サイエンスヒルズこまつにて

サイエンスヒルズこまつにて

3月以降、ほとんどの出張イベントが中止、延期、あるいはオンラインになる中・・貴重なリアルイベントとして、「サイエンスヒルズこまつ」での「戦場に輝くベガ」上映および高橋の講演がありました。
全国の多くのプラネタリウム施設は、定員を減らし感染予防対策をしながら、運営をしています。
「サイエンスヒルズこまつ」は、ご縁深く、かつUNIVIEWを使っている館で、毎年1回の「高橋真理子プラネタリウム講座」をやってくれる場所で、今年で4回目です。

戦後75年にあわせて「戦場に輝くベガ」の上映をすることになり、それにあわせてプラネタリウムでのお話、あわせて1時間30分たっぷりと。

「高橋さんの企画は絶対くるから!」と言ってくださる方々や、以前、病プラでお世話になった方、以前ユニバーサルデザイン天文教育の研究会で山梨まできてくださった、ろうの方!、サイエンスヒルズで育っている高校生・・ 妙にふるさと感のある場所で、毎回じーんとします。

目をうるませながら、最近お母さまを亡くされたという女性が、「人は星から生まれて星に帰っていくんですね」と語っていったり、「高橋さんのお話に大切な人、一人ひとりの顔が浮かんできました」「改めて、今、普通にいられる幸せを感じました」などの感想も。
今回、一兎舎にお願いして、番組をきっかけに生まれた小説「戦場に輝くベガ」と、真人さんのCD「約束の星」も物販でおかせてもらい、「宇宙の仕事をしたい」という高校生が小説を買っていってくれたのがまた嬉しいことでした。
「UDトーク」を使って講演を聞いてくださった、ろうの方は、私の話のほとんどがしっかり字幕化されているのをあとで見せてくれました。私たちもはやく、このような対応を自分たちでできるようにせねば、と・・。

サイエンスヒルズのシアター(3Dスタジオ)のスタッフ3名は、ほんとに素晴らしいチームワークで、今回は、投影を1つ見学させてもらいました。(ちょっとスペシャルバージョンにしてくれました!) 軽快で楽しいかけあいの投影! ここまでよく練られて、楽しい、2人投影は見たことがありません。

そして・・・小松は、海軍航空隊があった場所。多くの隊員が、特攻にかりだされる悲しい歴史をもつ場所です。そしてなんと! 小松空港横の「航空プラザ」に、陸上爆撃機「銀河」の翼端が国内で唯一のものとして、保存、展示されているのです。小松市内で制作され出荷される前のものがなぜか残っていたものが保存されていたのでした。
投影のあとに、見学させていただきました。

いろいろなイベントが重なり、体力的にはなかなか厳しい出張ではありましたが、でも、目の前にお客さまがいてくれる幸せ、直接お話ができる幸せ、こまつの素敵な浅野副館長さん、スタッフのみなさんに会えた幸せ、などをかみしめた時間でした。
ありがとうございました!!