星つむぎの村通信 No.9 2016年7月22日 大暑

星つむぎの村通信 No.9 2016年7月22日 大暑

東海地方まで梅雨明けしたのに、こちら関東以北はまだのようです。日中は猛烈に暑いわりに朝晩は涼しく、夕立の向こうから蜩(ヒグラシ)の声が聞こえてきます。梅雨明け宣言無しで秋に入るのでしょうか?
今日7月22日は二十四節気の大暑です。太陽の黄経120°。暑さはまだこれから。そろそろ台風シーズンなのですが、なぜかこれまで1個のみ。今年は異状に少ない夏です。

梅雨明けの 声聞かぬまま 秋の蝉      青りんご

今号の目次
1.時季の星空
2.星つむぎの村 イベント情報
3.寄稿・満天の星って?
4.最近見つけた面白い本
5.星つむぎの村 サイトの使い方について

1.時季の星空
「毎日暑いですね」、それが挨拶になっている今日この頃です。夏になると、たっぷりと水を蓄えた海が恋しくなります。夜空では、一匹のイルカが楽しそうにジャンプをしている姿「いるか座」を見つけることができます。「夏の大三角」の星の1つアルタイルのそばで、4つの星がトランプのダイヤの形のような菱形をつくっています。ギリシア神話では、音楽家アリオンが、海賊に襲われて海に飛び込んだところを助けたイルカの一匹であるとされています。また、海の神ポセイドンの使いで、逃げたポセイドンの妻アンフィトリテの居場所を教えた功績が称えられ星座となったとも言われています。夜空は深く広い海のよう。イルカはこの大海原を自由に気持ちよさそうに泳ぎまわっているようです。
夜遅い時間になってくると、他にも水中の生き物が姿を見せ始めます。ユーモラスにひっくり返っている「みなみのうお座」や、それとはまた別の2匹の魚「うお座」が、自分たちをリボンで結んで泳いでいます。さらに、大きな「くじら座」も登場します。このくじらは、実は恐ろしい怪物なのですが…。この話は、またの機会にご紹介することにしましょう。
他にもこの時期は、半人半馬ケンタウルス族の1人、ケイロンの姿である「いて座」や、その弟子たちである「ヘルクレス座」や「へびつかい座」も見ごろです。火星や土星も目立っています。西の空の木星は、そろそろ見納めになります。
夏の夜、ゆったり星空遊泳はいかがでしょうか。
(文責:小林さやか)

2.星つむぎの村 イベント情報
<<星空縁日!>>
夏の間、「星の郷」にて、「星空縁日」を開催します。ぜひ涼しい八ヶ岳へ、そして、星空を体験しにいらしてください。もしいらっしゃったときには、ぜひ「村民です」とお声掛けください。村民限定プレゼントします!
今後の期日:8月9日(火)、10日(水)、15日(月)、17日(水)、27日(土)
時間:18:00~21:00
場所:ネオオリエンタルリゾート八ヶ岳内 セミナーハウス「星の郷ミュージアム」
http://yatsugatake.izumigo.co.jp/
セミナーハウスの場所はここをご覧ください
http://yatsugatake.izumigo.co.jp/public/map.html
内容:
★ステラムービー「天の川の向こうに―いのちのリレーを見つめて」(20分)
(監督: 小野敬示  音楽: サガノユウキ)
星つむぎの村メンバーによるオリジナルの心温まる物語。一緒に宇宙旅行にでかけましょう。
上映時間: 18:00~、18:30~、19:00~、19:30~
★★8月17日限定 サガノユウキ スペシャルライブ!!
音楽を担当したサガノさんのライブを行います。 当日は、18:30~、と19:30~がライブになります。素敵な星の歌を生で体感してください。
https://www.facebook.com/events/273720776331402/

★プラネタリウム投影
星の郷に本格的なドームができました! その日の夜の星空のお話をお楽しみください。
投影時間: 18:20~、 19:20~ (およそ30分間、定員20名 先着順)

★ワークショップいろいろ
地球ゴマ、星のなる木ランプ、組み立て望遠鏡づくりなどを行います。

★星空観望会 20:00~(曇天、雨天時は、室内イベントの時間をのばします)
八ヶ岳の星空をぜひ堪能してください。
8月9日は月齢7。月のクレーターを見るのに最適。木星はそろそろ厳しくなりますが、火星、土星は見えます。11日は月齢9。15日、17日もまた月が大きくなります。27日は月はないので、晴れれば天の川です。
★星グッズいろいろ販売
希望の星空カード(ハガキ)、惑星缶バッチ、星のなる木絵画などなど。

<<星空コンサート・星につつまれて>>
星つむぎの村と、「おととわ」さん共催で、子育て中のお母さんに安らぎの時間を、という目的でコンサートを行います。
8月29日(月) 韮崎市民交流センターニコリ 10:30~12:00
https://www.facebook.com/events/614560172055365/

※今回の「星空縁日」について、星つむぎの村サイトにレポートをアップしています。ぜひご覧ください。
https://www.facebook.com/events/614560172055365/
(文責:高橋真理子)
3.寄稿 「満天の星って?」
5月だったかな。泉郷でのイベントの最後を飾った観望会。すっきりと晴れ渡り、参加された皆さんと「満天の星」を思う存分楽しむことができました。おまけにISSも姿を見せてくれて、なんとも贅沢な時間を過ごせました。
ところで、この「満天の星」って実際にはどれくらいの星が見えているのでしょうか?
100個?、1000個、1万個?、10万個?、それとも100万個?。えー無限大???
さて、みなさんはいくつくらいだと思いますか?
そもそも、夜空に輝く星は、明るいものからけっこう暗いものまでいろいろです。そして、それらは、明るいものから順に、1等星、2等星、3等星・・・・というふうに呼ばれていて、肉眼で見える限界は6等星ぐらいでまでといわれています。ただし、けっこう暗い場所でも多少の明かりはあるので、5等星まで見えればよい方でしょう。では、5等星までの星の数はいくつぐらいあるのでしょうか。だいたいですが、、、、
1等星     21個
2等星     67個
3等星    190個
4等星    710個
5等星   2000個
6等星   5600個
なので、6等星までの合計約8600個、5等星までだと約3000個です。
さらに、われわれは北半球に住んでいて南半球の星々は見えないので、半分の1500個、さらにさらに、地平線あたりはあまりよく見えないことから、結局見える星は1000個ぐらいでしょうか。いかがですか?以外に少ない?それとも思ったより多い?
ほんとうに1000個ぐらいなのか、どなたか確かめてもらえるとうれしいのですが!
これは実際に輝いている星たちのお話ですが、星空は心の中にも存在してますよね、きっと。みなさんの中にある星空はどのような感じでしょうか。もしかすると、いつも満天の星とは限らず数えるほどの星だけが輝いているだけの時もあるかもしれません。いずれにしても、自分の中にある星空について、機会があれば、みなさんと語りあかしてみたいものですね。
(文責:仲道正恭)

4.最近見つけた面白い本
『とんでもなく面白い宇宙』 柴田一成 著 角川書店 ’16.1.25初版発行 \1,400円
近くの図書館で見つけました。著者は、現在京大の花山天文台と飛騨天文台の台長で、太陽の研究者です。私が野辺山太陽電波観測所にいたころからよく知っています。この方がどんな本を書いているのか、とても興味があり、開いてみたら、これが面白い。題名に違わず太陽研究の最先端の話だけでなく、天文・宇宙の話でみんなが興味を持っていること、あんまり知らないことでも面白いことがたくさん。地球外生命体についての記述は忌憚なく書いてあり、一読に値する本です。

『宇宙飛行士になった子どもたち』 杉山由美子 著 岩崎書店 ’9.12.31初版 \1,300円
日本宇宙少年団が企画してつくられた本です。向井さん、若田さん、山崎さん、古川さん、の各宇宙飛行士の方々の生い立ちや親の育て方について、ストレートに書いてあります。宇宙飛行士を育てるには、とても参考になります。記述がやさしいので、すぐに読めてしまいます。 (文責:青りんご)

5.星つむぎの村 サイトの使い方について

※編集者注 この機能は現在存在しません。
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「村民の広場」では、自己紹介、ご自身が関わるイベント案内などを書いていただいても構いません。月がきれいでした!とか、そんな話題も歓迎です。ぜひ試してみてください。
不明点は、info@hoshitsumugi.main.jpへ。
(文責:高橋真理子)