大阪市立大学病院にて

大阪市立大学病院にて

 2月20日、大阪市立大学医学部附属病院に伺いました。星つむぎの村スタッフは、高橋、跡部、藤原、岸本です。星つむぎの村がここを訪れるのはもう6年目ですが、去年から、ジャパンハートさん、そしてタリーズコーヒーさんとご一緒させてもらっています。
 投影スタイルは4メートルドームが5回(+ショートバージョン1回)、NICUが1回。 コロナウイルスの影響が各地で出ている中、たくさんの人の想いが届いて実施に至ったこの回のレポートは岸本です。
 
 ドーム投影は、1組の回もあれば、数組の回、時には満員御礼、そして先生方に向けて10分バージョンもありと、多様性に富んでいました。
 4歳の元気な男の子、お母さんとたくさんおしゃべりしながら夢中で見ていました。火星が近づいてきたら、真理子さんが言うよりも先に手を伸ばして押しつぶされないようにしていたり、全身で宇宙を感じていたようです。
 彼だけでなく、思ったこと、感じたことを素直に話している子が多かったように感じました。もしかしたら最初の説明で「おしゃべりしてもいいよ、感情出してもいいよ」と伝えた効果があったのかも?!それ以上に、真理子さんの作り出す、やさしく包み込むような場の空気感なんだろうと思います。先生方も、「この時間は全力で楽しむ」と言って寝転がって見ていました。
 ある女の子は見終わったあと、お母さんにも見せてあげたいと言っていました。見上げた星空の美しさ、宇宙の広さ、自身が感じたことなど、きっとお母さんに自分の言葉で伝えてくれるんだろうと想像。伝えたい人がいるという事も幸せな事ですね。
 今回はジャパンハートから4名、タリーズコーヒーから4名も加わり、ドームの外でも笑い声が絶えない1日でした。ジャパンハートの皆さんは、部屋の装飾に始まり、子供たちと星座カード作りをしていただいたり、参加できなかった子たちのために、温かいメッセージを添えたカードを作ってくれました。
 タリーズコーヒーの皆さんは、付き添いのご両親や病院職員の人たちに、コーヒーを振る舞ってくれました。普段、ゆっくりコーヒーを飲むことが難しいご家族にとって、とても大切なひと時となったようです。美味しいコーヒーがあると、おしゃべりも弾むようでした。
 みんなで1つの温かい場を作れた1日に感謝です。
 
NICUの回について(高橋)
 市立大のNICUは、院内学級のすぐお隣にあります。今回は、3人の赤ちゃんと2人のお母さん、そしてスタッフのみなさんが、とても集中しながら見てくださいました。NICUでその時間に集中することは、こと、スタッフのみなさんだととても難しい場所なのだろうと思いますが、その時間を守ってくれているようなそんな感じでした。遮光も、軽い農業用ビニールを使うことで、かなり短時間で村スタッフがてきぱきやってくれました。
 以前、あるNICUの師長さんに、「赤ちゃんが見終わったあと、どや顔してる」というのを聞いて、生まれて間もない小さい小さい赤ちゃんでもちゃんと見れるんだと、わかってから赤ちゃんの名前を呼ぶことも意識してするようにしました。
 一人のお母さんの涙を見てからちょっとこちらも声がうまくでなくなってしまいましたが、最後までやりました。 

 「新型コロナウィルスの影響で、明日からイベントは一律自粛」という瀬戸際でのイベントでした。そんなさなかに、受け入れてくださったみなさまに感謝です。