古谷さんより

古谷さんより

支援学校の先生をしておられる古谷孝裕さんからのメッセージです。

★★★

「すべての人に星空を―「病院がプラネタリウム」の風景」を拝読いたしました。
感動しています。
私は長らく障害を持つ児童生徒と関わる仕事を学校教育の中でしてきた者です。定年退職により、その生活はあと半年ほどで終わるのですが、これからは、この感動を大切にして、少しずつでも、生きている実感につながっていることができるように生きていこうと思いました。

御本の感想を少し書かせてください。
たくさんの人たちが、高橋さんたちの活動によって、自らの光を見いだし、つながり、光源となっていく。御本から、そのことが伝わってきました。7章で、椿太郎さんが号泣され、その後、もっと いい人になりたい。よく 生きたい とぽつりぽつりぽつりとおっしゃったということに人の気高さをつよく感じました。
そして、エピローグの、高橋さんの言葉に共感いたします。
誰にとっても平等にある星空の下に、私たちは、「ただそこにある」ことにどれだけ、畏敬の念を持っていられるのか、それを感じ抜いて生きていくことができるか。

御本は本当に心温まるものでした。
類稀なる活動の、記録集であり、
生の秘密に出会ってしまった方々の詩文集であり、
星に育まれた哲学者の、金言であり、、、、

多分読む人によって見方が違うのでしょう。
それはきっと、この本に「我」がないからかもしれませんね。

私にとっては、
そう、指南書です!
時々めくって、素敵な世界を思い出すようにしたいです。