ヤンゴン日本人学校の中学生に

ヤンゴン日本人学校の中学生に

11月10日、ヤンゴン日本人学校の生徒さんたちに、オンライン授業をしました。前回小学生に向けておこないましたが、今回は中3生。
人数も多くないので、事前にいただいていた質問をすべて取り入れる形で、授業をしました。

・なぜ、惑星は、磁場をもっているのか?
・地球外生命体についてどう思うか?
・限りなく広がる宇宙の先に果ては、あるのでしょうか?
・どうして天の川銀河以外にも銀河があることが分かった、もしくは、考察できたのか?
・宇宙の構造や天体の配置は、どのように考察するのでしょうか?
・衛星の多さは、どういったことに起因するのか?
・昔の人々は、星をみて星座やその神話を思いついたと思います。
一番素敵だと思った星にまつわるお話や神話は、何ですか?

などなど。

そして授業をやってもらった感想の数々が素晴らしく、紹介させてもらいます。

「夜、星を眺め、朝は朝日が昇るのをみました。無数の星たちが同じ距離をたもって動いていると考えるよりは、自分たちの住む地球が動いていると考えるほうが合理的だと今ならわかりましたが、それを最初におもいついたひとはすごいと思います。(中略)私たちが悩んだり立ち止まったり、対立して違う方向に向かっていると思っても、皆、等しく同じ方向に向かって進んでいます。宇宙を知ることは私たちにそういうことを教えてくれます。」
「今回物理的な宇宙の話だけでなく、神話などの物語もお聞きしてもっと宇宙に興味を持ちました。物理的なことと物語に関連性があり、物語が空に可視化されているようでロマンを感じました。」
(※一番素敵だと思った物語は?と問われて、アルテミスとオリオンの話をしました。観察できることが物語に反映されている一番素敵な神話と思います)
「今回のお話は、将来に絶対に役に立つことばかりだったのでこの経験を忘れないでいたい」
「コロナウィルスが世界中で蔓延して、ニュースをみているとついこの地球で起きていることばかりに目がいきますが、でも空を見上げれば世界はもっともっと広くて、今起きている出来事も、宇宙の歴史から見れば、とてもちっぽけなことなんだろうなと、気持ちがすっと軽くなったように思います。」
「昔の人もよく星をみていたということ、見ながら物語を考えていたということ、そしてその先には途方もなく大きな世界があるということにとてもロマンを感じました」

ヤンゴンから日本から、それぞれの場所から星を見上げている子どもたち。文章にあるように、ほんとうに彼らの心の片隅にいつも星空がありつづけますように。そしてそれはやっぱり希望とともにありますように。今回は生徒さんだけではなく、先生たちも多く参加してくださいました。長くご縁続く松川先生、呼んでくださってありがとうございます!