名古屋大学附属病院小児科へフラプラ

名古屋大学附属病院小児科へフラプラ

 5月26日、27日の2日間、名古屋大学附属病院小児科へのフライングプラネタリウムを行いました。2日間で9回投影。おうちで待っているきょうだいさんやご家族も一緒に見てくださって、おそらく合計150名以上の方々がご覧くださったと思います。
名大病院には、これまで2回、出張で行かせてもらっていますが、いずれも、病院がプラネタリウムにとって、投影回数も関わるスタッフも、体験者数も、一番規模の大きい場所です。CLS(チャイルドライフスペシャリスト)さんが3人いらして、他の保育士さんたちとも、とてもよいチームワークを発揮されて、子どもたちに寄り添っています。
今回、もちろん彼らにとっては初のフライングプラネタリウムでしたが、事前試写から、チーム分けから、当日の部屋の準備、子どもたちのケア、私たちとのzoomでのやりとり・・と、ほんとに多くのことをこなしてくださり、トラブルなく無事に、みんなに楽しんでいただきました。
プレイルームにあつまったり、お部屋で見る子どもたちときょうだいさんの、全員のお名前とお誕生日を教えていただき(1回につき15人ぐらいのときも)一人ひとりの名前を呼びながら、誕生日星座もみました。配信しているものとはべつに、zoomをつなぎっぱなしにしていただいたので、子どもたちの声も聞こえてきます。

 「しばらく会えていないおうちのきょうだいさんと電話を繋ぎながら、一緒に見ていた子もいました。お母さんが家族で一緒に見れたと本当に嬉しそうに声をかけてくれました。」とCLSさんからの報告。普段の出張プラネタリウムでは逆にこれができないことなので、大勢のきょうだいさんにお誘いしてくださってほんとうに嬉しいです。9回全部の投影のURLを、みなさんに間違いなく手渡していただくことだけでも、大変だったかと思います。

そして、「プレイルームで鑑賞した中学生が”入院してからずっとしんどかったし病室から出られなかった。違う世界が見れて本当に大きかった”と言っていました。それを聞いた看護師さん達も喜んでいました。」という感想も。

新型コロナウィルスの蔓延から、さまざまな制限がかかるなか、「不要不急」という言葉の前に何もできなくなる無力感を感じていた、ということもお聞きしました。
この状態になって、誰もが、外に出られない、人に会えない、という体験をしました。そしてやはり不要不急という言葉に押しつぶされていたりします。でも、これが、ずっと続いている子どもたちがいるということ、そんな中にあって、「不要不急」の中にこそ、生きる種はあるのだということ・・そんなことを今のこの状況は教えています。

いち早く、丁寧に、フライングプラネタリウムをやってくださった名大病院のみなさまに、心から感謝です。また感想を集めて送ってくださるとのこと、なのでさらに紹介したいと思います。