九州がんセンター小児科にてフラプラ

九州がんセンター小児科にてフラプラ

 新型コロナウィルスの感染拡大により、私たちの出張プラネタリウムも3月からすべてがキャンセルになっていますが、かねてからおこなっていた「フライングプラネタリウム」(ライブ配信プラネタリウム)によって活動を続けています。
今のこの状況下で、それまでもなかなか外に出られない難病を持つ子どもたち、長期入院の子どもたちは、ますます厳しい状況に置かれています。保護者の面会制限があるところも多々、と聞き、心が痛みます。
そんな中、5月15日、九州がんセンターの小児科で、フライングプラネタリウムを実施していただきました。心理士の白石さんやスタッフさんのご尽力のたまものです。今回は、きょうだいさんにもおうちでご覧いただくことができて、フラプラならではのよさがありました。
白石さんよりレポートをいただきましたので、掲載させていただきます。
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星つむぎの皆さんのご協力で、2020年5月フライングプラネタリウムを九州がんセンターで行うことができました。2018年1月に移動プラネタリウムでドームを持ってくださった日もとても楽しかったのを記憶していますが、どちらも素敵な点がたくさんでした。

現在、新型コロナウイルス感染の予防のため、入院中の子どもたちはみんなで一緒に遊ぶことができません。また、外泊や面会なども禁止になっており、普段から制限が多い中さらに多くの制限がかかっています。

今回は小児科の季節の行事(月に一度開催)で、フライングプラネタリウムをお願いしました。院内のルールに則り、蜜を避けて、でも子どもたちが楽しくて、家族とのつながりも感じることができる、そんな企画を目指しました。

星つむぎの村の高橋さんにメールで相談をするところから始まり、小児科の先生方・看護師・院内学級教諭と、どのようにすれば安心安全な環境で行事ができるのか話し合いをしました。星つむぎの村の皆さん、準備段階から丁寧にご対応くださり本当にありがとうございました。

当日は、暗幕を窓にはり、リクライニングソファーをプレイルームに二台設置し、本当のプラネタリウムで見上げるような雰囲気にしました。それぞれの子ども専用の時間を決めて、ひと家族ずつプレイルームに入ってもらい、世界で唯一のその子、その家族のためだけの上映です。子どもたちは自分やきょうだいの名前がタイトルについていることにワクワクです。天井いっぱいに広がる星空に感動です。上映はライブ発信ですので離れている高橋さんから子どもたちの名前を呼び掛けてもらい、その子やきょうだいの星座を教えてもらいました。後半にその子の産まれた日の空も見せてもらい、付き添いのお母さんたちも感極まる場面がありました。おうちでも幼稚園や学校がお休みで家にいるきょうだいの子たちも楽しめたようです。

待ち時間はそれぞれお部屋で待機ですが、各部屋では自分のプラネタリウムを作る工作をしました。好きな模様に画用紙をくりぬき、カラーセロファンで色を付けていきます。できあがったら、プレイルームに持ってきて、プロジェクターの光源で自分の作ったプラネタリウムを天井に移しました。「名前がうつった!ハートだ!」など、思い思いに言葉を発していました。最後は、おやつの時間、おいしいドーナツをほおばり、行事はおしまいになりました。

 ほんのひと時ではありましたが、新型コロナコロナ禍でとても良い時間を持てたことと思います。これは星つむぎの村の高橋さんはじめスタッフの皆さんの温かい気持ちのおかげだと思っています。本当にありがとうございました。