石丸由佳パイプオルガンコンサート

石丸由佳パイプオルガンコンサート

9月8日は、所沢市民文化センターミューズにてパイプオルガニスト石丸由佳さんのホールオルガニスト就任記念コンサート「バッハの宇宙」が開催されました。
村からは高橋、跡部、谷口、清水、立岩、林、樋口が参加。
高橋真理子は後半の映像演出とナレーションでコンサートに参加。スクリーンと天井に映し出された映像で盛り上げます。
他村人は会場内外の誘導や物販にまわり、
駐車場からのアクセス、受付場所、駐車場、おむつ替えの休憩場所など、事前準備も試行錯誤しながら、今回、9組の車いす・バギーのお客さまをお迎えしました。
開場時間前から会場はゲリラ豪雨に見舞われましたが、なんとか雨に濡れない道で皆様をご案内。

バギーご利用だったご家族からの感想をいただきました。
企画段階から子どもたちとご家族に思いを寄せていただき、当日も到着時から退場時まできめ細かいお心遣いをしていただいたおかげで、みなさま安心して参加できたとのお声をいただいております。我が家より大家族、6名で参加したいとおっしゃっていたご家族はいつもきょうだい児を連れて、医ケア児を連れてなので、なかなかこうした機会がなく、今回は事情があり参加できなかったので、みなさんのお話を伺っていて、我が事のように嬉しくなりました。
またの機会があったら、今度はいろいろの事情を放り出して、ぜひ参加したいです!と。幕間にもどなたかしらがお声をかけてくださって、本当に「私たちはいてもいいんだ」と思えたとのお声もありました。我が家はその昔オルガンを弾いていたおばあちゃんと、フランスの大聖堂で聴いたオルガンの音色が忘れられないおじいちゃんを連れて行かせていただきました。
ふたりとも相当に感銘を受けたようで、いまだに毎日のように「素晴らしいコンサートだった」「あんなコンサートがもっともっと増えたらいいのに」と話しています。星つむぎの村さまのイベントはいつも、どこでも本当に心が癒されます。
これからもますますご発展とご活躍をお祈りいたします。
そして、何度言ってもいい足りないぐらいですが、本当にありがとうございました。

村人の樋口より。
クラシックのコンサートは、演奏者も聴衆も、集中力が要という部分もありますので、どんなコンサートでも、誰でもどんな音を立ててOKという「バリアフリー」は、特に演奏者の方の理解がなければ難しいと思います。また、どれくらいの聴衆が、障害を持つ方々のモニターのアラーム音や吸引の音がすることに理解を持ってくださっていたかはわかりません。けれど少なくとも、このようなコンサートをしていくのであれば、会場側、演奏者側のハードルを超えられればできる ということを学びました。
ロビーのクラーク横の休憩スペースとエアマットは、胃ろうからの水分補給やオムツ交換をする方のご利用がありましたので、これは大切だなあと思いました。コンサートの内容は「宇宙」と入った通り、音楽と宇宙はつながっているということを音と映像、語りで感じられ、素晴らしいものでした。企画段階から会場側との調整・交渉にご尽力くださった真理子さん、跡部さんの熱量にも、改めて感服致しました。星空をみていることの有難さ、その当たり前を、すべての人たちに と行動している星つむぎの村に、関心を寄せてくれる人、またミュージシャンや演奏家が増えるといいなあと思いました。

同じく、林より。
今回のイベントで強く印象に残ったこと。明かりをうまく使って音楽を表現する。
オルガニストの方、いろいろな工夫をされていたのですが、オルガンの仕組みを紹介するとともに、もしかしたら聴覚が不自由な方がいても音楽を一緒に楽しめる方法として、なんと会場の照明を落とし、壁の向こうにあるパイプ群のメンテナンスに使う明かりを点けたのでしたたくさんのパイプが一度に鳴り響く時には、たくさんのドアが全開になっているので、とても明るくなる。もちろん会場全体が振動している。逆に静かなときにはドアがしまり、明かりが見えなくなる。全身で音楽を楽しむことができました。すぐ前の列で鑑賞されていたバギーっ子さん、ご家族さんたち、真剣に聴き入っていましたね。(演目にもう一つ、平和に向けてのメッセージも込められていたようにも思います。)音楽の伝え方は一つではないのだなあと感じ入りました。
車椅子でリクライニングしていた方たち、コンサートホール天井に映し出される星空映像にすぐ気がついてました。にっこりしている人もいて、やっぱりこれだよねえ、いいよねえ、と言っているのが聞こえるようでした。