星つむぎの村通信 –No63– 2021.1.29発行

星つむぎの村通信 –No63– 2021.1.29発行

気がつけばもう一月も終わります。
みなさんは、どのような新年をお迎えでしょうか。
私事ですが、先日の大雪、福岡の我が家でもなんと30センチメートルも積もってしまいました。
おかげで数日外に出られず、正月太りに輪をかけて体重が。。。。
そんなボヤキはさておき、コロナで始まりコロナで暮れた昨年でしたが、今年こそは落ち着いてくれればと思います。
そして、笑顔でみなさんとお会いできると信じたいですね。
さて、新年最初の星つむぎの村通信 63号をお届けいたします。
どうぞ、お楽しみください。

(仲道正恭)

<星空俳句>

冬夕べ ぺガススを航(ゆ)く 宇宙船

週末になって雪が降りました。
ただ、南岸低気圧の通過に伴う雪で、標高1,000mより高いところで一様に降り、そこから低いところは雨でした。
清里・野辺山は重い湿った雪でした。
先日木曜日の夕方の星空観望会では、西の空ぺガスス座の下を通過するISSに出会えました。
野口聡一さんの乗ったクルードラゴンにもトライしたものの、認識できませんでした。
そんな情景を詠みます。

2021.1.25    (青りんご こと 斉藤泰文)

===========目次===========
1.今月の星空紹介
2. 宇宙小話
3. 村人だより -村人登場!-
4. 星つむぎの村 活動スケジュール
========================

 

1.今月の星空紹介

1月の満月はウルフムーン(おおかみ月)・・・冬に食料が少なくなり、遠吠えする狼にちなんでつけられたそうです。
一年前の冬は暖冬でそんなに寒さ厳しくなかったのですが、この冬の凍てつく寒さには堪えますね。
遠吠えする狼の気持ちがすこしわかるような気がします。

凛とした澄んだ夜空に輝く、きらきらした冬の星座たち
四季の中でも 明るい星・一等星が多くみられる冬の夜空は毎日見ても飽きないです。
ワタクシが習った頃は一等星三つで「冬の大三角」でしたが、今はもっと素敵な一等星六つで
「冬のダイヤモンド」という、星ならびの名称がありますね。
誰の手の中にも入らない、大きな大きなダイヤモンド
よくみるとそれぞれ違う色の星々、寒さを忘れて見とれてしまう宝石のようです。

そんな星たちから外れた場所に明るい星・カノープスが輝いています。
南の地平線すれすれなので見つけるのがたいへんですが、是非一度はチャレンジしてほしいです。
と、いうのもこの星をみると寿命が延びるという言い伝えがあるそう
見つけ方は、おおいぬ座のシリウスから南に目線移していくと・・・
とても低い場所に明るい星があるのですが見つけられるでしょうか?
全天で一番明るい星「シリウス」目印に、二番目に明るい「カノープス」を見つけるなんて・・・・・・
なんか星のバトンタッチみたいです。
寒くてついつい下をみてばかりの冬ですが、暖かくして空を仰ぎちょっと星探しをしてみるのもよいですね☆

※見える北限は福島県北部あたりなので、それより北にお住まいの方は
コロナが落ち着いたら是非カノープスを探しにお出かけくださいね!

(安江美香)

冬の大三角と冬のダイヤモンド
2019年1月3日 星つむぎの村アルリ舎にて
写真提供および画像加工:跡部浩一

冬の星座たちとカノープス
2020年12月30日   写真提供:青りんご こと 斉藤泰文
※カノープスは、富士山のずーーーと右側の雲に重なって小さく輝いています!

2.宇宙小話

和尚さんと八っつぁんの星空道中
和:和尚さん、 八:八っつぁん

(ドタバタとやって来た八っつあん)
八:和尚さーん、こんばんは。なんだか今日はすごく冷えてまっせ!
でも、こんな時、きれいに星が見えるですよね。
和:おー、よく分かっておるの。
そうじゃ、寒い冬こそどの季節より星がきれいに見えると言われておるぞ。
八:和尚さん、この頃、うちのかみさん、星が好きになったみたいなんでさ。
星が見えると、「あんた、あれは何ていう星なの?」とか、
「あそこに星がかたまって見えるけど何なの?」とか、聞いてくるんでさ。
和:ほー?、かみさん、そんなに星が好きになったか。
八:へー、和尚さんに教えてもらったこと、かみさんに話してやると、
「ふんふん、そうなんだ!」なんて感じで、すっごく喜んでまっさ!
(満面の笑みを浮かべ、照れる、てれる、八っつあんです)
和:夫婦仲が良くて、わしも安心じゃ。
星空を仲良く見上げてるなんて、近所から冷やかされてるんじゃないか?
そう言うわしも、若かりし頃そんなことがあったもんじゃ・・・。
(八っつあんの話に、思わず自分の昔の姿が重なった和尚さん)
それで、八っつあん、何の用事じゃな?
八:へへー、そうなんです。
かみさんが、最近、「あんた、あっちの方に、明るい星がたくさん見えてるよ」って、大騒ぎなんでさ。
あっしも、かみさんの指さす星空が、驚くほどきれいだなと思ってたところなんです。
すると、「あの星は何?」とか、「赤っぽく見えるね」とか、あれこれ聞いてくるんで、
「うんうん・・・、そうだな???」とか言って、その場を凌いでいるって、まあそんな感じなんですよ。
和:かみさんの質問攻めか、八っつあん、大変じゃな。
見てのとおり、冬の星空は明るい星がたくさんあって見応え十分じゃ。
かみさんとじっくり楽しむと良いぞ。
八:・・・じれったいな、和尚さん。はやく教えてくださいよ。
和:まあ、そんなに焦るな。
星は逃げて行かん(和尚さん、思わせぶりに・・・)。
冬の星空には、星空からのとっておきのプレゼントがあるんじゃ。
(夜空に広がる冬の星空を指さす和尚さん)
あそこにひときわ明るい星が見えるじゃろ。
シリウスと言う、夜空で一番明るい1等星じゃ。
その星から、ぐるっと大きく右回りに目を動かして、明るい星をたどってごらん。
明るい星が輪を描くようにつながっておるじゃろ。
八っつあん、分かるかな?
(和尚さんの指さす先を追いながら、食い入るように見つめる八っつあん)
八:はあ、なんか6個か8個ぐらい明るい星が見えますね。
和:そうじゃ。良く見ると、6角形に明るい星がつながっておるのが分るじゃろ。
ぜーんぶ1等星じゃ。
二つ並んで見える星もあるが、明るい方が1等星じゃ。
どうじゃ、頭の上に、大きな大きな6角形に並ぶ明るい星の輪ができるじゃろ。
八:ほんとだ!和尚さん、明るい星が6角形につながりますね。
和:分かったかな?!この星の並び、「冬のダイヤモンド」と呼ばれておる。
でっかいじゃろ。世界一、いや宇宙一でっかいダイヤモンドじゃよ。
これを目にした多くの人が、「これが冬のダイヤモンド?!」って、
星空からのきらびやかな贈りものに感激しておる。
八:ダイヤモンドって、宝石でしょ?こんな形してるんですかい?
和:・・・。まあ、こんな形してるんじゃろ。そう思えばよい・・・?。
八:ふーん、この6角形が「冬のダイヤモンド」って言うんですね。
和:このダイヤモンド、星空を見上げる誰でもが手に入れることができる、
星空からのリッチなプレゼントじゃ。
八っつあんも、星空の下で、この宇宙一でっかいダイヤモンドをかみさんにプレゼントしたらいいぞ。
かみさん、きっと「きゃーきゃー」言って大喜びしてくれるじゃろ。
(和尚さんの話を聞きながら、冬のダイヤモンドに目も心も奪われた様子の八っつあんです)
八:なーるほど、和尚さんいい話をありがとう。
さっそくかみさんに話してやります。いや、プレゼントだな!
和:そうそう、その意気じゃ。ダイヤモンドを描く6つの1等星、忘れぬようにな!
八:へー、忘れないよう、心のポケットに大事に仕舞っておきます。
和:おう、心のポケットか、いい言葉しっておるな。
八:いやですよ、和尚さん。これ和尚さんに教えてもらった言葉じゃないですか。
和:ハハハ、そうだったかな。そのポケットの場所、どこにあるか忘れぬようにな!
八:へー、大丈夫、まかせてくだせえ。
(ウキウキしている八っつあん。大丈夫かな?)

冬の星空は、ロマンに満ちています。
冬のダイヤモンドは、愛する人やカップルたちに、輝く星空からの極上のプレゼント。
ぜひ、星たちが見守る下で、差し上げてください。
そしてもう一つ、キレイな正三角形を作る冬の大三角の中に潜む「夢を叶えてくれる」と言う伝説のユニコーン。
4等星以下の暗い星ばかりだけど、見つけられたらいいですね。
額に角があるお馬さんの姿の「いっかくじゅう座」、夢を叶えてほしい皆さん、さあ探してください。

(和尚さん、今回の八っつあんの姿を自分に重ねて、若かりし頃に思いを馳せていたんですね。
星空のダイヤモンドより、本物のダイヤモンドが良いなんて言わないで!大事なのは、人の心。きっと伝わりますよ。)

2021年1月     (星じい こと 宮下功)

3. 村人だより -村人登場!-

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〇投稿者プロフィール
名前:山本佐知子
住んでる県:愛知県
自分の特徴:話し方や様子はふんわりしてるようです。でも中身は一本の芯があるらしいです。
ひとこと:会えないけどみんなつながってるね☆
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「星つむぎの村」村人の皆さま、こんにちは。
私は愛知県大府市というところに住んでいます。
大府市民の皆さんに星空を届けたい…という想いをもって「おおぶみんなでプラネタリウム」を始めた頃なので、確か3年くらい前に村人になったかと思います。
星のことはあまり詳しくはないのですが、星つむぎの村人になってから、宇宙い~っぱいまで、自分のこころ(自分の意識?)をふわーっと広げる感覚を持つようになりました。
自分のこころを宇宙いっぱいまで広げるって、どんなことでしょうね。
逆に自分の内側から深く深く地に向かって、自分のこころ(自分の意識?)を向けていくこともあります。
この時は地球の中心、ただ一点に向かっている感じです。
これまたどういうことでしょう。不思議ですよね。
皆さんの日常では馴染みがないことをしたりもしています。
シンギングボウルというご仏壇のおりんのようなものを響かせて演奏するのです。
シンギングボウルに限らず、奏でられる楽器の音や水の流れる音、風で木の葉が触れ合う音、雨のしずくが地面に落ちる音など、自然に耳に届く“音”、‟響き”(振動、波動)はわたしたちを調えてくれるとても素晴らしい響きを届けてくれている そう感じています。
そして、わたし 私たちもまた、それぞれに“響き”を持ち、無意識に(自然に)それをいろいろにあらわし、響かせている そう感じています。
その“響き”を“こころ”と置き換えると…“こころ”で想うことをまず自分の内側でじっくりと感じ、その想いを言葉に乗せてあらわす。
その乗せた言葉により、その想いは人の行動となり、過ごしている日常に“出来事”としてあらわれてくる。
(それは宇宙にこころを広げたり、地に向かうように自分の内側に入っていく、不思議な感覚と同じようなことなのかもしれません)
そして、それもまた周りの人、物や出来事を調えてくれるとても素晴らしい響きなのだと思います。
わたしたちはただここに在るだけで、素晴らしい叡智を持っている。
そんなことを想いながら、シンギングボウルを奏でています。
なんだかとてつもなく永遠に書けてしまいそうですので、これくらいにしておきます。
少し日常から離れたことを書いてみましたが、その中にも実は私の内側からの響き=湧き出てくる想いや願いがあるので、またそれも機会がありましたらお伝えできればと思います。
読んでいただきありがとうございました。

このコロナ禍でも、皆さまの明るい笑顔、元気な声が絶えませんように(^-^)/

(山本佐知子)

4.星つむぎの村 活動スケジュール

<今後の予定>

1月29日(金) 20時~ 星のポエトリックオペラ
詩人・作詞家の覚 和歌子さん、鍵盤楽器奏者の丸尾めぐみさんによる詩の朗読ライブ。
今回は、「はるかなもの」「きみがこの詩を書いている」「ふゆはたまもの」です。
https://youtu.be/yxTV7ZfqEMk

1月30日(土) 18時~ おうちで星空をみよう with なみきスクエア
福岡市東区にあるなみきスクエアで、毎年スペースファンタジーライブを行ってきましたが、今年はオンラインで。なみきにおける活動を盛り込みながらのプラネタリウムです。
https://youtu.be/KAsgqOHRs8Q

2月6日(土) 10時~ 星の寺子屋
あらゆる子どもたちの遊び、学びの場です。ご興味ある方は星つむぎの村へご連絡ください。

2月6日(土)15時~ 心魂プロジェクトページからのプラネタリウム
https://www.facebook.com/cocorodama/live
寺子屋にいつもきてくれて、最近村人にもなった、古川結莉奈ちゃんとのコラボで、星つむぎの歌をテーマに行います。

2月14日(日)19時~ 全国一斉フライングプラネタリウム#13 子どもたちの質問シリーズ1
※URLは追って、サイトに掲載

2月10、15、20日 つなぐ人フォーラム
「つなぐ」が誰かをあたためる
https://tsunaguhito.wixsite.com/official
今年はオンライン開催です。ふだんなかなか出られないなという方こそ、ぜひに。

2月23日(火・祝)14時開場、14時30分開演 星空口笛コンサート
口笛世界チャンピオンの柴田晶子とのコラボです。
場所: クレアこうのす(埼玉県鴻巣市)
http://hoshitsumugi.org/events/7054/

2月28日(日)Rare Disease Day(世界希少・難治性疾患の日)イベント
※詳細はサイトで

2月28日(日)星つむぎの村 支援者向けオンライン報告会および配信

他、追って、サイトでお知らせします。他、http://hoshitsumugi.org/event/ もあわせてご覧ください。

<これまでの配信ピックアップ>

星空口笛コンサート(11月1日)
https://youtu.be/1RDcOh6V4zo

新刊出版記念オンライントーク(9月20日)
新刊「すべての人に星空を―「病院がプラネタリウム」の風景」に登場する方の中の20人ほどの方たちに、コメントや動画出演、生出演いただきお話してもらいました。
https://youtu.be/DLSNT1g2Iww

希望の星に祈りを―小林真人・星空コンサート(8月15日)
https://youtu.be/yURdvl8Bvaw

宙先案内人と行く 池田綾子 星の旅(7月25日)
https://youtu.be/KdCSQSPCxmY

この地球(ほし)の希望
村人やこれまでフラプラを体験してくれた子どもたちが登場! なんと英語字幕つきです。
https://youtu.be/DLbY7wImwHY

(高橋真理子)

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★星つむぎの村の最近の活動報告はこちらから!
〇星つむぎの村ウェブサイト  http://hoshitsumugi.org/
〇星つむぎの村facebook https://www.facebook.com/hoshitsumuginomura/
〇星つむぎの村のプラネタリウム http://hoshitsumugi.org/planetarium/
〇病院がプラネタリウムfacebook https://www.facebook.com/hospitalplanetarium/
〇スターラウンド八ヶ岳Webサイト https://star-yatsugatake.com/

◆お願い
村通信に写真、絵などを掲載したいと思っています。
星関係はもちろんですが、関係なくともこころに響いたり、ほっとするものでOKです。是非投稿ください!
news@hoshitsumugi.main.jp