星つむぎの村通信 –No59– 2020.10.2発行

星つむぎの村通信 –No59– 2020.10.2発行

もうすっかり秋ですね~。
秋と云えば、「食欲の秋」「読書の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」などなどとっても豊かな季節ですね。
そして、この10月は「名月の秋」でもあります。
そして、「お月見」は、遅くとも平安時代にはおこなわれていたようです。
ただ、当時は、直接観るのではなく、満月が池に映り ゆらゆらと揺れる風情などを楽しんでいたようです。
例えば、京都 大覚寺の大沢池で観月会は有名ですね。
そして、これは現代でも行われています!
今回の村通信は 10月の月(満月)について、興味深いいくつかのお話も登場します。
そんな 星つむぎの村通信 58号、お楽しみくださいね!

(仲道正恭)

<星空俳句>

秋の雲 縫って悠々 宇宙船

このところめっきり涼しくなりました。今、野辺山、清里の夜の気温は13℃。涼しさを越え寒いくらいです。そういえば、昨日は富士山に初雪化粧とか。昨年より32日早いそうです。
今年は梅雨が長く、暑い夏が続いた割に寒さの到来が早いようです。空はなかなか晴れません。
先日、濃い雲の隙間に輝くアルクトゥルスと北斗七星の柄杓(ひしゃく)を縫うように、ISSが通過してゆきました。

(青りんご こと 斉藤泰文)

===========目次===========
1.今月の星空紹介
2.  宇宙小話
3.村人だより -村人登場!-
4.村人投稿 -満月をパチリ-
5.星つむぎの村 活動スケジュール
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 1.今月の星空紹介

秋晴れの日とともに、猛暑が過ぎて 過ごしやすい日がつづくようになりましたね。
さて、夏の満月は低く、冬のそれは 寒さの中かなり高いところを通り、春と秋は低すぎず高すぎず、見やすい高さに南の空を通っていくことに気づいたことがあるでしょうか?

太陽と満月は地球から見てちょうど正反対に位置します。
夏は日焼けしやすいのは、太陽がほぼ真上から差すからです。
正反対に位置する満月は 当然低い高さにまでしか昇りません。
冬の日照時間が短いのは太陽が低くにしか昇らないからですが、それゆえ満月は高いところにまで昇り、寒さの中 上から煌々と照らす月の光に包まれます。
春分・秋分には、太陽は真東から昇り、真西に沈む。日中と夜の長さがそれぞれ12時間になります。
つまりは太陽もそして正反対に位置する満月も、冬と夏の中間の見やすい角度に昇ることになります。
秋晴れと見やすい高さに昇る月があいまって、中秋の名月となるのです。

陰暦では数え年同様、新月を月齢の一日目とするので 十五日目が十五夜。
今年はその十五夜、すなわち中秋の名月が10月1日になります。
一方、「満月」は、月齢とは関係なく、太陽、地球、月の位置関係で決まります。月が地球の周りを楕円軌道で回っているため、新月の位置から満月の位置まで、月が移動するのにかかる日数が一定ではありません。月の満ち欠けの周期は、約29.5日のため、満月は 平均するとその半分の月齢14.8ぐらいのはずですが、実際には13.9日~15.6日 。つまり±1日弱も変動します。(ちなみに今年は10月2日が満月になります) こうして、十五夜さんと、科学的な満月になる日は往々にして少しずれることになるのです。

さておき、目で見ても月の大きさはあまり違わないので、10月2日頃見やすい高さに昇った月を愛でてみませんか?

(斎藤 大)

注1)中秋:陰暦の秋(7月~9月)の真ん中の日(8月15日)のこと。
また、「仲秋」とは、陰暦の秋(7月~9月)の真ん中の月(8月)のこと。
ただし、広辞苑では、両者は同義語と説明されている。

注2) 陰暦(太陰暦):月の満ち欠けを基準とした暦で、現在使われている太陽暦の前に使われていた暦。

 

2.宇宙小話

「満月より丸い月?!」

こんにちは、東京都江戸川区で移動式プラネタリウムの会社をやっている唐崎健嗣、略して「からけん」です。
昨日は「中秋の名月」でしたが、あちこちで多くの記事をご覧になっていると思いますので、今回は「満月」のお話をします。
今日10月2日(金)は満月です。夕方の空に、まぁるい月を見けると楽しいですよね。でも昇ってきた月を見て「あれ?昨日の月の方が丸くなかったかな?」と思ったことはありませんか?
実際に、昨日10月1日(木)の寝る前の頃に見た月の方が丸いんです。
それもそのはず、月が一番丸く見えるのは、太陽と地球と月が一直線に並んだ「瞬間」なのです。
その瞬間は、10月2日午前6時5分。
もし1日の午後11時に月を見ていたとしたら、満月の瞬間の7時間前。今日昇ってきた月を午後8時に見たとしたら満月の瞬間を14時間も過ぎています。
満月の瞬間からの経過時間が短いほど、より丸く見えます。
なので、昨晩の月の方が丸く見えて正解です。
満月の時刻、気にしてみてはいかがでしょうか。

(からけん こと唐崎健嗣)

3.村人だより -村人登場-

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〇投稿者プロフィール
村山邦子
沖縄県那覇市在住
夕日を眺めながらちょっと上から目線でどんな人にも「いてよし」のいいねボタンを心のなかで押しまくっています。
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ご存じの方もいらっしゃると思いますが、私が最近知ったことで、世界と心がぱ~っと開けたものについてお話します。
それは、オリィ研究所が作っている「分身ロボット  オリヒメ」です。
今年の7月沖縄のテレビニュースで、島根県の女性が島根にいながらにしてこのロボットで通学し沖縄県内の専門学校を卒業したと言うのです。
彼女はSMA(脊髄性筋萎縮症)という病気で車椅子を使う生活を送り、外に出て行くことは容易なことではない状況で、仕事や勉強、人付き合いも無意識なくらい諦めていたそうです。
そんな中、オリィ研究所に声をかけてもらいオリヒメを使って学校に通うという実証実験に挑戦してみることに、実際行ってみると、身体の制約がなくなり、自分にも出来るんだと思うようになったそうです。テレビ電話と違い、本当にその場にいるような気分になると答えていました
人との繋がりを感じながら体験を共有できるという所が、星つむぎの村のプラネタリウムともよく似ているなと思いました。
実際行うということではないけれど、大事なことは、一緒にやってるような感覚と居場所としての安心感なのではないかなと思うのです。
これからは、星空を見るのも仲間にオリヒメを一緒に連れていってもらい、仲間と一緒に寝転がり、仲間が見ている星空のリアルを室内のプロジェクターで映し出し一緒に星を見ながら語り合うなんてことができるように成るんだなと独り想像し嬉しくなりました。

(村山邦子)

4.村人投稿 -満月をパチリ-

昨夜は 中秋の名月、今夜は 満月♪
とういことで、今回は 満月のショット特集です。ゆっくりとご堪能ください。

地平線に近くてものすごく大きい月に見えたので
写真に撮ってみました。
2014.8,11 葛西臨海公園にて (写真提供 水野 聡)

満月から20時間の月
2020.08.04 川崎市にて (写真提供 松岡 義一)

今年の中秋の名月です!(満月じゃありません)
2020.10.1 北杜市にて (写真提供 跡部 浩一)

5.星つむぎの村 活動スケジュール

 オンラインで行われているものについて紹介します。

<ライブ配信して現在も見られるもの>

9月20日 新刊出版記念オンライントーク
新刊「すべての人に星空を―「病院がプラネタリウム」の風景」に登場する方の中の20人ほどの方たちに、コメントや動画出演、生出演いただきお話してもらいました。
https://youtu.be/DLSNT1g2Iww

9月15 日の全国一斉フライングプラネタリウムは「火星」がテーマでした。
https://youtu.be/YqWYUJpEeMM

星のポエトリックオペラ(覚和歌子&丸尾めぐみ 朗読ライブ)(9月25日)
https://youtu.be/h4d1WwNzCiU

希望の星に祈りを―小林真人・星空コンサート(8月15日)
https://youtu.be/yURdvl8Bvaw

宙先案内人と行く 池田綾子 星の旅(7月25日)
https://youtu.be/KdCSQSPCxmY

 

<動画配信>

村人がオリジナルで開発し、オリジナルで制作した動画です!

ペットボトルプラネタリウムをつくろう!
https://youtu.be/Vmu6GRLyu2o

かなつなぎで星座がつくれるかな?
https://youtu.be/g_bZWKav6es

どこでも宇宙をつくろう!
https://youtu.be/PMNHbZMQayY

この地球(ほし)の希望
村人やこれまでフラプラを体験してくれた子どもたちが登場! なんと英語字幕つきです。
https://youtu.be/DLbY7wImwHY

Fortune stars!  星に願いを プロジェクト
子どもたちから集めた「願い」を、宇宙に届け、星つむぎの村の村人がそれにコメントしています。
https://youtu.be/VsZN7yZ_pvk

★9月28日、第75回国連総会対話の天文学セッションにて、この動画が一番に流れました!
https://youtu.be/zip1o82iuXQ
の34分ごろから流れます。
世界各国の天文学者などが集まっていたこの会で、子どもたちの誇らしげな表情が共有されたこと、とても嬉しく思います。

 

<今後の予定>

10月3日(土) 10時~ 星の寺子屋
子どもたちが遊びながら学び、交流する場です。
info@hoshitsumugi.main.jp

10月3日(土) 午後  宙フェス online
通常は、京都のお寺のよい雰囲気の中で行われる宙フェス。今年はオンラインになっています。天文学者、youtuber、アクセサリーのクリエイター、プラネタリウム解説者など、多様な顔ぶれ。
チケット制です。
https://sorafes.com/kyoto

10月12日(月)20時~全国一斉フラプラ #9 「月を待つ」
サイトでお知らせします

10月30日(金)20時~ 星のポエトリックオペラ

サイトでお知らせします

<リアルイベント>

10月3日(土) 19時~20時30分 甲府駅北口広場 火星観望会

 

<特別なお知らせ>

また、「フライングプラネタリウム」は、ご自宅などの天井いっぱいにうつすためのプロジェクターを貸し出して、特別な投影を行うこともできます。
また病院他、出張プラネタリウムの代わりにフライングプラネタリウムやっております。
ぜひお問い合わせください。
http://hoshitsumugi.org/

 (高橋真理子)

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★星つむぎの村の最近の活動報告はこちらから!

〇星つむぎの村ウェブサイト             http://hoshitsumugi.org/
〇星つむぎの村facebook https://www.facebook.com/hoshitsumuginomura/
〇星つむぎの村のプラネタリウム http://hoshitsumugi.org/planetarium/
〇病院がプラネタリウムfacebook   https://www.facebook.com/hospitalplanetarium/
〇スターラウンド八ヶ岳Webサイト https://star-yatsugatake.com/

◆お願い
村通信に写真、絵などを掲載したいと思っています。
星関係はもちろんですが、関係なくともこころに響いたり、ほっとするものでOKです。是非投稿ください!news@hoshitsumugi.main.jp