星つむぎの村通信 –No32–  2018.7.28発行

星つむぎの村通信 –No32–  2018.7.28発行

連日の猛暑、みなさんいかがお過ごしですか。地震や豪雨の災害に被災された方々、復興のためのボランティアのみなさんの身体とこころの健康が気になる日々ですね。たとえば、7/28の皆既月食や 7/31の火星大接近を見上げてほっとしていただくことで、少しでも元気になっていただければと思っています。
さて、星つむぎの村通信 32号をお届けいたします。 あっ、そうそう、今回は画像も多くあります。その1枚では、ぜひ流れ星を見つけてくださいね。
(仲道正恭)

<星空俳句>
極暑の夜 昇る火星や 火の如し
(今、昼に晴れても夜になるとなぜか曇る日が多いのですが、晴れると、西に金星、南に木星・土星そして東に接近中の火星が大きく輝いています。)
(青りんご こと 斉藤泰文)

 

===========目次===========
今月の星空紹介
宇宙小話
村人だより -村人登場!-
ビジュアルコーナー
星つむぎの村 活動スケジュール
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1.今月の星空紹介
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〇投稿者プロフィール(谷口さん)

名前 谷口加奈子(たにぐちかなこ)、にっち
住んでる県名 神奈川県
自分の特徴 好奇心と背の高さ

ひとこと 最近惑星がたくさん見えてうれしいです
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7月のほしぞら

7月のほしぞらは、春の星たちの見納め。夏の星座たちがとてもよく見え、また南の空には惑星たちが並んでいます。
翌月12日の夜中には、新月でいい条件でペルセウス座流星群がありますので、虫よけをして空をゆっくり見上げてみてください。
さて、ちょっとかわりどころで、惑星の動きを見てみましょう。日が進むにつれ西に動く火星と、東に動く金星、そして動かない土星がありますね。
ふつう惑星は東へと動いていきますが、火星が西へ動くのは、今月末に起こる出来事が関係しています。
そう、火星大接近ですね!ちょうど地球が火星を追いこすので、いつもと逆方向に動くのです。
では土星や木星が動かないのは……?本当は動いているのだけど、今月は変化がわからないだけ。
昔の人々も惑星を日々観察して、「まどう星」と名をつけました。日々星を見上げる中で、変化を感じていただければと思います。(谷口加奈子)

7月の星空                          提供NAOJ

 

2.宇宙小話 (前号からの続きです)
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〇投稿者プロフィール(宮下さん)  前号と同じです
わしは星じいこと宮下と申す。7年ほど前に八ヶ岳山麓に千葉から転居してきた。
昨今、八ヶ岳山麓にて星空の素晴らしさを伝える伝道師のようなことをやっておる。
「星じい」とのニックネームは、どこにでもいる素朴な村のじいさんが、子どもたちを集めて星のあれこれをお話しする、
というようなイメージを意識して名づけたものじゃ。
まだまだ修行中の身だが、星つむぎの村のモン(村民)にはこれからもいろいろ教えて欲しいところじゃ。よろしく頼んます!
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さて、前回はヘラクレス座の話までじゃったな。
さて、自慢話に端を発した神話世界が秋の空に拡がる。それが古代エチオピア王家の物語じゃ。
自分と娘アンドロメダ姫の美しさを常に自慢していた王妃カシオペア、その行き過ぎの先に待ち受けていたのは王国の滅亡への道。
行き過ぎた自慢話は海神ポセイドンの怒りを買い、化けくじらの大津波に襲われた古代エチオピア国は大災害を被る・・・、
とまあそんな神話が伝えられておる。
こんな愛欲と美貌自慢の末に待っているのは、計り知れない悲劇の世界であろうの。
その最たるものが、春の代表的な星座、おおぐま座とこぐま座の言い伝えじゃ。
星空の案内で星じいは、「北の空を仲良く廻る親子ぐま」とだけ話しておるが、この親子ぐま、悲劇の末に天に上げられた親子である。
現代社会に目を向けてみよう。心が痛む驚くような事件や社会現象が多々伝えられておるのぉ。現代人はそんなこと慣れっこになってしまっているのか、とても気がかりじゃ。
神話の世界は、人間社会に何を伝えてくれているのかのぉ。
夜空を眺めながら、星座神話が伝えるロマンの世界は、それとは裏腹に悲劇の世界でもある。
それは人間社会の根っこにも延々と引き継がれているように感じておる。
そんな思いが頭をよぎるにつけ、星座神話は、人間社会に静かなる警鐘を鳴らしているように思えるのぉ・・・。

さて、そんな星座神話、いかがじゃったかな?
おしまい!(宮下 功)

 


3.村人だより  -村人登場!-
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〇投稿者プロフィール(中村さん)
歌う数学と宇宙の愛好家中村潤です。
青森県八戸市に住んでおります。
67歳、孫7人
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今、放送大学の学生で、宇宙論、数学、物理を勉強中です。
私は、おいしいものを最後に食べるタイプで、ライフテーマの「自分はどこからきて、どこへ行くのかを宇宙レベルで知る」をずっと後回しにしてきました。
高校の数学教師を60歳で定年退職し、さあやるぞと思ったら、北海道に住んでいた母親が倒れ、ようやく3年前に母から自由な時間を授けられました。
しかし、八戸に戻ってきたと知れるとあっちこっちから声がかかり、今年の4月からは、元の高校で6年ぶりに教壇にたっております。
この間、生徒がなぜわからないのか全然つかめず、廊下である生徒にきいていたら、通りすがった担任の先生が生徒に「何してるの」と聞かれて、その生徒は「今、相談にのってるの」と答えました。
 私の星の観測は、毎晩5分から10分で文庫版のマイブックに記録しております。もう7年くらいになります。
ガリレオの著書「星界からの報告」(岩波文庫)読んで、ガリレオを見習おうとしましたが、足元にも及びません。
なにせ、朝型人間で、朝起きて、走るのを30年以上続けており、夜が苦手なのです。
もっとも最近は、朝起きてすぐ走るのは、けがをする可能性があるので、朝はパークゴルフに切り変えています。
 私の目標は、北極星の周りを星が回ることを自分の目で見て、地球の自転を体で感じること、二つ目は、木星の周りをガリレオ衛星が回っていることを確かめること、三つ目は夢ですが、星の個性が見えて、その星を言い当てられるようになることです。
 今年の4月2120時頃、ひろのまきば天文台駐車場で星の観測、写真撮影を行いました。
月は上弦の月の手前で、西の空に月、冬の大三角、オリオン座が見え、振り向いて東の空を見ると、春の大三角、カラス座が見えました。
春の大三角を撮っていた時、なんと、丁度流れ星が流れました。アルクトゥルスとスピカの間です。
やったー!と思ったのですが、見えますでしょうか。

(中村 潤)

冬の大三角

春の大三角をゆく流れ星

 

4.ビジュアルコーナー
この写真には言葉はいらないですね。ゆっくりお楽しみください。
タイトル  「空とつながった時」(田中敬吉)



5.星つむぎの村 活動スケジュール

7月31日(火) 西日本豪雨災害支援・輝く星に祈りをこめて火星大接近・プラネタリウム&観望会
17
001945 サンニチYBS本社(甲府駅北口)1Fロビーにて
プラネタリウム(4mドーム)・ワークショップ(地球ゴマ・星座カード・惑星カンバッジ)・映像コーナー(火星大接近の仕組み・火星ってどんな星、西日本豪雨の現地の様子など)・物販(ワークと物販の収益を支援金します)
20:00
2130 屋外での観望会(甲府駅北口歴史公園そば)

8月10日(金)今年話題の惑星さがしにチャレンジ!~ふしぎあふれる宇宙を知ろう~
場所:韮崎市民俗資料館
18
15~ 望遠鏡づくり
19
00~ シアタープラネタリウム
20
00~ 観望会

8月11日(土)星夜見の会~ペルセウス座流星群
場所: 桂川ウェルネスパーク(山梨県大月市)
15
001730 星空縁日 (ドームプラネタリウム、プラ板キーホルダーづくり、星座カードづくり)
19
002100 スクリーンプラネ、観望会
芝生に寝転がって星や流れ星をみよう!

8月12日(日)スターラウンド八ヶ岳星を見る会「星降る夜に清里で」
場所: 清里の森芝生広場
夜の時間:19:0022:00
ペルセウス座流星群を一緒にみよう!

8月1314日星空縁日 
場所: ネオオリエンタルリゾート 八ヶ岳 高原
18
002000 セミナーハウスでプラネタリウム、ワークショップ
20
002100 観望会(駐車場)

9月3日(月)、4日(火) 病院がプラネタリウム 研修合宿
西東京市付近にて     村人限定の合宿になります。

9月8日(土) 曽根丘陵の丘(甲府市内) シアタープラネ、望遠鏡づくり、観望会

99日(日) ぴゅあ総合(甲府市内)まつり プラネタリウム&ワークショップ

9月16日(日) ミュージアム都留 プラネタリウム&観望会

9月22日(土) 秋山村の星まつり

<病院がプラネタリウム> http://hospla.net
9
月までの情報です。
7
2728    たなばたキャンプ(難病ネットが行っているもの)(一関)
8
1日(水)  多機能型重症児デイサービス kokoro
8
2日(木)  茨城東病院
8
4日(土)  難病ネット 足柄キャンプ
8
4日(土)  理学療法フェスタ (小田原)での講演会
8
16日(木)  熊本赤十字病院
8
17日(金)  通所施設 ボンボン(合志市)
8
18日(土)  難病ネット 阿蘇ぼ~キャンプ
8
19日(日) 恵光園(福岡県豊前市)
8
21日(火) 日大板橋病院
8
21日(火) 南平野クリニック(さいたま市)
8
22日(水) 千葉県千葉リハビリテーション病院
8
26日(日) JIA親の会
8
27日(月) 都立村山支援学校
9
5日(水)  山梨県立中央病院
9
10日(月) 国立甲府病院
9
12日(水) 新潟大学医歯学総合病院
9
19日(水)  都立小児医療センター
9
24日(月)  奈良親子レスパイトハウス
9
25日(火) 和歌山県紀北支援学校
9
26日(水) 奈良県立医科大学附属病院

他、たくさん調整中のものやそれ以降については病院がプラネタリウムサイトへ!
(高橋真理子)

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星つむぎの村の最近の活動報告はこちらから!
〇星つむぎの村ウェブサイト

http://hoshitsumugi.main.jp/

〇星つむぎの村facebook
https://www.facebook.com/hoshitsumuginomura/

〇病院がプラネタリウムfacebook
https://www.facebook.com/hospitalplanetarium/

〇スターラウンド八ヶ岳facebook
https://www.facebook.com/starroundyatsugatake/

お願い
村通信に写真、絵などを掲載したいと思っています。
星関係はもちろんですが、関係なくともこころに響いたり、ほっとするものでOKです。是非投稿ください!
news@hoshitsumugi.main.jp