奈良西養護学校にて

奈良西養護学校にて

3月13日(木)、奈良西養護学校の高校一年生のみなさんに星を届けてきました。TOOTHFAIRYチャレンジキッズプロジェクトの一環です。
星つむぎの村から高橋、大澤、まさじぃの3人で伺いました。
レポートは大澤です。
投影は2回行われました。
1回目、最初の紙芝居での説明の時から、みなさんが楽しみにわくわくされていることがたくさん伝わってきました。真理子さん掛け声でみなさん気持ちも前のめりに「宇宙へ行くぞー」と、ドームの中へ。
投影が始まると、満天の星や、星座の様子に、みなさん、声を出しながら楽しんで見ていました。火星を持ち上げるところも、土星の輪くぐりも声をあげて。それでも、真理子さんのしみじみとした「地球に生まれて良かった」との言葉のあとに、「ふるさと」の音楽とともに宇宙にいざなわれていくと、みんな吸い込まれるように、静かに宇宙の姿に見入り、真理子さんの語りに聞き入っていました。
終わった頃にはみなさん笑顔。先生の中には少し涙ぐんでおられる方もいらっしゃったようでした。
投影中に、質問をされていた方もいたことから、終わったあとに、感想を言っていただく時間もとられました。
2回目もみなさんわくわくと楽しみにされていることが伝わってきました。まさじぃさんの掛け声で「エイエイオー」とドームの中へ。
今回のドームを設置した場所は、7mドームには少し天井が低かったようで、2回目は画面に少し皺ができてしまったのが少し残念でした。
最初は緊張とわくわくで、大きな声を出していた方がいたのですが、時が進むとともに、その声もその場を楽しんでいるからこそ、になっていくのを感じました。
また、一人、身体を大きく動かしている方がいて、先生がずっと寄り添っておられるのでした。大きく身体を動かしておられたのは、最初は緊張から、その後は、その場の映像や語りなどに心動かされて、というのが感じられたのでした。途中、出口から出ていきたいようなそぶりもされていたのですが、先生は、その気持ちをいなしながら、出入り口から少し遠いところへと、移動され、その方もちょっと落ち着かれて、横になって見られた時もあったようでした。
投影が終わり、感想タイムでは、楽しかったという声なども聞かれ、みんな顔が輝いていました。大きく身体を動かしていた方に寄り添っておられた先生が、とっても爽やかな笑顔をみせて、その方に接しておられました。その方が最後まで投影を見られたことをこんなに喜んでおられるのだ、と私もうれしくなって少しお声がけしました。先生は「最後まで見れましたね。途中からリラックスもできていたみたいです」と笑顔で話してくださいました。ドームの中で、先生が、やさしくその方の背中をさすっておられた姿が蘇ってきました。
今日の星と宇宙に出逢った体験が、生徒さんや、先生の心の中に、少し新しい世界が見えるきっかけになるといいな、と思う気持ちで、みなさんを見送っていました。