あけぼの支援学校の修学旅行として
山梨県立あけぼの支援学校は、毎年お伺いしている「病院がプラネタリウム」にとってとても大切な存在です。今年はコロナ禍で、夏に学校にお伺いすることができず残念なのですが、小学部の修学旅行も普段通りにはいかない中、双葉文化会館へおでかけして、プラネタリウム体験をするというプログラムを考えてくれました。
この日がくるまで、全力で体調を整えてやってきた子どもたちと先生たち。おでかけするのは、ほんとうに大変なことだなとつくづく感じます。今回は4人の生徒さんたちだけだったので、やはり事前にお写真もいただき、みんなが宇宙飛行士になりました。そして、まもなくお誕生日!というSくんには、生まれた日の星空も。
もともと星好きで星マスクをしてきたTくんは、最初から最後までニコニコ集中しながら見て、途中ウィンドチャイムも元気よくならしてくれました。お昼のあとで、ちょっとうとうとしていたTくんは、自分が登場してくるとはっと目を覚まして、その後は拍手も。お誕生日近いSくんも、途中吸引も何度かはいりながらも、それぞれのハイライト場面では、「いいね!」という声もだして最後はとてもいいお顔。入院にまけずとても楽しみにやってきたKくんは、大きな瞳が終わったあとは、ますます大きく輝いて美しいばかりでした。
地球にかえってきたとき、みんながウィンドチャイムをならして、そこから、校長先生がひくギターで「星つむぎの歌」が奏でられます。そして、みんなで星空の下で、星つむぎの歌を歌いました。「ぼくらは一人では生きてゆけない」 という歌詞が、みんなの体にじわーっと響いていくのを感じます。
終わったあとに、みんなから星つむぎの村へのプレゼントがありました。和紙を思いおもいに染めてそれをランタンにしてくれたもの、みんなの名前文字のハンコがおされた「ありがとう」のはがき。
毎年、お会いするみなさんだったけれど、でも、やはりこのコロナ禍にあって、会えることのかけがえのなさをあらためて感じさせてもらったひと時でした。ありがとうございました。
追加報告: 先日、「宙ガール」としても有名なタレントの篠原ともえさんより、病院プラネで訪ねていく先の子どもたちにぜひ、ということで、ご著書「篠原ともえの「星の教科書」」を30冊寄贈くださいました。その第一弾として、あけぼの支援学校および、お隣の、あけぼの医療センターに1冊ずつお渡ししました。大変喜んでくださいました!