さんがなんとも自由で素晴らしかった。 私たちには想像することが出来る。 想像の世界では誰でも自由だ。 だから、みんな宇宙に飛び出す事だって、私たちが住んでいる地球を見ることだって出来る。
みんなでプラネタリウムを見てると、 私たちが星を見ているのではなく 星が私たちをみてくれているんじゃないか…。 そんな事を思った。 丁度いい距離に丁度いい星があって私たちの地球がある。 あっという間に普段の生活から、 今ここで出会う事が出来た幸福感に包まれる。 真理子さんが使う 「私たちの地球」という言葉が大好きだ。 言葉の中に誰一人取りこぼす事のない大きさを感じるから。 それをみんなと見る星の世界が教えてくれている 大きな愛に包まれて私たちは今日もここにいる そんな事を感じながら、 明日の朝を迎えプラネタリウムを終了した。 また星を一緒に見ましょうね。以下は、今回参加してくださったみなさんからの感想です! たくさんいただいたので、一部の紹介でスミマセン。
★今日はとっても楽しい会をどうもありがとうございました。子供達も画面に釘付けで見ており、二人が宇宙飛行士になった場面では、大人たちも一緒に大盛り上がりでした^^
★緊張もなく、うっとりおとなしくしていました。
★宇宙飛行士は、みんな可愛くて、普段は会わない子達だけど、会いたい気持ちになりました。
★今夜は、また子供達と、キラキラ星を歌いながら、光遊びをして、いい夢を見ます( ^ω^ )
「きれいだねー」と言いながら、絵を描き始め…「おうち座」と「ロンドン橋座」を描いていました笑。
★テレビの前で食いつくようにプラネタリウム を見ていました。
★うとうとする事なくしっかりみていたそうです。次弟君もお兄ちゃん名前呼ばれかっこよかったと喜んでくれてました。
★「月、混んでるねー笑」とかお話ししたり、お名前を呼ばれると「はーい」と大きな声でお返事してました!
★予定していたイベントや、学校行事、家族旅行が全滅な中、みんなと時間を共有することの有り難さが身に染みました。

実は萌さんが、各家庭に・・と、手作りのプラネタリウムや光あそびの工作をお届けしていて、日中みんなで楽しんだあと、余韻を楽しめるように、と工夫してくださっていました。 スタッフのみなさまの情熱に、私たちが心うごかされました。ほんとうにありがとうございました!