星つむぎの村通信 –No62– 2020.12.30発行

星つむぎの村通信 –No62– 2020.12.30発行

12月の天文はとても元気でした!
はやぶさ2の帰還と再度の旅立ち、そのはやぶさ2から届いた「玉手箱」、予測通りに現れてくれたふたご座流星群。
そして木星と土星の大接近(肉眼でもその接近具合が日々わかり、とても楽しめました)と こころ躍るイベントも目白押し。
これだけ続くと、どんなに寒い日が続いても元気になってきますよね。
そして気がつくと、今年も最後の村通信となるのでした。
みなさまのご協力・応援のおかげで、今年もなんとか「星つむぎの村通信」を発刊しつづけることができました。
ありがとうございました!
そして、みなさま、この一年の村通信 いかがだったでしょうか?
なにかの記事が こころの中の糧になっていると うれしいです。

さて、2020年最後の星つむぎの村通信 62号をお届けいたします。
暮れゆく一年を振り返りながら、今回もお楽しみください。
そして、どうぞ良い年をお迎えください!

(仲道正恭)

<星空俳句>

今回は、なんと! 豪華2句立てです♪

大空の ダイヤモンドか 冬の星

木星と 土星かさなる 冬至かな

みなさま、寒くなりました。
冬は大気が乾燥し 水蒸気が少なくなるため、空は澄み、暗い星もよく見えます。
昨夜20時頃の野辺山の気温は「氷点下10℃!」でした。そんな中でも星が美しいので、ずっと皆で外に出て星を見ていました。
ふたご座流星群の名残か 星も時折流れます。

そして今、木星と土星がとても近づいて見えます。こんなに接近して見えるのは西暦1623年以来とか。

2020.12.21    (青りんご こと 斉藤泰文)

甲斐駒に沈む木星(左下)-土星(右上)
2020年12月21日   写真提供:青りんご こと 斉藤泰文
※拡大して よーく見ると、木星の衛星(ガリレオ衛星)も!

===========目次===========
1.今月の星空紹介
2. 宇宙小話
3. 村人だより -村人登場!-
4. 星つむぎの村 活動スケジュール
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1.今月の星空紹介

村人の皆様、こんばんは。

今年は年末にビッグイベントが続きましたね。
いつも思うのですが、
「はやぶさ2の帰還」では、数々のミッションを計算通りにやり遂げていても ちゃんと地球に帰ってくるのか最後までドキドキしたり、
必ず大接近するはずのところで たまたま今居る我々だけが実に約400年ぶりの「木星・土星の大接近」を楽しんだりと、
必然と偶然が同時進行しているような「星の世界」は、とても魅力的ですよね。

さて、私は、とある天文施設で月一回開催される「星をみる会」にて、他の天文ボランティアの皆さんと共に活動しております。
このところ、プラネタリウムの操作を担当しておりますが、今回、この冬の時期に必ず入れる「ネタ」をご紹介しましょう。
お気に召しましたら是非、周りの方にも広めていただければ嬉しいです。

☆冬のダイヤモンドの覚え方☆

 

★ステップ1:まずはイメージトレーニングしましょう。

「皆さん!実は北海道利尻島に、美味しいお弁当を作るプロのお店がありまして、
そこの超おいしいポカポカ弁当が、我が家にあるべ~(あるで~)。」

★ステップ2:イメージができたところで、文字に起こしてみましょう。

「リシリ」の「プロ」が作った「ポカポカ」弁当が家に「アルベ~」(「アルデ~」)
※「」で囲ったところが重要です。

★ステップ3:なんと「」で囲ったところは、冬のダイヤモンドの星の名前に早変わり!!

「アルベ~」を選んだ方は、ベテルギウスまで覚えられます。

年末・年始はコロナ対策をしっかりして、
ダイヤモンドをたどりながらキラキラした冬の星空を楽しみましょう!!!

(和田直彦)

2.宇宙小話

ポケットの中にはビスケットがひとつ
ポケットをたたくとビスケットがふたつ

こんな歌詞で始まる童謡「ふしぎなポケット」は皆さんもよくご存知ではないでしょうか。
こんな摩訶不思議なポケットが服に縫いつけてあったなら、私なら少し罪悪感を伴いながらも、お金を入れてバンバン叩くことでしょう。

ところで、もしもこんな夢のようなポケットにキラキラ光る星がひとつ入っていたなら‥。
と、もはやビスケットやお金を増やすよりも、さらに難易度が高そうな妄想が膨らみます。
真っ暗な場所で、ぜひ叩いてみたいですよね。
ビスケットでも食べながら、まずは手始めにお家の中でやってみましょうか。
ポケットの中で星を増やせるなんて、一躍スターになれそうです。

なんて、ポケットの中で増やすことは難しいかもしれませんが(笑)、
心の中にはいつだって沢山の星を散りばめることはできそうです。

キラキラとした妄想の膨らみは、宇宙の膨張と同じように(?)無限大です♪

(河村和栄)

 

3.村人だより -村人登場!-

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〇投稿者プロフィール
名前:浜口 正彦
住所:長野県茅野市
趣味:登山、カヤック、スキー、囲碁
ひとこと:アウトドア大好き人間です。
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私は、八ケ岳連峰北部の裾野、蓼科山に近い茅野市に住んでいます浜口正彦と申しまて、
一日一グループ限定の会員制キャンプ場をやっています。

山が好きで、三重県から11年前に、こちらに移住してきました。
周囲に家はなく、夜になると真っ暗闇で、星をたくさん見ることができます。
お客様に、こんなにきれいな星空を説明できるといいなと思って、今年、準星のソムリエ資格をとりましたが、
その後さぼって、なかなかソムリエまで行けない星空劣等生です。

星の話は皆様のほうがプロですので、最近の出来事をお話します。

コロナの影響で、都会から地方へ!という動きが活発化しているようで、
茅野市も移住者向けのパンフレットを刷新することになったようです。
そこで先輩移住者のコメントを載せた物件紹介のパンフを作るにあたり、私を取材したいとの申し入れがあり快諾しました。

取材の日に、なんと地元TV局が来て、その模様を撮っていったのです。
そして、その放送を見た瞬間、「え!こんなおじんだったの!」と愕然としてしまいました。
自分では若いと思っていたのに、しわ、シミ、肌の色、どれをとっても、老人ではありませんか!(笑)

TVコマーシャルで、女性用の肌の手入れ「これ一つで!パーフェクトワン」などとやっているあれ!わかる気がしてきたのです。
車の定期点検の待ち時間にトレンド雑誌の売れ筋商品をみていたら、なんと男性用の「UNO」という化粧品が上位にあったのです。

そうか!やっぱ、少しでも若くみせようと、無駄な抵抗をしている中高年も多いんだ。

思えば55歳で会社を早期退職して、11年がすぎ、おじん真っただ中という現実を突きつけられた事件でした。

(浜口正彦)

4.星つむぎの村 活動スケジュール

<今後の予定>

1月16日(土) 星の寺子屋
子どもたちの遊び、学びの場です。ご興味ある方は星つむぎの村へご連絡ください。

全国一斉フラプラ、星のポエトリックオペラなどについては追って、サイトでお知らせします。
他、https://hoshitsumugi.org/event/ もあわせてご覧ください。

 

<ライブ配信して現在も見られるもの>

星空口笛コンサート(11月1日)
https://youtu.be/1RDcOh6V4zo

新刊出版記念オンライントーク(9月20日)
新刊「すべての人に星空を―「病院がプラネタリウム」の風景」に登場する方の中の20人ほどの方たちに、コメントや動画出演、生出演いただきお話してもらいました。
https://youtu.be/DLSNT1g2Iww

希望の星に祈りを―小林真人・星空コンサート(8月15日)
https://youtu.be/yURdvl8Bvaw

宙先案内人と行く 池田綾子 星の旅(7月25日)
https://youtu.be/KdCSQSPCxmY

この地球(ほし)の希望
村人やこれまでフラプラを体験してくれた子どもたちが登場! なんと英語字幕つきです。
https://youtu.be/DLbY7wImwHY

 

<お知らせ>

「フライングプラネタリウム」は、ご自宅などの天井いっぱいにうつすためのプロジェクターを貸し出して、特別な投影を行うこともできます。また病院他、出張プラネタリウムの代わりにフライングプラネタリウムやっております。

ぜひお問い合わせください。

https://hoshitsumugi.org/

(高橋真理子)

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★星つむぎの村の最近の活動報告はこちらから!

〇星つむぎの村ウェブサイト             https://hoshitsumugi.org/

〇星つむぎの村facebook https://www.facebook.com/hoshitsumuginomura/

〇星つむぎの村のプラネタリウム https://hoshitsumugi.org/planetarium/

〇病院がプラネタリウムfacebook

https://www.facebook.com/hospitalplanetarium/

〇スターラウンド八ヶ岳Webサイト https://star-yatsugatake.com/

 

◆お願い

村通信に写真、絵などを掲載したいと思っています。
星関係はもちろんですが、関係なくともこころに響いたり、ほっとするものでOKです。
是非投稿ください!news@hoshitsumugi.main.jp