星つむぎの村通信 –No53– 2020.4.8発行

星つむぎの村通信 –No53– 2020.4.8発行

世界中が日々落ち着かない状況になってきました。
東京・大阪・福岡などいくつかの地域で外出自粛など行動の制限も。こんな時こそ冷静に過ごしていきましょう。
自宅でゆったりしながら、読書でこころに栄養を蓄えるのもいいですね。
例えば、この村通信などは とてもこころを豊かにしてくれますよ。
そんなわけで、楽しさがぎっしり詰まった 星つむぎの村通信 53号をお届けいたします。
今月号もお楽しみください!

(仲道正恭)

<星空俳句>

源平の 桃の花なり オリオン座

みなさん、源平桃ってご存知ですか?
1本の木なのに白い花と赤い花が咲く桃です。
今、世界は新型コロナウィルスがとどまるところを知らず、感染が拡大し、市民生活に多大な影をおとしています。
桜の名所は、人影は少なく花はより清らかです。その横で咲く源平桃は、赤と白がひときわ冴えています。
そんな中、数日前 西の空に輝く金星を望遠鏡のファインダー(倍率7倍)で見たらちょうど すばる に重なって、美しい姿を魅せていました。その すばる の横には、冬の主役のオリオン座が左肩下がりで輝いています。
ひところ暗くなり、心配していた右肩のベテルギウスが復活し、輝きをましているようでした。

  源平桃 写真提供:高橋真理子

(青りんご こと 斉藤泰文)

===========目次===========
1. 今月の星空紹介
2. 宇宙小話
3. 村人だより -村人登場!-
4. 村人の一枚
5. 星つむぎの村 活動スケジュール
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1.今月の星空紹介
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〇投稿者プロフィール
氏名:安江美香(やすえみか)
住んでる県:山梨県北杜市
自分の特徴:☆柄好き
ひとこと:カメの歩みで星空案内を勉強中です
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4月の満月(4/8)はピンクムーン(桃色月)・・・なんでも草花の咲く季節にちなんでそう呼ばれているとか。
(なので、実際にピンク色に見えるわけではありません)
そして「はなまつり」でもあるその日は2020年で一番大きな満月、スーパームーンです。
明るい月光に照らされる春の花々を愛でる夜のお花見や月光浴をして、心身ともにパワーチャージするのも良いかもしれませんね。

月の次は星のおはなし。
今ひそかに楽しみにしているのが「アトラス彗星」これからの動きです。
「アトラス彗星」は2019年12月に発見された彗星で、4月中には肉眼で見える・・・かも と期待されており、
このままいけば5月には地球や太陽に近づきとても明るくなるので、今から明るさの推移を観察していきたいと思っています。
しかしながら期待しすぎは禁物!
2013年のアイソン彗星は崩壊してしまった残念な記憶があります。
先のことは誰もわからないですが、淡い期待を込めて夜空を見上げる楽しみが一つ増えたら楽しいですよね。

新年度にかわる4月、新たな気持ちでこの季節を迎えることがあたりまえでしたが、今年は少し違った思いがします。
先が見えない靄がかかったような毎日に、ついつい下ばかり向いてしまいそうな感じですが、こんな時こそ上を向いて月や星から元気をもらいたいですね。

Start(始める)・・・という言葉の中には「star・・・星」があります。
なにかをはじめるとき、いつも星が見守ってくれているということを時々思い出してみてください☆

※はなまつり:お釈迦さまの誕生を祝う仏教行事で、灌仏会(かんぶつえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」等ともいわれます。

(安江美香)

2.宇宙小話

和尚さんと八っつぁんの星空道中
和:和尚さん、 八:八っつぁん
八:和尚さん、こんばんは。あれ?・・・和尚さん、なにうっとりしてるんです?
和:まあ、見てみなさい。春の星がきれいに見えておるぞ。
八:はあー、こっちの方ですね。なんか見えてるけど、なんだかあっちの方が明るい星たくさん見えますぜ。
(西の空を指さす八っつぁん)
和:おう、よく気が付いたのう。そうじゃ、西の空はまだ冬の星が見えておる。
冬の賑やかな星空に比べて、春の星空は、明るい星は少ないが、ほのぼのとみーんな精一杯輝いているんじゃ。
八:へーえ、和尚さん、風流なんですね。そんな風に春の星が見えるんですかい。
和:昔の人は、星を見上げるにも、季節感を感じとったんじゃな。
そうじゃ、八っつぁん、良いところに来た。春の空には、八っつぁんに、とっておきの星空があるんじゃよ。
(和尚さん、にやにやしながらハっつぁんを見ている。)
八:なんか気持ち悪いな。何です、そのとっておきの星空って?
和:まあ、焦るな。ちょっとそこの広場まで行ってみようかの。
(広場までやってきた二人、そこには満天の星空)
和:(南の空低く輝く白い星を指さしながら)
あれが、スピカと言う星じゃ。その白い輝きから、日本では真珠星(しんじゅぼし)と呼ばれておった。
スピカは、おとめ座が手に持つ麦の穂の先に輝く1等星じゃ。
八:はー、白いから真珠星って言うんですね。
和:では、こっちに見える明るい星は、何色に見えるかな?
(和尚さん、今度は、東の空を指さす)
八:だいだい色のように見えるなあ。
和:そんな感じじゃな。この星は、アルクトゥールスと言う星じゃ。
うしかい座の1等星で、日本では麦を刈る頃に真上の空に輝くので、麦星(むぎぼし)と呼ばれておった。
八:はー、麦星ねえ・・・。
それで和尚さん、とっておきの星空を見せてくれる、ってことですが、それがこれなんですかい?
(和尚さん、ここぞとばかりに、八っつぁんの顔を見て)
和:そういえば、八っつぁん、良い人(恋仲)がいるそうじゃないか?巷でもっぱらの噂だよ!
(八っつぁん、顔を赤らめながら、嬉しそうに・・・)
八:おおっと、和尚さん、耳が早いなあ。
和:八っつぁんも、いい年だ。いい娘がいれば結構なことじゃ、なあ。八っつぁん。幸せになるんじゃぞ。
八:へー、ありがとうございます。
和:そこでじゃ。幸せ一杯の八っつぁんたちを祝福してくれている星があるんじゃよ。
それが、スピカとアルクトゥールスじゃ。この二つの星、春の夜空に仲良く並んで光っておるじゃろう!
この二つの星は、春の夫婦星(めおとぼし)と呼ばれておる。
ずっと変わらず向き合って春の星空を仲良く回っておる。
八っつぁん、この二つの星のように、いつまでも仲の良いめおと(夫婦)にならなきゃいけないよ!
(和尚さんの言葉に感激して、少し鼻をすすり上げるハっつぁん)
八:はあ、あれが夫婦星!?そう言えば、何となく夫婦のように見えてきたな。
今度、一緒にあいつと、あの夫婦星を見上げてみますよ。
和:近いうちに、春のこと座流星群もやってくるから、流れ星に幸せいっぱいのお願いをしたら良いぞ。
八: はい・・・、流れ星が見えたら、嬉しさ百倍だ。和尚さん、ありがとう!
(次第に、ルンルン気分になる八っつぁん、素敵な春の星空道中になったようです。)

(和尚さんのこんなお祝い、八っつぁんに大きな希望と未来を与えてくれたようです。
春の星空道中、ちょっとした言葉を添えて案内してあげるとその場も盛り上がるかも。
皆さん、ぜひ、カップルを見つけたら、こんな風に春の星空を案内してみたらいかが?)

(星じい こと 宮下 功)

3.村人だより -村人登場!-
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〇投稿者プロフィール
氏名:原田治美(ハラダ ハルミ)
山梨県甲府市在住
仕事はリタイヤして、裏山である愛宕山の散歩が日課です。
食べる事が大好きで、旬の美味しいものを求めて旅をする事をいつも考えています。
今年の冬も真鱈を食べようと企画したのですが、その店の予約が取れず断念しました。
来年行くぞ!
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星つむぎの村への入村は、ちょうど星の語り部から星つむぎの村へ変わる時でした。
毎朝の愛宕山の散歩で特に冬は寒いのですが(最低で-8℃くらい)とても星が綺麗なのです。
真っ暗の中、懐中電灯を持って歩くとそのうち身体もポカポカとしてきます。
そんな中で、先日の2月11日、5時頃スターリンク衛星を見つけました。
晴れてさえいれば人工衛星はよく見るのですが、あれにはびっくりしました。
ベガの下をゾロゾロと人工衛星が通過してゆくのですから。
天然のネオンサインみたいでとても綺麗でしたよ。
それから2回ほど見ましたが、でも春になると空が曇ってきて星が見えません。
残念ですね。
でも、暖かくなると篠笛を持っていって山の上で吹いてきます。
2時間くらいの散歩ですがとても気持ちがいいです。
あ、そうそう もう20年も前に犬の散歩をしている時、火球を見た事があります。
とてつもなく大きな星が流れて、流星痕が最後にジグザグになって消えました。

空を見上げていると、無心になれイヤな事も忘れる事ができます。

(原田治美)

4.村人投稿 -写真編-

村人である Keiさんから、とても魅力的な写真をいただきました。
みなさん、ゆっくりと眺めて こころ癒されてください!

<Keiさん こと 田中敬吉さんから>

雪を踏みしめながら八ヶ岳に登ってきました。
夜半過ぎ、見上げると満天の星達。
光が沢山過ぎて見つけるのが難しかったですが、獅子座、乙女座、天秤座、蠍座、を描くことができて嬉しかったです。
氷点下10度を下回る中でしたが、しばし星達の光を全身に受けて満たされました。

まだ暗い朝に頂上へ向けて登りはじめました。
仲間達に、あの光はアンタレス。
赤い星は・・・などとやや興奮気味に話しながら。

下山しての内省会(≒飲み会)で
「僕たちには沢山光っててきれいだな、とは思えるけど、それ以上ではないんだよなぁ。」
と78歳の山の師の言。
この感動をどのようにして大切な人に伝える?との問いの答として
「それはお前が変わることだよ。」
と友人から言われた星野道夫さんの話を思い出しました。
『旅をする木』だったかな。

満天の星を写真に収めることはできなかったけど、星空の感動を伝えることはできなかったけど、
山道で日輪に出会い、鹿さんとにらめっこできたので。

八ヶ岳の日輪

八ヶ岳の鹿さんとにらめっこ

Kei こと 田中敬吉

5.星つむぎの村 活動スケジュール

星つむぎの村の公式サイトが大リニューアルしました。ぜひご覧ください。
http://hoshitsumugi.org/

新型コロナウィルスの影響で、4、5月のイベントはほぼ中止か延期になりました。
その代り・・星つむぎの村は、インターネットのライブ配信を使って、星空を届けています。
3月におこなったフライングプラネタリウムは下記でご覧いただけます。
https://youtu.be/DXvzvvwOlVA (主に小学生むけ)
https://youtu.be/ZilrROC42Ss  (主に中高生向け)

4月1日には「月」を主なテーマにして「スター★と! 星と月に見守られて」を行いました。
https://youtu.be/IMSm9cotp0A

4月18(土)、19日(日)に関西で行うはずの「病院がプラネタリウム研修会」は、オンラインミーティングとなりました。
ご興味ある方、ご連絡いただければ参加可能です。

また、「フライングプラネタリウム」は、ご自宅などの天井いっぱいにうつすためのプロジェクターを貸し出して、特別な投影を行うものもあります。
http://hoshitsumugi.org/planetarium/
ぜひご利用ください。

今後、ライブ配信として、ミュージシャンとのコラボレーションライブなども行っていきます。
星つむぎの村サイトの「イベント情報」に掲載したり、facebookページにも掲載していきますので、ぜひチェックしていただけるとありがたいです!

(高橋真理子)

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★星つむぎの村の最近の活動報告はこちらから!
〇星つむぎの村ウェブサイト  http://hoshitsumugi.org/
〇星つむぎの村facebook https://www.facebook.com/hoshitsumuginomura/
〇星つむぎの村のプラネタリウム http://hoshitsumugi.org/planetarium/
〇病院がプラネタリウムfacebook https://www.facebook.com/hospitalplanetarium/
〇スターラウンド八ヶ岳Webサイト https://star-yatsugatake.com/

◆お願い
村通信に写真、絵などを掲載したいと思っています。
星関係はもちろんですが、関係なくともこころに響いたり、ほっとするものでOKです。是非投稿ください!
news@hoshitsumugi.main.jp