アエタさんにて

アエタさんにて

7月1日、合同会社アエタさんの主催する「アエ七夕フェス」にて、7mドームを行いました。TOOTHFAIRYチャレンジキッズプロジェクトの一環です。レポートは大澤さんと井関さんです。

真理子さん、井関さん、りゅうさん、ゆきちゃん、大澤、そして、りゅうさんの会社の後輩さんも素晴らしいお手伝いをしてくださいました。
アエタの祭りということで、開催されたこのたびの催しは、重度の障害をもたれた方とそのご家族が楽しめるように、七夕の飾りのワークショップやゲームなども用意されていて、あたたかな雰囲気の会場でした。
関西チームでは発足?以来初めて、真理子さんを関西に迎えての投影のお手伝いです。真理子さんの的確な指示のもとみるまにドームが設営されていきます。
その後、私とゆきちゃんは、手分けして、参加する子どもさんの名前とお誕生日星座を聞いていきました。「誕生日はわかるけど、星座はどうだったかな」とにこにこされるお母さんも多く、その場で、スマホで調べたりして、「「○○座」ですね」とお伝えすると「そうだったのね」と笑顔のお母さんも。

全体の挨拶と、注意事項が終わりました。みなさん3回に分かれてドームでの体験をなさいます。初めの回の方の中には車椅子で入られてから、マットの上で横になってご覧になる方も、車椅子のままの方もいらっしゃいました。真理子さんの投影が始まりました。あらかじめ聞いていたこの回参加のお子さんみんなの名をそれぞれ呼んでの声掛け、そして、それぞれの誕生日星座が来た時の声掛け・・・それぞれの子どもさんにとってさらにスペシャルな体験になっているな、と心が温まりました。火星が迫ってくるところ、そして、木星の横をすり抜けていくところなど、参加していたアエタのスタッフさんもとても楽しんでおられたのも印象的でした。2回目には、ドームに入ることを怖がって泣いていたお子さんがいたのでしたが、中に入って、投影が始まると、しばらく落ち着き、そして、少しまた泣かれたのですが、頑張って、お母さんと共に中におられ、あとは静かになっておられたのでした。そのお子さんが泣いた時、真理子さんが「自分の思ったことを表現していいんですよ」と声をかけておられたことも心に深く残ります。あとで、その女の子のバギーを押しているスタッフさんに聞くと、このお子さんは目が見えないということもあって、さらに回りの状況が不安で泣いていたということでもあったようでした。ドームの中で、真理子さんの声や、みんなが聞き入っている様子、星の気配などの感じに包まれて、そのお子さんは、泣くのをやめて静かにしておられたのだな・・・と。
ドームに入って、本当にうれしいという声を上げているお子さんもいました。投影が始まったあと、元気なお子さんが、さまざまに合いの手を入れていた時も真理子さんが「どんどん思ったことを話してね」と言っておられたことも印象的でした。
投影が終わってから、和やかにしておられる、少しばかりの方にお声をかけてみました。「この子と兄弟の子と一緒に、プラネタリウムを観にいったことがあったのですが、この子が途中で泣いてしまって、「出ていただけますか」と退場させられたことがあったんです。プラネタリウムはもう見れないかな、と思っていたのにうれしいです」というお母さん。車椅子のお子さんもおだやかなお顔をしておられます。また、車椅子を押しておられたお祖母さんは、ご自身が星を見るのは何年ぶりになるかしら、とにこにこしておられました。お茶をチューブから飲んでおられたお子さんも口元がほころんでおられました。お声をかけたお母さんはそれぞれ「見られて本当に良かった」とおっしゃるのでした。
入る前に泣いていたお子さんのお母さんは「一緒に最後まで見ることができて本当に良かったです」と言っておられました。
星を見ることは多くの方にとってやっぱり喜びであるのだな、と思います。私自身が、投影を見ながら、地球に戻ってゆきましょうというところ、銀河が現れるところになると涙が浮かんでしまいました。ありがとう、という気持ち、ごめんね、という気持ちがあふれてきたのでした。
投影が終わり、最後の挨拶の時、アエタの代表の方は、災害時の非常用袋の説明、そして、災害が起こった時のために、たとえば、自宅から施設まで、徒歩でどれくらいかかるかも確かめていてください、というお話などされ、心が引き締まりました.。この施設のスタッフの方が、どんなに真剣に預かる命のことを大切に思っておられるかが伝わってきたのでした。このような思いの方の集まる場に星を届けることができて良かった。それも本当に心をこめた形で、と深い思いになりました。
みなさんが笑顔になってくださって本当に良かった。そんな気持ちが満ちてくる今日でした。(文責 大澤)

☆☆☆

1回目の投影、1組の親子
初めてのドーム、とりあえず主催のアエタさんからみんなで一緒に楽しい体験をしよう!と言われてきたけど、どんな物かさっぱりわからなくて。。。とご家族さん。
これはどうやってみたらいいの?頭の向きは?などなど
お子さんにとって見やすいのかどうか?お父さんが必死でお子さんと同じ目線でチェックされていました。そんな時ケアっ子の痰がゴロゴロ言い出しましたが、吸引はドーム内でお父さんがとても慣れた手つきで素早い!真理子さんの目をつぶって10秒数えましょう~のところではお母さんよりもお父さんがサッとお子さんの目を覆う姿が:ピカピカ:素早い!
星が見えた瞬間はお父さんとお子さんと顔を近づけてドーム内に投影された星をジーっと見つめていました。
お父さん、少し見上げるのがつらくなったのかどうかは不明ですが、お父さんもお母さんもバギーの傍でマットの上でゴロンとしつつお二人の手はそれぞれお子さんの手と足に触れていて。
その理由はお子さんのちょっとした変化を知る為であろうと。
サチュレーションモニター(酸素濃度と心拍が数字化されているセンサー付きの医療機器)が付いているけど、手から足から伝わるちょっとした動きで子供の様子がわかるように常にお二人とも手から足から情報を得ている様子でした。
お子さんはお父さんが大好きだそうで、お二人でおでこを合わせてスキンシップをとったり、3人一緒に星を見る姿がとても素敵でした。そんなご家族の姿が拝見できて本当にこの投影を家族の貴重な体験として楽しんでいただけたのではないかと思います。
投影体験後も外でドームをバックにご家族で記念撮影をされていて、お父さんとお母さんのお顔はニコニコ笑顔で、お子さんを間に手で:ワクワクハート:マークのポーズでした。
お顔出しはNGのご家族でしたが、スマホのシャッターを押させていただき私も思わずニコニコ笑顔に。
またお会いしましょうねと最後にご挨拶させていただきました。
我が家も体験した一緒にドームでゴロンと横になり、星をみるという特別な体験はそんじゃそこらで体験できるものではないので自分達だけではなく、もっともっと広まって欲しいなと思いました。ただこれからの季節で暑さに対する対処方法も必要かな?と思いました。
1回目がだいぶ暑くなってしまったので、部屋の冷房をだいぶ下げてもらいました。(2,3回目はだいぶ快適でした)

集合写真をとりわすれたのが反省です! (文責 井関)