あいサポートとっとりフォーラム

あいサポートとっとりフォーラム

1月11日(土)、鳥取県米子市にて20回目を迎える「あいサポートとっとりフォーラム」で、高橋がスペシャル講演をさせてもらいました。プログラムをみればびっくり・・厚生労働省からトップのみなさんが続々いらして、大臣さんも議員さんも・・また、全国あちこちで先進的な地域の包括的ケアの仕事をされている方たちも。2日間にわたる、450人ほどの参加者が集っている大きなフォーラムでした。土曜日のうちに山梨に帰る必要があり、直接お話ししたい方とも時間がなく、ちゃんと聞きたい話も聞けず、ほんとに後ろ髪ひかれる思いで出てきました。

 「鳥取は、福祉の聖地」というコメントがありました。町にはあちこちUDタクシーが走っています。それは前から気になっていました。以前、米子児童文化センターで行われた加賀谷さんたちとのトークショーのときにも全部手話通訳がついていたのも、すごいなと思っていましたが、それは、手話パフォーマンス甲子園なるものを鳥取で続けている成果の一つなのでしょう。

 このフォーラムのキーパーソンである渡部さんは、「星が大好き。つむぐ、という言葉が大好き」とおっしゃって、それがつながっている私たちの名前にぴんとくるものがあったのでしょう。今回のテーマは、「つなぐ(つむぎあう)でOne worldを!」 いきなりトップバッターで1時間の講演の機会をいただきました。

 病院がプラネタリウムの実践の話を、動画と、さまざまなエピソードともに紹介。最後はプラネタリウムをやりました。講演後、すぐに話しかけてくださった方は、「お話を聞きたくて昨晩から米子入りしました。この話を聞けただけで、もうあとはいいや、と思うぐらいに、満たされました。共生社会ってみんな簡単に言うけれど、でも、それのもっと根源的なこと、自分たちは星から生まれたというその視点、それこそが、今、ほんとうに必要だと思います」というありがたい感想をくださいました。

講演の中で、先日村人になってくれた、重心児のいる家族のコメントを紹介しました。

「在宅や療育の環境が整えば整うほど、元いた社会が遠くなり、支援されればされるほど孤独になる、というなかでどうしたらいいのかわからなくなってしまいました。
そんな頃、「星つむぎの村」のプラネタリウムと出会いました。息子と寝っ転がって星を見ながら、涙が止まりませんでした。「すべての人に星空を」という言葉は、私たち家族がこの3年間で出会ったことのない、まったく次元の違う支援の形でした。」と。

 こちらの講演のあとにあった厚労省の方々が登場する20年を振り返るシンポでも、そのあとの、やはり厚労省の方の基調講演でも、障がい者サポートがだいぶ進み、支援学校に行く子どもたちがだいぶ増える中で、いわゆる健常の子どもたちが障がいのある子どもたちとともに遊ぶ機会が減っている、という現実があり、むしろ分断されてきている、という話題がでています。
 だからこそ・・みんなで星を見上げる機会、「みんなでプラネタリウム」という実践などなどは、ほんとに大切にしていきたい、とあらためて思った時間でした。

 午後一番には、米子養護学校高等部による、「けんぺい神楽 ヤマタのオロチ」。50分近い大迫力のヤマタノオロチの舞、もう目を見張るばかり。最後の拍手は、スタンディングオベーションしたい!ってなぐらいに、「ブラボー」とこちらも叫んでしまいました。
 
 その後の講演も今の人口減少社会の中、医療・福祉が迎える風景はどんなものなのか、概観したり、また、各地域で、真のインクルーシブな社会をつくりあげているみなさんの活動をしったり・・有意義でした。
 3分の1程度しか体験することができなかったことが、ほんとうに悔やまれますが、さまざまなことを想い、出会ったフォーラムでした。つなぐ人フォーラムにきていただきたいなーという方がたくさんいらっしゃいました。ありがとうございました!