星つむぎの村通信 NO.8 2016年7月7 日 小暑

星つむぎの村通信 NO.8 2016年7月7 日 小暑

雨が降ってもすぐに上がり、からっとした気候です。もしかすると梅雨が明けているのか、と思われるようなこの頃です。
今日7月7日は二十四節気の小暑です。太陽の黄経105°夏本番。この頃から立秋まで暑中見舞いを送るのが日本の習慣です。小暑の終わりごろ夏の土用に入ります。土用というとウナギ、でもウナギは獲れなくなり、食べにくくなりました。他に土用干しの梅干、土用波の台風があります。南の台風1号は、北上しています。
野辺山に行くと獅子岩のあたりは、ニッコウキスゲが美しい黄色い花を咲かせています。

空青し キスゲの浮かぶ 薮の中   青りんご

今号の目次
1. 時季の星空
2. 星つむぎの村 イベント情報
3. 寄稿・お天気豆知識②
4. 耳より情報

1.時季の星空
7月7日といえば、七夕です。東の空では、天の川の両岸に「織姫星」と「彦星」が輝いています。ひときわ明るい星は「織姫星」、両脇にお供の星を連れているのが「彦星」です。全国的には、まだ梅雨が明けない地域も多いこの時期、雲間に2人の姿を探すのは、なかなか難しいかもしれません。もともと七夕は、旧暦7月7日、現在の暦では8月に入ってから行われていました。これは伝統的七夕と呼ばれ、今年は8月9日です。8月になれば、梅雨も明け、織姫星と彦星を見つけるチャンスが増えそうです。
この織姫星の別名は「ベガ」、彦星は「アルタイル」です。ベガは「こと座」を、アルタイルは「わし座」を形作る星です。2つの星から北を見ていくと、「デネブ」があります。デネブは十字の形をした「はくちょう座」の星です。ベガ、アルタイル、デネブを線で結べば、夏の夜空の目印「夏の大三角」です。
南の空低いところには、S字の形をした「さそり座」があります。さそりの心臓のように輝く赤い星は「アンタレス」。その赤さは、南の空でもう1つ赤く目立つ星「火星」と、まるで競いあっているかのようです。火星は惑星の1つです。惑星は、いつも同じ位置にあるわけではありません。惑星は、惑うように空を動いていくことから、惑う星「惑星」と呼ばれています。アンタレスのそばには、輪のある惑星「土星」があり、南の空は明るい星でにぎわっています。7月14日~16日には、そこに月も加わります。西の空には「しし座」に「木星」が輝いています。
梅雨の時期、星が見えず、もどかしいような空ですが、そんな日には、雲の上の星空を思い浮かべてみるのもよいかもしれません。織姫と彦星も、雲の上で、1年に1度の再会を果たしているかもしれませんね。
(文責:小林さやか)

2.星つむぎの村 イベント情報
<<星空縁日!>>
夏の間、「星の郷」にて、「星空縁日」を開催します。ぜひ涼しい八ヶ岳へ、そして、星空を体験しにいらしてください。もしいらっしゃったときには、ぜひ「村民です」とお声掛けください。村民限定プレゼントします!

期日:7月16日(土)、17日(日)、8月9日(火)、10日(水)、15日(月)、17日(水)、27日(土)
時間:18:00~21:00
場所:ネオオリエンタルリゾート八ヶ岳内 セミナーハウス「星の郷ミュージアム」
http://yatsugatake.izumigo.co.jp/
セミナーハウスの場所はここをご覧ください
http://yatsugatake.izumigo.co.jp/public/map.html

内容:
★ステラムービー「天の川の向こうに―いのちのリレーを見つめて」(20分)
(監督: 小野敬示  音楽: サガノユウキ)
星つむぎの村メンバーによるオリジナルの心温まる物語。一緒に宇宙旅行にでかけましょう。
上映時間: 18:00~、18:30~、19:00~、19:30~

★プラネタリウム投影
星の郷に本格的なドームができました! その日の夜の星空のお話をお楽しみください。
投影時間: 18:20~、 19:20~ (およそ30分間、定員20名 先着順)

★ワークショップいろいろ
地球ゴマ、星のなる木ランプ、組み立て望遠鏡づくりなどを行います。日によってアクセサリーや星デザインのおさいふなども加わります。

★星空観望会 20:00~(曇天、雨天時は、室内イベントの時間をのばします)
八ヶ岳の星空をぜひ堪能してください。
7月16、17は、月がとても大きいです。月、木星、火星、土星を望遠鏡でお楽しみいただきます。8月9日は月齢7。月のクレーターを見るのに最適。木星はそろそろ厳しくなりますが、火星、土星は見えます。11日は月齢9。15日、17日もまた月が大きくなります。27日は月はないので、晴れれば天の川です。

★星グッズいろいろ販売
希望の星空カード(ハガキ)、惑星缶バッチ、星のなる木絵画などなど。

星空縁日についての詳細情報は、http://hoshitsumugi.main.jp/web/event/703をご覧ください。
<<星空コンサート・星につつまれて>>
星つむぎの村と、「おととわ」さん共催で、子育て中のお母さんに安らぎの時間を、という目的でコンサートを行います。
8月29日(月) 韮崎市民交流センターニコリ 10:30~12:00
詳細は次号でお知らせします。

※星つむぎの村イベントのレポートは、星つむぎの村サイトにアップしています。ぜひご覧ください。
http://hoshitsumugi.main.jp/
(文責:高橋真理子)

3.寄稿 「お天気・豆知識②」
梅雨も半ばを過ぎ、九州などでは大雨の大きな被害が出ていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。被害が増えないように、また、被害に遭われた方が少しでも早く安心した暮らしができるようにと、空を見上げるこの頃です。

さて、7月3日、今年初めての台風、台風1号が発生しました。記録を取り始めた昭和26年以降、2番目に遅い1号となりました。この今年の台風1号、「二パルタック」という別名があるのを知っていますか?台風の名前は、日本では1号、2号、、、と数字で順に付けていきますが、国際的には別の命名法があるんです。
以前は米国が英語の人名を付けていたのですが、平成12年から、台風が発生する東アジア地域で共通の名前を付けることになりました。日本を含む東アジア地域の14カ国で作られた台風委員会で、各国10個ずつ名前を出し合い計140個の名前を決め、それを順番に付けています。140個目の次は、再び1個目に戻ります。

そして、日本から提案した名前は・・・
『てんびん、やぎ、うさぎ、かじき、かんむり、くじら、コップ、コンパス、とかげ、はと』
そう、なんと星座の名前でした!それにしても、88もある星座の中から、どうしてこの星座が選ばれたのでしょう?12星座あり、南半球の星座あり、生き物もあればそうでないものもある、、、。命名の条件として、他の言語でも発音しやすいこと、他の言語でよくない意味の言葉でないこと、特定の個人や企業等の利益に関わらないこと、という決まりがあるようなのですが、それ以上はわかりませんでした。残念!

次に日本が命名した名前となるのは、台風11号で「コンパス」座、今年の台風1号の「二パルタック」とは、ミクロネシアが命名した名前で、有名な戦士の名前だそうです。台風命名法の詳細は、気象庁HP http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-5.htmlをご覧ください。

発生が遅くても、台風の数が少なくなるとは限らないそうですし、台風が発生して日本付近を通過したり、上陸したりすれば、被害も心配になります。大雨の時には、無理な外出は避けたり、気象情報や地域の防災情報をチェックして、早め早めの対策をしましょう。そして、台風一過の澄んだ空をみんなで見上げて、星の輝きを楽しみましょう!

(文責・植村あゆみ)
※前回の「豆知識・お天気」の文責は、植村あゆみの誤りでした。

5. 耳より情報
この夏も、国立天文台の各施設で、施設公開イベントが開催されます。
http://www.nao.ac.jp/event.html
そのなかでも注目はこちら。
「国立天文台野辺山電波観測所 特別公開2016」
~ブラックホールを探す旅に出かけよう~
8/27(土)9:30~16:00
http://www.nro.nao.ac.jp/visit/open2016/open2016_top.html

ちょっと先の予定ですが、この日は星つむぎの村の星空縁日が開かれます。
会場の泉郷セミナーハウスは、野辺山から東京方面への帰り道にあるので、
時間に余裕のある方は、ぜひ星空縁日への寄り道をご検討ください。

当日、野辺山電波観測所と野辺山駅はシャトルバスで結ばれます。
※参考:昨年の時刻表
http://www.nro.nao.ac.jp/visit/open2015/open2015_shuttlebus.html )

JR小海線の野辺山駅から小淵沢行きに乗って、甲斐小泉駅で下車すると、
泉郷セミナーハウスまでは2Km以下、なんとか徒歩圏内です。
帰りは、甲斐小泉駅20:26発の小淵沢行きに乗れば
東京までその日のうちに帰ることができます。
もちろん車での来場も可能です。
星空縁日の詳細は、イベント紹介をご覧ください。(文責:松岡)

6.問い合わせ
星つむぎの村についてのご意見、ご質問は
info@hoshitsumugi.main.jp
へお願いします。
通信への投稿も歓迎です!