若宮先生より

若宮先生より

日本プラネタリウム協会の会長や、川崎市青少年科学館の館長、八ヶ岳総合博物館館長などをつとめてこられた若宮崇令先生より感想をいただきました!

★★★

この度は著書「すべての人に星空を」、ご恵送くださりありがとうございます。
感動で目頭を熱くしながら一気に読ませていただきました。

私はプラネタリウムをただ見せるものだけではなく使うもの、「見るから使うへ」と言ってきました。生きがいを感じ、活き活きと生きる心の元気な人間、どんな困難でも、それに負け押しつぶされるのではなく乗り越えていく強い心を持って生き抜く、そういう生き方のできる人が幸せな人、使い方によってプラネタリウムが幸せに生きるためのツールになる。
せいぜい生きても百年の命、みんな幸せに生きてもらいたい。
番組を作ってみる、投影をしてみる、そこに参加する人、携わる人、今まではそれを通して自己実現してもらいたい、幸せな社会を作ってもらいたい、幸せに生きてもらいたい、そう思っていました。また、本物の星空を見上げることを促し、宇宙のこと、地球のこと、そしてその中に瞬間的に生きる人間のことを知れば、今争ったり戦争をしたりする場合ではないとすべての人が気づき、平和な地球に結びつく、そういう役割がプラネタリウムにあると思っていました。

「すべての人に星空を」を読ませていただいて、高橋さんのプラネタリウムを使った実践は、私が思っていたことより、もっともっと深いところまで掘り起こしているな、人間を見つめ、命を見つめ、寄り添い、魂と魂のふれあい、人と人との結びつき、広がりにつながっていることを実感させていただきました。そして、やはりプラネタリウムは単に教育普及だけではなく、人間そのものの生き方、命に関わることまで広げられるのだ、行き着くところは本物の星空なんだ、宇宙なんだと思いました。

星つむぎの村の活動は病院だけではなく、もっと幅広い活動を繰り広げられています。コロナ禍で大変だと思いますが、健康に留意し、ますますご活躍されんことを祈ります。