新潟県立はまなす特別支援学校にて

新潟県立はまなす特別支援学校にて

星つむぎの村では現在、9台のプロジェクターがフル稼働しながら、全国あちこちでフライングプラネタリウムが行われていますが、もう1台、新潟県柏崎市にプロジェクターがあります。村人である塚田さん率いる「星くじらのしっぽ」独自で助成金を獲得し、2020年度にプロジェクターを手にいれてくれました。
今回は、塚田さんと、同じく村人の栗林さんが、現場に出向き、遮光などの準備にとどまらず、装飾、星つむぎの村の説明、期待感の盛り上げ役となってくれました。 その現場からのレポートです。

上映は、TOOTH FAIRYチャレンジキッズプロジェクトのご支援により行われました。

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6月26日 6回投影
柏崎には特別支援学校が2校あります。
星を届けられていないもう一つの学校に届けたい。
1年半越しの想いが、学校を繋ぐ出会いと受け入れてくださる先生方のもと、叶いました。
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はまなす特別支援学校へ星つむぎの村のフライングプラネタリウム(録画式)を届けました。
「今日見るんだよね!」「楽しみー」
前日、当日朝から子どもたちは楽しみにしていました。
今日は中学部高等部へ6回投影。
TV局、新聞社2社が取材に来校されました。
○子どもたちの様子
・高等部は、とても静かに集中して見ていました。
・「夏の大三角の観察を自由研究にしてみたい」(投影後 中学部生徒)
・日頃 話さない生徒が投影中に立ち上がって指さしてよくしゃべっていた。こんな一面は、はじめて見たので驚いた。(先生談)
・スムーズに話すことが苦手な生徒が、投影後に教室戻るとスラスラしゃべっていた(先生談)
・暗さに対してか、何度も「こわい」と先生の隣でうつむいていた生徒。地球を飛び出してからは、ずっと顔を上げたまま。ラストの星空に戻ってくるまで「こわい」という言葉がありませんでした。
・宇宙、星座ミニ図鑑を持って来た生徒が。心待ちにしてくれたんだと感じました。
☆大人気の海
最終グループは時間があるので海旅行をオマケ🐬美しい魚たちの世界に大喜びでした。
イルカが泳ぐ壮大な海に両手を広げて伸ばしている生徒や、すごく良かったー!と、興奮気味に伝えてくれる生徒も。
安心できる環境、そして先生や仲間と共に
非日常という刺激体験ができること。
子どもたちの喜びだと感じました。
◎先生から
【子どもたちとても喜んでいた。
(感染対策で)制限されてる中、仲間と一緒に同じ体験できること、とても良かった。】
◎ちなみに
感染予防対策のため カウントダウンなど大きな声を一緒に出したり、子どもたちの近くへ座ることも 積極的に話しかけることも控えました。

もどかしいのですが、子どもたちは十分投影を楽しんでくれて良かったです。

7月2日、5日 4回投影

3日かけて100人近い学校の子どもたち全員が見られました。
暗さが苦手で入室できない数名の子どもたちは、コンピューター室で鑑賞。
みんなに見せたい、取りこぼさない先生のご配慮が嬉しく感動しました。
〜5日の様子☆ 2回上映〜(写真)
・暗いと眠ってしまうのに最後まで見られた。
・映像が大きく動くシーンなど、場面場面で満面のニコニコ笑顔。
・迫る火星シーンに緊張気味に見上げる生徒。
・火星を投げて勢いよく飛んでいってしまうと、それが楽しかったか安心したのか突然ニコッ。
・積極的に火星に手をのばす生徒。
(子どもたちの変化もっとあると思いますが、以上 知ったことや離れた場から見えた様子)
いつも過ごしている学校。
暗い中でも隣で話しかけてくれる先生の声。
そんな安心感があって子どもたちが楽しめると思いました。
〜2日金曜 小学部投影〜
機材貸出し教頭先生が上映。
子どもたちが声に出して非常に喜んでいたとのこと。
最後まで見られないと思われた児童が、最後までシッカリ見ていたことに、先生方も驚かれていました。
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子どもも大人も
何事も体験してみないことには
好きか嫌いかわからないものです。
体験して知らなかった子どもの一面や
自分の一面を発見することがあります。
見た目に反応なくみえたとしても
働きかけの刺激は届き
きっと何かを受け取っていると思います。
いつの日かこの体験を
思い返してくれるときがあると
嬉しいですね。