星つむぎの村通信 No.17 2016年11月22日 小雪

星つむぎの村通信 No.17 2016年11月22日 小雪

[二十四節気+あいさつ]
すっかり寒くなりました。北海道や東北のほうからは雪の便り
が届き、清里あたりでも雪が舞うこの頃です。小雪とは二十四節気では「しょうせつ」
と読みます。太陽の黄経は240度。一方気象用語では「こゆき」ですね、こちらは
1
時間当たりの降雪量が1㎜に満たない雪のことです。晴れの日と雨の日が交互に、
そしてだんだんきびしい冬に近づいています。

空青し 柿の実赤く 山白し
(文責 青りんご)


今号の目次…………………………

【時季の星空】

【星つむぎの村イベント情報】

【星つむぎの村イベント報告】

【寄稿】

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【時季の星空】…*……*…*……*☆…*…*……*…☆…*…*……*…*…

8時頃、「夏の大三角」は西へ傾き、東の空には「おうし座」や「オリオン座」
が姿を見せ始めます。星空でも、いよいよ冬の訪れを感じる季節となってきました。
この時期、街明かりの少ない暗い場所では、アンドロメダ座の腰のあたりに、
ぼやっとした雲のように見えるアンドロメダ銀河(M31)を見つけることができます。
アンドロメダ銀河は、天の川銀河のご近所の銀河です。といっても、
その距離は約230万光年。光の速さで約230万年かかる距離です。地球から太陽までは
光の速さで約8分の距離、太陽系の外にある恒星の1つシリウスまでは約8.6光年、
天の川銀河の直径は約10万光年であることを考えると、その距離をイメージしやすく
なるでしょうか。このアンドロメダ銀河は、地上から肉眼で見ることのできる
もっとも遠い天体です。
アンドロメダ銀河の直径は約25万光年で、天の川銀河よりも大きな渦巻き銀河です。
そして、宇宙には、そんな銀河がまだまだ無数にあります。
銀河が無数にあると言っても、この広い宇宙では余裕がありそうにも思えますが、
意外にも銀河はあちこちで衝突をしています。小さな銀河が、より大きな銀河に
引き寄せられて衝突合体を繰り返しているのです。私たちの天の川銀河も例外ではありません。
アンドロメダ銀河と近づき、30億年ほどすると大衝突し、1つの更に大きな銀河になると
考えられています。あと数10億年後には、今よりずっと大きくアンドロメダ銀河が
空に見えるようになっているでしょう。
私たちは、到底、アンドロメダ銀河の迫る姿をこの目で見ることはできず、
このような宇宙のスケールからすれば、ほんの一瞬に生きているようにも思えます。
ですが、この一瞬にいながらにして、人は遥かな時の流れをとらえることができる、
これも宇宙に思いを馳せる醍醐味なのかもしれません。
(文責 小林さやか)

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【星つむぎの村イベント情報】…*…*……*…*…★…*…*……*…*…

<星空合宿、先行情報!>
2017
225日(土)、26日(日)に、星空合宿を行います!
場所は、ネオオリエンタルリゾート八ヶ岳内セミナーハウス(星の郷ミュージアム)です。
泊まりはコテージになります。
「星を介して人をつなぐコミュニケーション」をテーマに、星や宇宙を深め、
よりよいコミュニケーションを目指す企画を考えています。
このメールを受け取っている方は、どなたでも参加可能です。
詳細は年内にはお送りしたいと思いますので、ぜひご予定ください。

<病院がプラネタリウムについて>
長期入院をしている子どもたちや難病の方々に星空を届ける「病院がプラネタリウム」。
何か関わりたい、お手伝いしたい、寄付を集めたい・・など、心を傾けてくださる方が
いらしたら、高橋真理子(info@alricha.net)まで直接ご連絡ください
今年度中の予定は、

http://alricha.net/index.php?hospital
にあります。

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【星つむぎの村イベント報告】…*…*…☆…*…*…☆…*…*……*…*…

1119日(土)、20日(日)と、東北に星を届けたい2016福島ツアーにいってきました。
ちょうど南相馬に出向いた3日後の今日、大きな地震と津波があって驚きました。
幸い、ツアーの際にお逢いしたみなさんの無事をすぐに確認できてよかったです。
今回の参加者は、大学生~50代の広い世代、男女比半々の11名(プロジェクト村民です)です。
震災後、はじめて東北に足を運んだメンバーも4名いました。
南相馬でのイベントの前には、住民が戻ってきはじめた南相馬市小高から、
まだ戻ってこられない浪江、大熊、双葉といったあたりの状況をみてきました。

星つむぎの村FB公開ページ
https://www.facebook.com/hoshitsumuginomura/
のレポートや写真をご覧ください。
(文責 高橋真理子)

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【星関連イベント情報】・・・*・・・*・・・*・・・

<スターオーシャン八ヶ岳>
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月~3月の冬の間、八ヶ岳の美しい星空を楽しめるイベントです。
特に、サンメドウズ清里スキー場の1900m上空まで昇って、そこでライトダウン
して、満天の星空が広がる瞬間は感動モノです。

http://yatsugatake-ga.com/starocean/
(ウェブサイトリニューアル中)

<風土記の丘曽根丘陵公園 方形周溝墓広場で星を見る会>
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10日(土)16001830
星つむぎの村・共同代表の高橋真理子の話、その後、
広場で観望会を行います。観望会も星つむぎの村メンバーが担っています。
問い合わせ: 055-266-5854(山梨県曽根丘陵公園)

<リトル・プラネット vol.3
ハンディがあっても音楽やエンターテイメントを楽しみ、たくさんのアーティストに
出会えるライブです。
車椅子の方も入場できる広いホンダカーズ峡西ショールームで開催します!

1211日(日)18002100
ホンダカーズ峡西(南アルプス市上今諏訪185
出演: 岩崎けんいち(歌)、高橋真理子(語り、映像)

詳細こちら
https://www.facebook.com/events/1130906423690217/

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【寄稿】…*…*……*…*…★…*…*……*…*…★*…*……*…*…★…*…

最近読んだ面白い本
・宇宙はなぜこのような形なのか・・・角川EPUB選書 2014.4.10 発行 \1,512
NHK
コズミックフロント制作班 著 渡部潤一 監修

宇宙研究最前線の話題で満載。ただ、疑問を提示して答えがないのは、欲求不満かも。  (文責 青りんご)
・宇宙の果てはどうなっているか。~謎の古代天体「ヒミコ」に挑む・・・宝島社 2014.8.19 発行 \1,404 円 大内正己 著

日本の天文学者が130億光年先の宇宙に謎の巨大天体「ヒミコ」を発見した。著者は、観測プロポーザルの提出から天体発見、そして命名に至るまで、最先端観測天文学の実態をあばいている。難しいかと思ったら読み始めると面白く、一気に読める。天文学を目指す人におすすめしたい本です。
(文責 青りんご)

 

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