奈良県立養護学校でのフライングプラネタリウム

奈良県立養護学校でのフライングプラネタリウム

9月30日~10月12日の間、奈良県立養護学校にて、14回のフライングプラネタリウムを行いました。訪問教育先のお母さまが、プラネタリウムみてみたいなあ・・とおっしゃって、ちょうど、星つむぎの村のプラネタリウムのことを紀北支援学校さん経由で知ってくださっていた先生が、動いてくださりました。

14回は、高等学校で学年ごとに3回、訪問先家庭で6回、病棟内で2回、小学部(修学旅行)3回、という内訳で、すべての回で、子どもたちのお名前と星座をいただき一人ひとり名前を呼ぶことができました。また、顔写真もいただくことで、宇宙飛行士になって、宇宙を飛び回りました。
たくさん多くの先生や病院スタッフさんが関わってくださったのに、情報共有も徹底し、子どもたち一人ひとりの思いを引き出してくださるような方々ばかりで、こちらが感激しました。

回ごとの感想、レポートを送ってくださいました! ありがとうございます。

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高等部
9:30~10:00  1年生

・天井いっぱいに星空が映り、スピーカーから高橋さんの声がすると、生徒たちは天井に注目し、静かに耳を傾けていました。1年生には、星座に興味関心の高い生徒がいたので、高橋さんからの語りかけに返事をして楽しんでいました。

10:30~11:00 2年生

・準備の段階から天井を見上げ、期待感を膨らませていました。

・映像が映り、高橋さんの語りかけが聞こえると、緊張しながら(しっかりと答えようと)「はい、僕です!」とか、「すごーい!」「きれい!」など、口々に感想を言いながら楽しんでいました。

13:30~14:00 3年生

・高橋さんの語りかけに、返事をしたリ、手を上げたりして、始まりから終わりまでずっと盛り上がっていました。自分の星座や写真が写ると歓声も上がっていました。終了後に、生徒一人ひとり感想とお礼を言う時間までお許し頂いて、教員一同感動しております。夢のような時間を、本当にありがとうございました。

訪問
準備の時から「いつもと違うことがある。何が始まるのか。」と期待いっぱいで、とてもうれしそうな表情でした。地球から宇宙に飛びだす時、映像に合わせて身体も動かすと笑顔いっぱいになっていました。素敵な語りかけや天井いっぱいの星の世界を楽しめました。
訪問
プログラムが進むにつれて、スピーカーから聞こえる声や天井に映る星空に気持ちを向けるようになっていきました。普段から絵本の読み聞かせの中で、同じ言葉の繰り返しが好きなのですが、今日も高橋さんの「ずっと、ず~っと昔から・・・」というフレーズを聞いてニコッと笑っていました。初めてのプラネタリウムという体験の中でも、気持ちを向け、自分の好きなことを見つけることができて、本当によかったです。
訪問
Aちゃんとお父さん、先生たちが参加。お父さんがプロジェクターに興味津々で、星空を見ながら感心していました。Aちゃんは、少し体調が良くなくて、いろいろと気持ちを向けるまでにはいたりませんでしたが、それでも光の変化やスピーカーからの声と音楽に、目を覚まし様子をうかがうことがありました。また、体調が整っている時に、再チャレンジしたいです。ありがとうございました。
病棟
学校の児童生徒5名に加えて、卒業生を含む入居者さんも見に来てくださり、12名ほどで鑑賞しました。惑星が大きく近づいてくる場面で自分も大きく手を広げるBくんや、たくさんのキラキラした星を見ながら嬉しい声を出していたCちゃん、じっと星空を見ていたDちゃん。それぞれの楽しみ方でプラネタリウムを鑑賞していました。ラストの星と私たちの命の物語と暖かい語りには、病棟スタッフさんも入居者さんたちも聞き入っておられました。
病棟
この3月に卒業したばかりの利用者を含め、入居者さん10名ほどで鑑賞しました。プラネタリウムが始まる前からわくわくどきどき。「僕が電気を消します!」と、このイベントを楽しみにしてくださっていた入居者さんもおられました。何人かの入居者さんは、惑星が大きく近づいてくるたびに声を出して笑ったり、手を動かして一緒に惑星を押したりと、動きがあるシーンが特に楽しかったようでした。今年は、親御さんとの面会もできず、イベントもできず、厳しい状況が続いているなかで、このような楽しい時間をもつことができたことをバルツァ・ゴーデルのスタッフさんもとても喜んでおられました。今後、イベントを開催できることになったら来てもらいたいなぁとの声も聞かれました。本当にありがとうございました。
訪問
部屋が暗くなったり天井に光りが当たったりするところから「何か始まる!」とワクワクしていました。名前を呼んでもらうと手を挙げて嬉しそうでした。大きな惑星が現れると大きく目を開けて見ていました。当日はお父さんお母さんも一緒に観賞したのですが、みんなで同じ夜空を見上げて、誕生日の星空も見られて、とてもいい時間を過ごすことができました。
訪問
お母さん、おばあちゃん、従兄弟も参加して鑑賞しました。宇宙服を着て、宇宙を旅しているEちゃんの姿が映し出されると「あっ!Eちゃんだ!」「かわいい!」と歓声が上がっていました。夜空を見上げて、高橋さんの声に耳を澄ましたり、みんなで声を合わせたりして、みんなで一緒に色々な雰囲気を味わって楽しい時間を過ごすことができました。
小学部
小6のみんなと一緒に鑑賞。保護者(母)がバギーのヘッドレスト付近に自分の頭を乗せ、おなじ星空を見上げていました。本人の心拍数等に目立った変化はなかったですが、部屋の明暗・高橋さんの語りかけに何かを感じていてくれるといいなぁ。
小学部
3グループに分かれて鑑賞。最初から最後まで集中して見続けている子、時々休憩をしながら見ていた子、星を見ながら自然と手が動いていた子、ニコニコ笑いながら見ていた子・・・それぞれのペースで鑑賞していました。不思議だったのは、みんな本当に静かに見ていたことでした。
訪問
宇宙飛行士になった、Fちゃん。満足そうな表情でしっかり見つめていました。小さい頃プラネタリウムに行った思い出がよみがえってきました。今の身体の状況からら、もう二度と行けないのかな?と思っていましたが、おうちで観られるこんな機会を作ってくださり感謝しています。2/28日生まれ。高橋さんと一緒の日の誕生日。何かのつながりを感じました。本当にありがとうございました。(母親より)