甲府と埼玉へ2か所同時配信のフライングプラネタリウム

甲府と埼玉へ2か所同時配信のフライングプラネタリウム

 「フライングプラネタリウム」(略称 フラプラ)とは、星つむぎの村のプラネタリウム投影をインターネットを通じてライブ配信するスタイルのことを言います。2019年度は、8回ほど行っています。実際にお伺いした先で、ひとつの病棟だけ感染の問題で見ることができなかった方、在宅療養で、冬の間はまったく外に出ることができない方、残り時間が少ないと宣告された方、など。
 2020年はもっと増やしていく予定です。直接お伺いして、みなさんの反応を感じながらやることが、一番の「ライブ」なのですが、一方で、ネット配信でできることは、「離れたところにいても、同じ時間同じ空を共有できる」ということ。しかも、私たちが直接伺うのは難しいご自宅に届けることができます。離れたところにいて、なかなか外に出ることができなず、出会うことがない人たち同士がつながる可能性もあります。
 1月8日の夜に、甲府在住の8歳のしょうちゃんの家と、埼玉県在住の4歳のそうちゃんの家で、同じ星空を楽しんでもらいました。しょうちゃんとそうちゃんは、ネットを通じてお母さん同士が出会ってのお友だちでしたが、直接会ったことはありません。今回、始まる前にビデオ通話をしてはじめてお互いの顔を確認。しょうちゃんは、ちょうど1年前にはじめて「フラプラ」を体験しました。そうちゃんたちは初体験です。
 ネット配信上のトラブルがいくつかあって、開始が遅れてしまいましたが、とりあえず無事に投影しました。
 どちらのおうちでもご家族と一緒に見てもらっていました。それぞれのお母さんから、とても素敵な感想が送られてきましたので、それを一部引用させてもらいます。またお写真もとってくださったので、それも掲載します。

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しょうちゃんはやっぱりプラネタリウム好きだと確信しました!
準備の段階で、既に興奮気味でした。
ワクワクしてたのかなー?
上演中、うわ〜っと声を何回も出したんです。
しょうちゃんは普段から楽しい時とかに声を出すのですが、やたら滅多には出さないんですよ。
しかもタイミングがいいのか天才なのかはわからないですが、しょうちゃんの星座おとめ座の紹介の時に  わかってるよぉ〜  とばかりに大きい声を出しました!!
前回のプラネタリウムのことを覚えてるのかもしれないですね〜

創太郎は高橋さんのお話(簡単な話の意味はわかります)を良く聞きながら天井を大きな目で見つめていました。たまに不思議そうな表情でパチパチまばたきをしてました。
終わった後に3択で感想を聞いたところ、
面白かった→ニヤっと笑う
びっくりした→o(^o^)o「ウキャッ!」
つまんなかった→(-_-)無反応
びっくりしたみたいです。
 
「そうたろう君」と話しかけてくる声の主が誰なのか知りたがっていました。「星空の高橋さん」という人がお話ししてくれたんだよ。というと(°_°)?となりつつ頷いていました。
その後なかなか寝なくて、1時間くらい真っ暗になった天井を目をかっぴらいてキョロキョロ見ていました。「星さがしてるの?」と聞くと「ウンガー!」とやる気の返事。「さっきのお星さま、また見たい?」と聞くと闇の中大きな笑顔で(o^^o)「ンブー」(もっとの意味)
今朝も起きると天井をキョロキョロ見回していました。
 
息子は日に日に全盲に向かっていますが光を見る機能は残ると言われていて、ちょうど光のアプローチで遊ぶ方法を考えていたところに香河さんからプラネタリウムのお話しを頂き、即答で見せてあげたい!やります!とお返事しました。
このタイミングで見せてあげられた事が大変嬉しく、なにか不思議な力とつながりを感じました。
 
しょうちゃんと創太郎は乙女座と天秤座で仲良しみたいだし(^^)
 
そして創太郎を産んだ日のことを久しぶりに思い起こしました。私もパパも自然と泣けてきたのはなぜなんだろう…最近は病気の心配事だらけですが、産んだ日は希望に満ちていたな…と。なんだか病気というものがちっぽけなモノに感じました。
 
天井の世界をもっと豊かに。必要とする人のところへ。できることがまだまだあることを感じさせていただきました。