岩手病院にて(片桐PJ-1)

岩手病院にて(片桐PJ-1)

  この4月から「すべての人に星空を―片桐PJ巡回プログラム」がはじまりました。国立病院の全国保育士協議会の会長をつとめられておられた片桐有佳さんが、去年末、突然、星になってしまいました。大きな衝撃と哀しみは続きますが、片桐さんに大きな影響を受けていた保育士のみなさんは、彼女の強い意志を継ぐ、ということを口々におっしゃっています。
星つむぎの村の「病院がプラネタリウム」がはじまった年から、片桐さんには、大変お世話になってきました。彼女のおかげで、病院内で療育環境にある方々との出逢いがたくさんひろがりました。
彼女がいつもソラから見守ってくれるように、そのことを、みんなが感じてくれるように、彼女の「人々が当たり前に見上げる夜空を、利用者さんも見上げてほしい」という思いを継げるように・・そんな願いを込めてこのプロジェクトを始動しました。すでに、保育士協議会の会員のいらっしゃる施設からたくさんのお申し込みをいただき、今年の枠は残すところあと2枠のみです。
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そのプロジェクトの最初として、4月12日~16日の5日間、岩手病院でフライングプラネタリウムがおこなわれました。
5日間で24回、140名もの利用者さんが楽しんでくださいました。
利用者さんは、
・手を伸ばして星をとろうとしていた
・多くの方が集中してみていた
・笑顔がみられた
といった様子。
スタッフのみなさまは、
・患者さんと星空を見れるとは・・・患者さんの表情を観察することができたうえにゆっくり一緒に過ごすことができました。(看護師)
・いつも声を出している患者さんが、静かにジッと見ており、目を奪われている姿が印象的でした。(保育士)
・普段の映像とは違い、立体感のある映像が楽しく、宇宙の迫力に驚き、火星がせまってきた時には、患者さんと一緒に思わず手を出していました。(保育士)
・とても素敵でした。今度は、違うものも観てみたいです。(看護師)
・患者さんとの一体感が最高でした。一緒に驚いたり、感動したり、ワクワクしたり・・・同じ時間を共有し、共感することができた楽しい時間でした。(保育士)
・カウントダウン後のたくさんの星空を見た時の患者さんの「わー」という表情が印象的でした。(指導員)

とさまざまな感想を寄せてくださいました。
直接出向くことのできない今、何より現場のスタッフのみなさまのお力あっての機会。

一緒に力をあわせていたただけることが何よりもありがたいです。
ありがとうございました。

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このプロジェクトとは別に、現在、長期療養中のお子さん、難病児やその家族のいらっしゃる施設向けに、無償プラネタリウムの募集をしています。ご興味ある方はぜひお問い合わせください。
https://hoshitsumugi.org/news/7354/