「まんまる」にて

「まんまる」にて

6月29日、みくりキッズクリニック「まんまる」に4mドームをもってお伺いをしました。TOOTHFAIRYチャレンジキッズプロジェクトの一環です。
星つむぎの村からは、高橋、跡部、藤田、黒井の4名です。
藤田さんがレポートしました。

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世田谷にあるみくりキッズクリニック「まんまる」のプラネタリウムに参加させていただきました。
部屋いっぱいに膨らんだ4メートルドームを目の前にしたお子さんたち、ワクワクした気持ちが身体中から溢れていて、こちらまでワクワクしてしまいます。

そんなみんなをまるごと包み込んでますます大きく膨らんだドームの中では、カウントダウンとともに満天の星空が広がりました。

お誕生日の星空をうつし、お誕生日星座をぐるりと一周したら、宇宙旅行に出発です。

迫り来る火星が怖すぎて泣いちゃった小さなお子さんは、惑星のそばを通るたびに大泣き。
その様子がかわいくて、愛おしくて。
大丈夫だよ、大丈夫だよ、とみんなでにこにこ励ましながら、木星のそばをすり抜け、土星の輪をくぐり…
いつの間にかすっかり笑顔になって、みんなで青い青いふるさとの星に帰ってきたのでした。

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4メートルドームは、一度にたくさんの人数は入れません。でもその分、手を伸ばすとみんなと手を繋ぐことができそうなほど、すぐ近くに仲間の息遣いを感じることができます。

ひとりひとりの表情を、つぶやきを、鼓動を、ため息を、みんなが共有しながら宙を見上げるその空間は、なんとも言えない安心感と幸福感で満ち溢れていました。

小さなドームだからこそ、「みんなで一緒に」をより強く感じ、幸せがぎゅーっと詰まったプラネタリウムでした。

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はじまる前の紙芝居。

「空よりもっと遠いところ、宇宙に行くんだよ!」という跡部さんの言葉に、目をまんまるくしていた男の子がいました。

星はさ、夜に見えるんでしょ?
この中は、夜じゃなくても見えるの?
みんなで見るの?
宇宙にも行けるの?

まんまるな目のままドームに入ったそのお子さんは、ドームの中で満天の星を見ながら、

夢みたい…と呟きました。

そうだ、今日これを夢に見ればいいんだ!
いつも夢に見ればいいんだ!とも。

彼だけではありません。
彼に負けじと、言葉はなくても思いを伝えようと一生懸命訴えてくれるお子さん、

星が見えるたび、星座が見えるたび、地球が見えるたび、拍手をしてくれるお子さん、

なんども手を伸ばし、手が触れ合うたびににっこり笑顔でその手を握ってくれるお子さん、

みんなそれぞれのやり方で、身体いっぱいに想いを表現していました。
ともに星を見上げる喜びを、

広大な宇宙の中に自分のいのちを感じる感動を、

こんなに素直に、こんなに豊かに、そしてこんなに惜しみなく表現できるなんて。

障害っていったいなんだろう?と考えずにはいられませんでした。

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いつもいつも思うこと。

この感性と感受性が「障害」を理由に「無いもの」とされるなら、それは間違いなくこの社会の大きな損失です。

このいのちの輝きの前には、あらゆる境界線は大きな意味をもち得ません。
病気や障害の有無に関わらず、生きていたこと、生きていること、それらのすべてのいのちの輝きが、ともに社会を照らす光になるような、そんな未来を作りたい、作らなければいけないと、ひとりの重心児の母として、というよりひとつの今を生きるいのちとして、強く強くそう思います。
あのドームの中みたいな、幸せがぎゅーっと詰まった夢みたいな未来を作りたいと、そんな風に思うのです。

だから、私は、一緒に宙を見上げたい。
まだまだ、もっと、一緒に宙を見上げたいなぁと、あらためて感じた帰り道でした。

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あの日の夜、お子さんたちは星空を夢に見られたかな?
ときどきまんまるな目と一緒に、幸せな気持ちを思い出させていただいています。

ありがとうございました!

※ドーム内の写真はまんまるさんからいただきました。たくさん素敵なお写真ありがとうございます